未来への種まき

For sustainable growth

ものごとを広い視点で見ること

立命館大学
東 健太郎教授
経営学部

一番大切にしたいと思うゴールは?また、そう思った理由は?

  ゴール#12「つくる責任 つかう責任」

現代人の生活の多くは企業活動に支えられています。「企業と環境」という分野で、20年以上研究を行う中、「SDGs」が生まれたことで社会や企業を取り巻く状況は大きく変化したと思っています。以前から、企業活動にも環境問題を組み入れることの重要性はうたわれてきました。それが、SDGsが掲げられた頃から、環境に配慮することこそが「企業価値を創る」大前提として扱われるようになりました。

 

ただし、SDGsをルールのように必ず守らなければならないもの、とすることは決して正解ではありません。SDGs が定められた背景に何があり、どうして大事なのか、あるいは本当に私たちにとって大事なことなのか。それを広い視点から批判的に見ていくことが大切です。

これから取り組みたいことはありますか?

「ものごとを広い視点で見るのを忘れない」ことが大切です。SDGsが普及することはとても喜ばしいことですが、これまでは批判的な論調や視点はあまり見られませんでした。しかし最近は、“グリーンウォッシュ”や“SDGsウォッシュ”といった言葉が見られるようになってきました。これはSDGsが普及してきたからこそ見えてきた問題です。対象の価値を認めた上で、バランスよく、ときには批判的に、ものごとを見る視点と思考を大切にしたいですね。
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