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2022年のニュース

2022.10.11

スポーツ健康科学部卒業生、全米公認アスレティックトレーナーの前田 悠人さんをお招きしました

2022107日(金)開催のGlobal Athletic Training (GAT) Programの今年度3回目のキャリア形成セミナーに、スポーツ健康科学部卒業生であり全米公認アスレティックトレーナー(BOC-ATC)の前田悠人さんをお招きしました。現在、前田さんは大阪府堺市の整形外科病院でアスレティックトレーナーとして従事され、高校や大学野球のチーム帯同や高齢者からプロ選手まで幅広い方を対象にパーソナルトレーニング指導をされています。

 

セミナーでは、整形外科でアスレティックトレーナーとして前田さんがどのように活躍しているのか、様々な医療従事者とどのように関わりを持ち連携されているのか、アスリート以外の患者さんの関わり方など、整形外科でのアスレティックトレーナーの働き方を重点的にお話ししてくださいました。GAT学生からの事前質問は40以上にも上り、セミナー中や後にも質問が飛び交い、とても活発な交流が行われておりました。セミナーを通して、前田さんには学生からの様々な質問を分かりやすく丁寧にご講演に織り交ぜてお話をしていただきました。

 

また、前田さんが恩師から教わったアスレティックトレーナーとしてだけではなく、人としても非常に大切なメッセージ・遺志をGAT学生に伝えていただきました。前田さん、この度は貴重なお話を伝えていただき、誠にありがとうございました。恩師の方の言葉と一緒に過ごした時間から学んだ前田さんの行動力と思考力、物事の本質を理解する力をGAT学生も身につけて、次の世代へと繋いで、活躍してくれることを願っています。


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2022.10.04

テキサス大学 石澤 里枝 先生によるサロン・ド・アプレミディが開催されました

2022928日の16:20から、テキサス大学 石澤 里枝 先生によるサロン・ド・アプレミディが開催されました。タイトルは骨格筋の求心性神経におけるメカノチャネルPiezo1の役割」です。

 

運動時における循環調節には、骨格筋からの反射経路である運動昇圧反射が重要な役割を担っています。この反射は、骨格筋に局在する求心性神経が代謝的(筋代謝受容器反射)および機械的(筋機械受容器反射)な変化を循環中枢へ伝達し、交感神経を賦活するシステムです。先生らの研究グループは骨格筋の求心性神経に局在する温度感受性Transient Receptor Potential Vanilloid 1TRPV1)チャネルが筋代謝受容器反射のメディエーターとして機能することを報告されていますが、筋機械受容器反射に関与する機械感受性チャネルについては未だ不明な点が多いのが現状です。

また、昨年、上記のTRPV1と同じくノーベル賞受賞の対象となったPiezoチャネルにも注目が集まっており、先生らの研究グループでも、骨格筋の求心性神経におけるPiezoチャネルの局在ならびにその機能ついて検討しておられます。

 

本セミナーではラット神経-骨格筋標本を用いたシングルユニット神経活動記録から得られた知見を紹介しながら、運動時における循環調節因子としてのPiezoチャネルの新しい可能性についてご発表いただきました。

特に、2型糖尿病などの疾患における運動時の循環調節機構の減弱化と上記のTRPVPiezoチャネルとの関係性について、大変興味深い知見をご紹介いただきました。

教員や大学院生のみならず、学部生からも参加者がありましたが、多くの未発表データを含む、最新の知見をご紹介いただき、参加者は大変刺激を受け、有意義な会となりました。

 

石澤先生、大変貴重なご講演をありがとうございました。


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2022.09.22

アクティブライフ共創コンソーシアム設立記念シンポジウム 「世界水準の研究成果による地域・社会課題の解決に向けて」開催

今年10月より設置されます東京大学、立命館大学を中心とした

健康・スポーツ・ウェルフェアをテーマとした研究の成果を社会実装までつなげる

アクティブライフ共創コンソーシアム設立記念シンポジウム開催のご案内です。

 

アクティブライフ共創コンソーシアム設立記念シンポジウム

「世界水準の研究成果による地域・社会課題の解決に向けて」

 

★詳細はこちらをご覧ください。

https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=548250

 

日 程 : 2022929() 

      1500 ~ 1730 

 

現 地 : 立命館大学びわこ・くさつキャンパス ローム記念館 5F 大会議室

 

形 式  :オンライン(zoom)とのハイブリッド

 

詳 細 : 以下内のURLからお申込みください。

https://bit.ly/activelife0929

 

