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2018.08.28 education

鹿屋体育大学・中本先生をお招きしてセミナーを開催しました

 201886日に、スポーツ心理学を専門とする鹿屋体育大学准教授・中本浩揮先生をお招きしてセミナーを開催しました。中本先生は、熟達化理論を主な背景とし、「熟練者は何を獲得しているのか?」「どのように獲得してきたのか?」といった問いを明らかにすることや、得られた知見を現場のアスリートやコーチに利用可能な形で提供することを目標に研究に取り組まれています。本セミナーでは、プロ野球選手になることを目指していた中本先生の経験を踏まえ、『スポーツの熟達を支える診断・処方システムの開発(道半ば)』というテーマでお話し頂きました。様々な競技を対象としたスポーツ心理学に関する実験を実際にやってみる「聴講者参加型」のセミナーは大盛況で、質問は絶えず、予定していた1時間半はあっという間に過ぎてしまいました。また、VR(仮想現実)装置などの最新機器を利用した実験システムの開発や今後の課題について、参加した先生方と様々な意見を交わし、今後も研究が大いに発展していくことが感じられました。



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2018.08.27 education

2018年7月5日(木)3限において、スポーツ健康科学部の「スポーツ栄養学」において、(公社)日本栄養士会副会長であり、管理栄養士、公認スポーツ栄養士でもある、神奈川県立保健福祉大学教授 鈴木志保子先生をゲストスピーカーとして招聘し、「アスリートのスポーツ栄養学」をテーマにご講演頂きました。

 鈴木先生は、2003年から神奈川県立保健福祉大学栄養学科准教授、2009年4月より同大学同学科教授。日立女子ソフトボール部や横須賀市立総合高校野球部などのトップアスリートからジュニアアスリートまで、自らも公認スポーツ栄養士として多数のスポーツ現場で栄養サポートを行う他、全国において講演活動もされています。

 講演では、アスリートの栄養摂取の考え方から、食事面や生活習慣、休養の重要性についてお話いただきました。最近の研究から「1日8時間以上練習しても成果に変化がない」ため、成長期のアスリートに練習をさせすぎてはいけないことや、ご自身の栄養サポートの中で、選手としっかりコミュニケーションをとり、選手たちの「声」を聞くことで、一人ひとりに合ったマネジメントができることについてもお話していただきました。また、食物が体内で消化され、栄養素として吸収されるにはどれくらいの時間がかかるのか、吸収された栄養素がどう使われ、どのように「からだ」になっていくのかについて、分子レベルに至るまでご説明いただきました。お話の中で、塩分の摂りすぎについての簡単なチェックを実践形式を交えてご説明もありました。食事の内容やタイミングはもちろんのこと、トレーニングの内容や時間、さらに睡眠時間、生活全体を視野に入れて、選手にとってベストな状況をマネジメントすることの重要性を説かれ、選手一人一人のライフスタイルや環境に合わせ、自分で考えて実践できる指導を心がけることをお話いただきました。
 
 受講生の学生からは、「アスリートの栄養について、深く考えることができる時間となった。自分が指導者の立場となった時に、トレーニングだけでなく栄養や休養についても選手に伝えていきたい。」などの感想が多数寄せられ、とても有意義な授業となりました。鈴木先生、お忙しい中、本当にありがとうございました。


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2018.08.27 education

2018年8月2日に亜細亜大学経営学部准教授の西原彰宏氏をお招きし、「デジタル環境下におけるマーケティングと消費者行動の変化」というテーマで講演をしていただきました。

西原氏は、デジタル時代の顧客戦略において、ECelectronic commerce)サイト、すなわち、電子商取引と、店舗をいかにつなぐかが重要視されていると述べ、「いつでも・どこでも・商品を選べて・購買できる・受け取り場所を選べる・経験を提供する」という消費者の購買前(過去)、購買中(現在)、購買後(将来)の「カスタマージャーニー」に対して、顧客にどの様に仕掛けをするかが企業戦略の鍵を握ると主張されました。中でも企業が投じるコストを考慮し、新規顧客の獲得から既存顧客の維持に力点が置かれている状況下で、企業に収益をもたらす「優良顧客」を企業の「資産」と捉え、企業は、長期的な取引の継続をめざすCRMCustomer Relationship Management)や関係性マーケティングに力を注いでいることを説明されました。

