未来への種まき

For sustainable growth

快適で環境負荷の少ない空間を創造する

立命館大学
近本 智行教授
理工学部

一番大切にしたいと思うゴールは?また、そう思った理由は?

 ゴール#11「住み続けられるまちづくりを」

立命館サステイナビリティ学研究センター(以下RCS)のセンター長を務めています。

「トリシア」設計の際、RCSに「グリーンビルディング・コンソーシアム」を設置しました。自社で技術やアイデアを持つ20社ほどの企業の方々に、環境配慮の新しい技術・製品を大学に持ってきていただき、企業の方々のコスト負担なく建物に備え付け、RCSなどの先生や学生と一緒に導入効果を「トリシア」で実体験し実証するというものです。建物自体が、ショールームかつ実験棟の役割を担っています。

また、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」では、実際にこの建物の敷地に100mの深さの井戸を3本、45mの深さの井戸を9本掘りました。その中にパイプを通して、地中熱を採熱した冷水や、屋上の太陽熱の集熱パネルによる温水を利用し、躯体放射冷暖房というシステムを作り実証しました。自然エネルギーを積極的に活用した快適な建築やまちづくりへ繋げています。


これから取り組みたいことはありますか?

カーボンニュートラルをいかに進めるかについて一番関心があり、研究に取り組んでいます。

単に「太陽光パネルを使おう!」「我慢をしよう!」ということだけでは、なかなか進まないのではないかと思います。これからも、誰もが快適に感じ、率先して取り組めるようなテーマをねらい、研究していければと思います。

「立命館地球環境委員会」では、附属校の生徒のみなさんに協力いただき、環境保護やそれに向けた行動を啓発するポスターを作成しています。ほのぼのとしたキャラクターもあり、素敵です。学内で見ていただいた教職員、学生も多いのではないでしょうか?学園全体でみんなが楽しみながら、意識を共有してアイデアを生みだしていきたいですね。


*トリシア

びわこ・くさつキャンパス(BKC)にある理工系棟の建物。

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