【タイムスケジュール】

1505 開会挨拶   田畑 泉(立命館大学スポーツ健康科学部 教授)

1510 来賓挨拶1   室伏 広治氏 (スポーツ庁長官)*ビデオメッセージ

1515 来賓挨拶2  三日月大造氏 (滋賀県知事) *ビデオメッセージ

1520 コンソーシアム概要紹介

1535 基調講演  「パラリンピックブレインーアスリート研究から迫る人間の未知なる可能性―」

           中澤 公孝 (東京大学大学院総合文化研究科 教授) 

1625 休憩

 

1635 若手研究者によるディスカッション

      「アクティブライフ社会実現に向けた次世代のスポーツ健康科学研究」

パネリスト:

鎌田 真光(東京大学大学院医学系研究科 講師)

金子 直嗣(東京大学大学院総合文化研究科 助教)

前大 純朗(立命館大学スポーツ健康科学部 助教)

坂上 友介(立命館グローバル・イノベーション研究機構 助教)

       

モデレーター:

伊坂 忠夫(立命館大学スポーツ健康科学部 教授/立命館大学副学長)

1725 閉会挨拶 伊坂 忠夫(立命館大学スポーツ健康科学部 教授/立命館大学副学長)

 

主  催 : アクティブライフ共創コンソーシアム

 

お時間許す限りで結構ですので、ご興味のある方々につきましては

是非ご参加いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

【アクティブライフ共創コンソーシアムについて】

従来までのコンソーシアムと大きく違う点としては、企業の皆さまにも参加型のコンソーシアムであることです。

プロジェクト立ち上げのお打ち合わせからご参加いただき、各企業、団体、地域の皆さまの課題解決をディスカッションしながら

研究推進する形を目指しております。

コンソーシアム会員のメリットとしては

・ほかの企業や団体、研究機関と連携できること

「最近の研究動向や業界情報が入手可能

自社のビジネスチャンスを拡大

・社会に貢献

などが挙げられております。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.activelife.design/

アクティブライフ共創コンソーシアムWEBページ

↑↑↑

こちらから入会フォームに入っていただけます。

 

■お問合わせ先

アクティブライフ共創コンソーシアム事務局 担当者:成瀬・森

(立命館大学研究部BKCリサーチオフィス)

メール: actvlife@st.ritsumei.ac.jp

電話 : 077-561-2802

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2022.09.02

博士課程後期課程6回生 濱野 純さんが日本体力医学会学会賞(JPFSM)を受賞しました!

題目:疲労困憊に至る高強度・短時間・間欠的運動が血漿副甲状腺ホルモン濃度に与える影響

所属先:立命館大学スポーツ健康科学部、コロラド大学医学部

著者:濱野純、清水崇行、街勝憲、Wendy M Kohrt, 田畑泉


 副甲状腺ホルモンが骨吸収を促進することが知られており、中等度の強度の長時間運動中に血中カルシウムイオン濃度が低下することにより血漿副甲状腺ホルモン濃度が上昇することが、運動・トレーニングによる男女とも疲労骨折を引き起こす機序であるという可能性が示唆されている。

 一方、数分以内で疲労困憊に至るような高い強度の運動では、血中副甲状腺ホルモン濃度は増加しないという報告がある。そこで、本研究は、その運動を用いたトレーニングにより最大酸素摂取量および最大酸素借を最大に増加させることが知られている高強度・短時間・間欠的運動(HIIE:タバタトレーニングのための運動)が血漿副腎皮質ホルモンに及ぼす影響を明らかにすることを目的として実施した。7名の若年成人男子が前日から空腹後に2つの自転車エルゴメータ運動を別々の日に行った。HIIEの日には、最大酸素摂取量の170%の強度の20秒間の運動を10秒の休息を挟み、6回から7回で疲労困憊に至る運動(タバタトレーニング)を行った。中等強度運動(MIE)日には、最大酸素摂取量の70%の強度の運動を60分行った。HIIE後の最高血中乳酸濃度は、15.2 ± 1.3 mmol/lであった、一方MIE日 は、2.2 ± 0.9 mmol/lであった. HIIE日において血漿副甲状腺ホルモン濃度は有意に低下した(運動前: 30 ± 5 pg/ml, 運動終了後10: 22 ± 4 pg/ml, p<0.05)。一方、MIE日において、血中副甲状腺ホルモン濃度は有意に増加した。HIIEは、運動後に有意に血中イオン化カルシウム濃度を上昇させたが、MIEでは運動前後で差は無かった。本研究によりHIIE(タバタトレーニング運動)は、血中カルシウムイオン濃度を低下させることにより副甲状腺ホルモン濃度を上昇させないことが明らかとなった。この結果は、タバタトレーニングは、疲労骨折等の骨に悪影響を与えないで、有酸素性および無酸素性エネルギー供給機構を同時に最大に高める可能性のあるトレーニングのための運動であることが示唆された。

