未来への種まき

For sustainable growth

教育の力で世界の架け橋へ

立命館大学
畠 麻理奈さん
国際関係学部

人と社会とを「コネクト」する取り組み

  ゴール#4「質の高い教育をみんなに

 

OIC CONNÉCT*」という地域イノベーション促進/交流プログラムの学生アンバサダーとして、イベントの企画・運営に携わっています。「OIC CONNÉCT」では月に1回、多様なイノベーターによるセッションやワークショップなどを通じて、起業家を目指す人や何か新しいことに挑戦したい人などに学びと出会いの機会を提供しています。人と社会とをつなぐ取り組みを実施しており、私はその学生アンバサダーのコアメンバーの1人として活動しています。起業家教育に力を入れている立命館大学ならではの取り組みで、私にとっても関心のあるテーマだったので参加することにしました。


 コミュニティ形成がイベントのキーワードになっているので、企業と参加者、大学の教員と学生などをつなぐ役割を担っています。起業家育成やイノベーションなどの言葉が入っていると敷居が高く感じられるかもしれませんが、「OIC CONNÉCT」はどなたでも参加できるオープンな場であり、明確な目的意識がなくても、新しい出会いがほしいという人にも広く開かれています。ぜひ多くの方にご参加いただけたらと思います。

*OIC CONNÉCTの詳細はこちら

生まれ育った環境が私の原点に

 私が教育に関心を持つようになったきっかけは、生まれ育った環境の影響が大きかったと思います。幼少期、自宅近くに児童養護施設があったので、保護者がいない、あるいは何らかの理由で共に暮らせない子どもたちと身近に接してきました。一般的に貧困や飢餓の問題というのは、どこか遠い国の出来事のように感じるかもしれませんが、私にとっては日本国内の身近な問題として捉えてきました。どうすれば解決できるのかを考えてきたことが、教育に関心を持つきっかけになったと思います。


 また、私の両親の教育方針というのも私の人生の選択に大きな影響を与えていています。両親は私に様々な機会を与えてくれるけれど、実際にどう活かすかは自分で決められるよう、常に私の意見を尊重してくれました。もともと幼い頃から英語が身近な環境にあったものの、あまり関心が持てなかったのですが、母がホームステイをしたアメリカに私を連れて行ってくれて、ホストファミリーと交流したことで英語をもっと話せるようになりたいと思えるようになりました。また、父に将来のことについて話していた時に、「きっと人と国とをつなぐ架け橋になりたいんだね」と私の夢を言語化してくれて、それが今でも私の大切な自分の軸になっています。

未来を変える教育の可能性を探って

 私は国際関係学部のGS(グローバル・スタディーズ)専攻に所属していて、矢根遥佳先生のゼミで国際経済学を学んでいます。課外においては「OIC CONNÉCT」だけではなく、ハンガリーで開催された世界湖沼会議という国際会議に参加してセッションのモデレーター(議長)を務めるなど、貴重な経験をさせていただいてきました。「オープンイノベーション」をキーワードに掲げる立命館大学では、このような学びの機会が豊富に用意されていますが、それでも私のようなケースはまだまだレアだと思います。3回生の秋セメスターが終了して、私の大学生活も終盤に差し掛かっているので、これからは私の体験を後輩たちに伝えていくことも1つの教育への貢献であるのではないかと考えています。


 私自身の今後としては、「人と国とをつなぐ架け橋になる」という夢を実現したいと考えていて、その最もわかりやすい形として国連などの国際機関で働くことがライフゴールだと考えています。もちろんそこにたどり着くためにはいくつかのステップが必要なので、まずは外資系企業への就職を目指しています。将来的にはヨーロッパの大学院に進学することも視野に入れており、第二外国語としてフランス語の学習にも力を入れています。


 人それぞれ、違った環境や学びの機会があることは当然だと思います。卒業論文においても、日本と海外の学習環境や教育制度の違いを分析する方向で研究・調査を進めています。これからも「質の高い教育」の可能性を探りながら、私に何ができるのかを考えていきたいと思います。

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