 つまり、有酸素性および無酸素性エネルギー供給機構という持久性競技のパフォーマンズに関係の深い体力を高めることをトレーニングの目的とした場合には、従来よりもタバタトレーニングを含むHIIEを増やし、中等強度の持久性運動を少なくすることが、持久性競技者の疲労骨折を防止し、競技力を高める上で重要であることを示唆している。

 

<参考URL

https://www.right-stuff.biz/jspfsm77/award/

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2022.08.30

本研究科博士課程後期課程4回生 草川祐生さんの研究が「Journal of Anatomy」に短報として掲載されました。

本研究科博士課程後期課程4回生 草川祐生さんが、本学部教授 伊坂忠夫先生、助教 前大純朗先生、特任助教 杉山敬先生、鹿屋体育大学学長 金久博昭先生、国士舘大学理工学部助教 栗原俊之先生と共同まれた研究Associations of muscle volume of individual human plantar intrinsic foot muscles with morphological profiles of the foot」が、「Journal of Anatomy短報として掲載されました


ヒトの足底部に存在する足底内在筋のサイズは、足内側縦アーチ高や足長などの形態学的パラメータとの関連性が指摘されてきました。しかし、この知見は、10個の足底内在筋のうち、限られたいくつかの内在筋サイズとの関連性を検討したことにより得られたものでした。そこで、本研究は個々の足底内在筋の筋体積を磁気共鳴画像法よって定量化し、それらと足部形態学的パラメータとの関係性を調査しました。その結果、足底内在筋全体、特に足趾屈曲に特化した筋(短母趾屈筋、短趾屈筋および足底方形筋)の筋サイズが、内側縦アーチ高ではなく、前足部幅と周径パラメータと関連すること明らかにしました。


Journal website:

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/joa.13753


Yuki Kusagawa is a Graduate Student in SHS, and his research manuscript has been published in Journal of Anatomy.

Yuki Kusagawa is a Graduate Student in SHS, and his research manuscript “Associations of muscle volume of individual human plantar intrinsic foot muscles with morphological profiles of the foot” has been published in Journal of Anatomy as a brief communication. In this study, he collaborated with Tadao Isaka (Professor in SHS), Sumiaki Maeo (Assistant Professor in SHS), Takashi Sugiyama (Assistant Professor in SHS), Hiroaki Kanehisa (President at the National Institute of Fitness and Sports in Kanoya), and Toshiyuki Kurihara (Assistant Professor in Kokushikan University). 

It is known that the several plantar intrinsic foot muscles are related to the foot morphological profiles, such as the medial longitudinal arch and foot length. However, these findings were obtained from previous studies only examining the interrelationship between the limited morphological profiles of the foot and the size for three of the 10 human plantar intrinsic foot muscles. This study aimed to elucidate how the size of each plantar intrinsic foot muscle associates with the morphological profiles of the foot. Our results indicate that forefoot width and circumferential parameters (instep and ball circumference), not MLA height, associate with the size of the whole plantar intrinsic foot muscles, especially those specialized in toe flexion (flexor hallucis brevis, flexor digitorum brevis, and quadratus plantae).


Journal website:

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/joa.13753

(ニュース)20220830-1

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2022.08.23

本学部助教・藤江隼平先生が、本学部教授・家光素行先生、真田樹義先生、東京医科大学主任教授・浜岡隆文先生と共同で取り組まれた研究が「Experimental Gerontology」に原著論文として掲載されました


この研究論文では、中高齢者を対象とした動脈硬化度に対する有酸素性トレーニングの経時的検討により、血管拡張物質・NOの調節物質(apelin, adropin, ADMA)を介したNO産生の経時的な変化が動脈硬化度の低下効果に関連することを明らかにしました。

 

Dr. Shumpei Fujie is an Assistant Professor in Faculty of Sport and Health Science of Ritsumeikan University, and his research manuscript was accepted and published in Experimental Gerontology, which collaborated with Professor Motoyuki Iemitsu and Kiyoshi Sanada (Ritsumeikan University), Professor and Director Takafumi Hamaoka (Tokyo Medical University).

This study revealed that aerobic exercise training-induced changes in the time course of NO production via NO-regulating hormones (apelin, adropin, and ADMA) may participate in aerobic exercise training-induced improvements of central arterial stiffening with advancing age.


(ニュース)20220823-1

 Fujie S, Sanada K, Hamaoka T, Iemitsu M. Time-dependent relationships between exercise training-induced changes in nitric oxide production and hormone regulation. Exp Gerontol. 2022; 166: 111888.

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2022.08.18

本学部助教 前大純朗先生の研究が「European Journal of Sport Science」に原著論文として掲載されました。

本学部助教 前大純朗先生が、本学部教授 伊坂忠夫先生、特任助教 杉山敬先生、学部生 呉宇航さん、卒業生 ⻩猛さん、本研究科博士課程後期課程 大学院生 草川祐生さん、博士課程前期課程 修了生 桜井洸さん、鹿屋体育大学学長 金久博昭先生と共同で取り組まれた研究「Triceps brachii hypertrophy is substantially greater after elbow extension training performed in the overhead versus neutral arm position」が、「European Journal of Sport Science」に原著論文として掲載されました。

上腕の裏側に位置する上腕三頭筋は、肘関節の伸展と肩関節の伸展に作用する筋であり、その筋長はこれら二関節の角度の影響を受けます。本研究では、上腕三頭筋の筋長と肘関節および肩関節の角度との関係に着目し、上腕三頭筋がより伸ばされる上肢挙上位での肘関節伸展トレーニング(通称:オーバーヘッド・トライセプス・エクステンション)は、上肢下垂位で行う場合(通称:トライセプス・プッシュダウン)と比べ、上腕三頭筋の筋肥大の程度が1.4倍大きいことを明らかにしました。本研究の結果は、上腕三頭筋の筋肥大や加齢に伴う同筋の筋萎縮への対策を目的としたトレーニング・リハビリテーションプログラムを作成するうえで直接的に、また他のエクササイズ種目に応用するうえでも間接的に、重要な知見となると考えられます。

 

Journal website:

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17461391.2022.2100279?scroll=top&needAccess=true(ニュース)20220818-4

Sumiaki Maeo is an Assistant Professor in SHS, and his research manuscript “Triceps brachii hypertrophy is substantially greater after elbow extension training performed in the overhead versus neutral arm position” has been published in European Journal of Sport Science. In this study, he collaborated with Tadao Isaka (Professor in SHS), Takashi Sugiyama (Assistant Professor in SHS), Yuhang Wu (Undergraduate Student in SHS), Meng Huang (Graduate in SHS), Yuki Kusagawa (Graduate Student in SHS), Hikaru Sakurai (Graduate in master’s SHS), and Hiroaki Kanehisa (President at the National Institute of Fitness and Sports in Kanoya).

 

The triceps brachii is lengthened more in a overhead (shoulder-flexed) than neutral arm position, due to its bi-articular nature crossing the elbow and shoulder joints. This study demonstrated that triceps brachii muscle size was 1.4-fold more effectively increased by cable elbow extension training performed in the overhead than neutral arm position, suggesting that training at long muscle lengths promotes muscle hypertrophy. The results of this study will be directly useful in establishing training and rehabilitation programs aiming to maximize hypertrophy and counteract age-related sarcopenia of this muscle, while also being a good foundation for developing future studies using a similar approach with other muscles.

 

Journal website:

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17461391.2022.2100279?scroll=top&needAccess=true

 

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2022.08.18

GATプログラム特別海外交流&キャリア形成セミナーを開催しました

202285日、GATプログラム特別海外交流&キャリア形成セミナーを開催しましたセミナーでは氷上のミュージカル、「ディズニー・オン・アイス」や、アクロバティックなショー「Marvel University Live」などを制作している世界有数のライブ・エンターテイメント会社(Feld Entertainment)にてアスレティックトレーナーとしてご活躍されているJay Christensen MS、ATCをお招きしご講演をいただきました

米国におけるアスレティックトレーナーの雇用は スポーツ界だけではなく、業界の垣根を超えて、年々広がり続けています。Jay氏はパフォーミングアーツ(舞台芸術)に関わるアーティストや、ダンサー、ミュージシャンなどにアスレティックトレーニングのサービスを提供しておられ、アメリカをはじめ全世界75ヶ国以上で公演されているミュージカルやショーに帯同し世界各国を回っておられます。そのため、Jay氏には、パフォーミングアーツ界におけるアスレティックトレーナーの業務やダンサーとパフォーマーのユニークな症例の紹介など舞台芸術医療での経験を中心にお話いただきましたまた、Jay氏がパフォーミングアーツの世界に飛び込む前は、アスレティックトレーナーとして高校からプロレベルのアスリートを中心にサポートしてこられましたスポーツ現場とパフォーミングアーツ界での経験を踏まえて、多様化するアスレティックトレーナーの雇用や多種多様な役割についてもお話いただきました。

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セミナーの最後に、Jay氏は学生にむけて「いくつになっても、どんなにキャリアを積んでも日々学び続け、また、学ぶことを心から楽しみ、変わることを恐れず、何事にも『挑戦』し続けてください」とメッセージを送ってくださいました。

 

Jay氏は、セミナーに参加した学生と常に対話をしながらセミナーを展開しておられました。セミナー後においても活発な議論や質疑が英語で行われ、海外の講師と英語で直接交流することができた本セミナーは、学生にとって非常に有意義な時間となりました。  Jayさん、貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました!

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2022.08.08

シンポジウム 『すべての女性アスリートに先端的支援が行きわたることをめざして』開催



立命館大学(京都府京都市 学長:仲谷 善雄)、新潟医療福祉大学(新潟県新潟市 学長:西澤 正豊)、日本体育大学(東京都世田谷区 学長:石井 隆憲)は、令和4年度スポーツ庁委託事業女性アスリートの育成・支援プロジェクト『女性アスリートの課題解決型実践プログラム』に、採択されました。このたび、採択を受けた3大学合同でキックオフシンポジウムを、8月29日(月)、オンラインにて開催します。


シンポジウム 『すべての女性アスリートに先端的支援が行きわたることをめざして』

開催日時:2022.08.29(月)14:00~16:00

 オンライン(Zoom)開催


シンポジウムでは、本学部の伊坂 忠夫教授、杉山 敬 特任助教も参加いたします。
是非お申込みください。


詳細情報・お申込みはこちら

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2022.07.25

米国スタンフォード大学 Julie H. Sutcliffe助教授 Two Sport Psychology Case Studies of US Athletes

2022年7月13日(水)に「スポーツ心理学」の授業にて、米国スタンフォード大学、Julie H. Sutcliffe助教授に、世界のスポーツ心理学というテーマで講義をしていただきました。Julie先生は、世界でもトップクラスのアスリートが数多く在籍する、スタンフォードアスレティックスのアシスタントディレクターとして、日々アスリートの心理サポートを行っておられます。

2022年度は、リアルタイムでJulie先生のレクチャーを同時通訳する形で、通常ではなかなか聞くことの叶わない大変貴重なスタンフォード大学の心理サポートケースと、アメリカ女子ラグビー代表チームの心理サポートケースを聞かせていただきました。社会的にメンタルヘルスへの理解が進むアメリカでさえも、心理の専門家を訪ねることに対するstigma(偏見)は存在し、特に「強くあるべき存在」であるトップアスリートはその特性から、自身の痛みや不安を他人と共有することに大きな障壁を抱えています。レクチャーでは、研究結果によって示された、アメリカのアスリートに関するメンタルヘルスの現状や、年齢や性差による特性の違いについてなどを学びました。

また、スタンフォード大学のスカラーシップアスリートのケースからは、アスリートの状況に合わせた段階的なプログラムが紹介され、学業においても競技においても世界のトップであり続けるためのたくさんのヒントが語られていました。さらに、女子ラグビー代表チームのケースからは、集団競技におけるチームビルディングに関するアプローチが紹介され、全米中から集められたトップアスリート達の心を一つにしていく過程を教えていただきました。

昨年に引き続き、スポーツ心理学を通して、世界を身近に感じさせていただける大変丁寧でわかりやすい授業をしてくださり、Julie先生には心より感謝申しあげます。また、アスリートを軸にした「心」と「身体」の融合として、お力をお貸しいただきました立命館大学スポーツ健康科学部、下澤先生にも心よりお礼申しあげます。周知のとおり、スタンフォード大学の学生やアスリート達は確かにスーパーエリートですが、一方で皆さんとなんら変わらない日々の葛藤や悩みを抱えながら、目標を目指して大学生活を送っている方々でもあります。スポーツの世界やビジネスの世界など、フィールドを問わず皆さんの周りにはチャンスがあふれていますし、思っているよりもそのチャンスは実は遠いところにあるものではないかもしれません。英語で質問をしてくださった学生、また英語でコメントを送ってくださった学生の皆さん、そして一生懸命ノートをとってくださった学生の皆さん、お疲れ様でした。

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2022.07.22

「コミュニケーション」から考える健康デザイン論

 「スポーツ健康科学」の授業に京都大学医学研究科 研究員・慶應義塾大学SFC研究所 上席所員である戒田信賢先生をゲストスピーカーとしてお招きし、講義いただきました。人の健康を支援ししていく上で、「コミュニケーション」をどのように捉えるべきであるか、また健康というゴールに対して、どのようなプロセスで達成していくべきかという「健康デザイン」のあり方も身近な例を示しつつお話いただきました。
 さらに、学生自身が、自分事として、自身の未来・人生をどうデザインすべきかを熱く語っていただきました。「今日の直観は、昨日までの経験」、「チャレンジと失敗を多くしたものが強い」といった様々な言葉が学生に届いたようでした。授業が終わった後にも多くの学生が戒田先生に質問をしたり、相談したりしており、有意義な時間でした。授業後の感想においても、多くの学生から、自分の大学生活、授業への取り組む姿勢を見直したいとの言葉が寄せられていました。
 戒田先生、熱い講義をありがとうございました。

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2022.07.19

スポーツ健康科学セミナーⅡ:金融サービス業の仕事(特別講義)

 2022年7月14日(木)、標記の授業にて、マネーフォワードビジネスカンパニー SMB本部マーケティング部 会社設立グループリーダーの足立耕平氏に「金融サービス業の仕事」について特別講義をしていただきました。

 まず自己紹介をしていただきました。大学時代には、ビジネスコンテストなどの課外活動にも注力していたそうです。社会人になってからは、いくつかのスタートアップ企業を経験し、現在はマネーフォワードの事業責任者兼マーケティング担当をされているとのことですが、一貫してマーケティングに携わってきたそうです。また、マーケティングの仕事についても、顧客ニーズが何かを探してそこに自社のサービスを結び付け、競合との差別化を実現し、売上・利益をあげる仕事であるとお話しいただきました。

 続いて、マネーフォワードについて紹介いただきました。「お金」にまつわるサービスを展開するスタートアップ企業で、現在は創業10年目ということです。一般消費者向け(toC)、法人向け(toB)、銀行向け(to銀行)に多数のサービスを展開していますが、総務、経理などバックオフィスの効率化のクラウドサービスが主力サービスということです。

 マネーフォワードはスタートアップ企業ということですが、スタートアップは、スモールビジネスと異なり、ベンチャーキャピタルなどから多額の投資を得て、Product Market Fit後に急激に成長するJカーブを描くといった特徴も紹介いただきました。足立氏がスタートアップを好きな理由として、サービスがユニークなパターンが多い、変化が頻繁・大きい、意思決定も行動もスピードが速い、裁量権は大きくなる傾向にある、ハードワークになりがちなので成長する、といったことを挙げられました。また、大企業と比較してスタートアップは学生に対して開かれているということで、興味を持ったらインターンに応募してみて実際に経験してみると良いと助言いただきました。

最後に、社会で活躍できる人、できない人を分けるものについてお話しいただきました。社会で活躍できる人の特徴として、①行動量が多いこと、②向き合うことがしんどいことから逃げずに立ち向かった経験(うまくできなかったことに対して真摯に向き合って乗り越えるにはどうすれば良いかを必死に考えて、糧にしていくことが大切)、③周りの力を借りて結果にフォーカスする力(自分一人の力ですべてやる必要はなく、うまく周りの人とインセンティブを分かち合いながらチームで強くならないと短期的な成果しか出せない)とお話しいただきました。

金融業界やマーケティングの仕事についてだけでなく、社会人としての考え方などについてもお話しいただき、インターンや就職活動を控える学生にとって非常に有益な時間であったと思います。

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2022.07.19

近田彰治先生に【オーバーヘッドスポーツにおける肩複合体の動き】という内容で研究紹介をしていただきました

本日は、スポーツバイオメカニクス論において、大阪大学の近田彰治先生をお呼びして、ご自身の研究を紹介していただきました。近田先生は、野球やテニスといった、手を頭上に上げるような動きを行ったときの肩甲骨の動きを研究されています。講演の冒頭で、一見は全く異なる、野球のピッチング、サイドスロー、テニスのサービス時の肩甲骨付近の動きを、外見のビデオ映像ではなく、骨の動きに置き換えコンピューターグラフィック上で紹介されました。そうすると、骨の動きを見るだけでは、多くの学生が、その映像が上記3つのどれに該当するのかが分からなくなる、という興味深いことがおきました。これは、私たちが如何に上記動作中の肩甲骨の動きを理解していないかを示しており、”胴体” と ”腕” の動きだけでなく、その間にある ”肩甲骨” の動きも把握する必要があることを示しています。本日の発表では、この肩甲骨の動きに着目し、投球動作の実態把握、投球パフォーマンスが優れている人の特徴、さらにはストレッチング介入のポイントなどを紹介していただきました。スポーツパフォーマンスに直結する内容も多く含まれていたため、バイオメカニクスに興味がある学生だけでなく、自身のパフォーマンス向上を目指しているアスリートの学生にも有意義な講演となりました。

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2022.07.19

スポーツ健康科学部卒業生の水本健太さんが 、National Athletic Trainers' Association Research & Education FoundationのPre-Professional/Professional Student Outstanding Research Awardを受賞されました

 2022年6月28日~7月1日に米国ペンシルベニア州フィラデルフィアにて開催されたThe 73rd National Athletic Trainers' Association Clinical Symposia & AT Expoにて、スポーツ健康科学部卒業生(早期卒業・2022年3月卒)の水本健太さんが、スポーツ健康科学部教授 伊坂忠夫先生および講師 寺田昌史先生の指導の下で行われた研究発表で、「Pre-Professional/Professional Student Outstanding Research Award」を受賞し表彰されました。
 
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発表演題は、”A Mindfulness Breathing Exercise Program Improves Dynamic Postural Control in Collegiate Soccer Athletes With a History of Lateral Ankle Sprain”です。
(ニュース)20220719-2

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2022.07.14

スポーツ健康科学部・研究科の橋本健志教授が取り組まれた研究論文が、「Frontiers in Nutrition」に原著論文として掲載されました。


スポーツ健康科学部/研究科 橋本健志教授が、サントリーウエルネス株式会社 健康科学研究所、順天堂大学 先任准教授 宮本直和先生、国立健康・栄養研究所 特別研究員 山田陽介先生、八戸学院大学 講師 有光琢磨先生らと共同で取り組まれた研究論文「Effects of quercetin glycoside supplementation combined with low- intensity resistance training on muscle quantity and stiffness: a randomized controlled trial」が、「Frontiers in Nutrition」に原著論文として掲載されることが決定しました。

DOI: 10.3389/fnut.2022.912217

以下の配信も御覧ください。

立命館大学HPhttps://www.ritsumei.ac.jp/profile/pressrelease_detail/?id=684

NEWSCAST : https://newscast.jp/news/6688070

 

本研究チームは、中高齢者を対象としたランダム化二重盲検比較試験により、低強度レジスタンス運動と、タマネギやブロッコリーなどの食品に豊富に含まれるポリフェノールの一種であるケルセチンに糖を合わせたケルセチン配糖体との、筋肉の量や質に対する組合せ効果を検証しました。その結果、日々ケルセチン配糖体を摂取しながら、週3回のレジスタンス運動を組み合わせることにより、筋肉の「質」の一部である筋柔軟性が改善することが明らかになりました。

筋肉の「量」や「質」に対する運動と食品の組合せに関する介入研究は少なく、特に強度の低いレジスタンス運動と食品の組合せ効果に関する研究はほとんどありませんでした。本研究は低強度の運動と食品の組合せが、筋肉の「質」の一部である筋柔軟性を改善することを初めて明らかにしました。筋柔軟性の改善は、身体機能や足関節の可動域に影響することが知られていることから、サルコペニアや高齢者のQOLの改善に役立つ可能性があります。中高齢者が日常生活で実施しやすい低強度な運動と食品の組合せが、サルコペニアの有効な対策方法として今後活用されることが期待されます。

(ニュース)20220714-3

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2022.07.12

特別講義:宇野氏Meta inc. (旧 Facebook) Strategic Partner Manager スポーツマネジメント特論:「メタバースの世界」

去る2022711日の「スポーツマネジメント特論」において、メタ(旧 Facebook)社アジア太平洋地域本社シンガポールに勤務されている宇野冠章氏をお招きし、「メタバースの世界」というテーマで、現地のシンガポールからzoomによるゲストスピーチをしていただきました。講義では、「メタバースの仕組み、現状と今後の発展可能性を理解する」ことを目的に、ご自身の海外での多彩なキャリアのお話しも踏まえながら、非スポーツ・スポーツの両分野とテクノロジーとのケミストリーによる発展可能性についてお話しされました。まず、GAFA(米国のIT関連企業大手4社の総称:Google, Apple, Facebook, Amazon)とBATH(中国のIT関連企業大手4社の総称:Baidu, Alibaba, Tencent, Huawei)のビジネス領域の解説から始まり、メタ社の事業内容,メタバースの変遷と今後についてご紹介くださいました。

中でも、メタバースに関連する主な概念⦅Web2.0からWeb3.0へ、中央集権とDAOs(自律分散型組織)、NFT(非代替性トークン)とブロックチェーン⦆の解説も交えて、メタ社の「horizon worlds」などを事例に、未だ概念と言えるものがない最前線の領域のなかで、いかに先見の明を持って、ビジネスチャンスを見出していくかについて述べられました。受講者との質疑応答の他、「メタバースを活用した新しいビジネスプラン」のアイデアラッシュを行い、スポーツ分野のみならず、アニメなど様々なアイデアが飛び交う活発なディスカッションが行われました。

(ニュース)20220712-1

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2022.07.05

本学部・清家理教授が日本老年医学会誌”GGI”の優秀論文賞を受賞

スポーツ健康科学部・清家理教授が、一般社団法人日本老年医学会誌の「第13Geriatrics & Gerontology International優秀論文賞」を受賞し、202262日(木)に受賞式が行われました。

 「日本老年医学会」は、老年医学に関する研究の振興及び知識の普及、会員相互及び内外の関連学会との連携協力を行うことにより、老年医学の進歩を図り、もって我が国における学術文化の発展に寄与し、社会に貢献することを目指しています。
 日本老年医学会の公式英文誌である、Geriatrics & Gerontology InternationalGGI)は、老年医学、老年学に関する原著論文、症例報告、速報、総説、国際会議報告、論説のほか講演抄録などを掲載しています。
 今回、清家教授が受賞された「優秀論文賞」は、GGIに掲載された論文の中から、優れた3編に贈られたものです。

 詳しくはこちらをご覧ください。

 

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2022.07.01

日本最大のスポーツ・健康まちづくり総合展 「Sportec 2022」ご案内

日本最大のスポーツ・健康まちづくりの

Sportec 2022 7/27-7/29@東京ビックサイト

に本学の塩澤教授、長野教授、伊坂教授がセミナーに登壇します。

また、開催期間中、立命館大学のCOI関連成果の出展ブースを出しております。


7月28日(木) 11:00-12:30
ウェルビーイングを実現する“商品・サービス” の事業化実例一挙公開

塩澤成弘(立命館大学 スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 教授)
西浦敬信(立命館大学 情報理工学部 情報理工学科 教授)
岡田志麻(立命館大学 理工学部 ロボティクス学科 教授)


7月29日(金) 15:00-16:30
スポーツ・健康・ウェルフェア分野における学際共創拠点
~社会実装/事業化に向けた産学官地連携プロジェクトの推進~

伊坂忠夫 (学校法人立命館 副総長、立命館大学副学長、スポーツ健康科学部教授)
中澤公孝 (東京大学スポーツ先端科学連携研究機構長、大学院総合文化研究科教授) 
小泉秀樹 (東京大学先端科学技術センター工学系研究科教授)
長野明紀 (立命館大学スポーツ健康科学部教授)
佐々木一茂(東京大学大学院総合文化研究科准教授)


(ニュース)20220701-2



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2022.07.01

伊坂研究室(応用バイオメカニクス研究室) 30周年記念シンポジウムのお知らせ

日時:2022828() 1400

 立命館大学伊坂研究室(応用バイオメカニクス研究室)は、30周年を迎えることになりました。

 2010年にスポーツ健康科学部が開設され、理工学部からの異動に伴い「応用バイオメカニクス研究室」を立ち上げました。現在まで、若手研究者、院生、ゼミ生とともに、「動く」身体のメカニズムを科学的に解明しハイパフォーマンスとアクティブ・フォー・オールを実現するための研究を進めてきています。

 30周年の節目にあたり、これからの社会共生価値の創出および、Well-beingの実現に向けてどのように研究を推進していくのかを展望するとともに、この分野の今後の方向性を探るために30周年記念シンポジウムを828()14時から開催します。

 オンラインでの配信もあります。どなたでも参加できますので、スポーツ健康科学、Well-beingの実現に興味・関心のある方は是非、ご参加ください。

詳細はこちらから

(ニュース)20220701-1

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