また企業行動における「コミュニケーションチャネル・販売チャネル・物流」を連携・ジョイントさせるオムニチャネル戦略を事例に取り上げ、スマートフォンがキー・ディバイスとなり、購買前から購買後のカスタマージャーニーを支配していることを述べられました。例えば、これまで預貯金や貸し付けだけでなく、投資を始め、多様なフルサービスを店舗で展開してきたメガバンクでさえ、デジタル環境下を考慮し、販売員を減らし、「店舗」の機能や役割を変化させており、ボノボスやアマゾンを始め、ショールームストア、無人店舗、冷蔵庫の自販機、移動販売、イベント販売など、様々な種類の店舗やストアが出店しはじめている事例を説明されました。言い換えれば、スマートな購買経験を重視する現況において、店舗を有する企業が苦境を迎えおり、買い物の時間や負担を軽減するような「買い物が楽」という「購買の簡略化」を図ろうとする消費者に企業は応答しなければ、生き残れない時代だと述べられました。その一方で、モノからコトへと購買における「経験価値」を重視し、購買に楽しさを求め、買い物をエンターテインメントとして捉え、快楽的な購買行動とそれに付随する情報の接触を複雑化させ、製品への関与を高めるような消費者も存在しており、買い物・購買が二極化しはじめていることについても述べられました。さらには、購買の必要がない「フリー」、所有の必要がない「シェア」や「サブスクリプション」、購買を超えた企業との関係性に着目した「エンゲージメント」など、具体事例を提示されながら、豊富な話題を提供下さいました。

スポーツマネジメント領域の大学院生のみならず、教員も西原先生の話に聞き入り、予定していた時間があっという間に過ぎる充実した時間を過ごすことができました。


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2018.07.27 education

スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程1回生の堀居直希さんが同研究科教授 家光素行先生、教授 橋本健志先生、助教 内田昌孝先生、総合科学技術研究機構専門研究員 長谷川夏輝先生と共同で取り組まれた研究が、「FASEB J」に原著論文として掲載されました。

スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程1回生の堀居直希さんが同研究科教授 家光素行先生、教授 橋本健志先生、助教 内田昌孝先生、総合科学技術研究機構専門研究員 長谷川夏輝先生と共同で取り組まれた研究が、「FASEB J」に原著論文として掲載されました。

この研究論文では、加齢に伴う骨格筋の線維化および筋の再生能力の低下が12週間のレジスタンス運動により改善し、その運動効果のメカニズムに血中C1q濃度の低下を介した筋内のWntシグナルの抑制が関与することを明らかにしました。


Mr. Naoki Horii, is a Graduate Student in Faculty of Sports and Health Science of Ritsumeikan University, and his research manuscript was accepted and published in FASEB J, which collaborated with Professor Motoyuki Iemitsu, Professor Takeshi Hashimoto, Assistant Professor Masataka Uchida and Senior researcher in Research Organization of Science and Technology Natsuki Hasegawa. The study revealed that 12-week resistance training prevents muscle fibrosis and regeneration after muscle injury via

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2018.07.25 education

スポーツ健康科学研究科博士後期課程の泉本洋香さんが American Society of Mechanical Engineers Bioengineering Division主催の Student Paper CompetitionでSecond Place Winnerを受賞しました。

79日から12日にかけてIrelandDublinにて8th World congress of Biomechanicsが開催されました。スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程2回生の泉本さんが、American Society of Mechanical Engineers Bioengineering Divisionが主催しているStudent Paper Competitionの優秀発表にノミネートされ、ポスター発表形式の最終審査の結果、Second Place Winnerを受賞しました。

 

発表演題は、「Relationship between bilateral asymmetry of the trunk muscle volume and club head speed in collegiate golfers」です。

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2018.07.24 education

2018年7月19日のキャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅠ・Ⅱ」及び大学院科目「スポーツ人文社会科学特論」において、日本体育大学特別研究員の山口真緒氏と広島大学大学院の白石智也氏をお招きし、「保健体育教諭の仕事と青年海外協力隊の活動」というテーマでご講演いただきました。

2018719日のキャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅠ・Ⅱ」及び大学院科目「スポーツ人文社会科学特論」において、日本体育大学特別研究員の山口真緒氏と広島大学大学院の白石智也氏をお招きし、「保健体育教諭の仕事と青年海外協力隊の活動」というテーマでご講演いただきました。

山口氏は、子どもの頃に訪れたインドで経験、とりわけ、日本との教育環境の違いを子どもの頃、肌で感じたことが海外で教育活動に携わろうとしたきっかけになったとのことでした。大学卒業後に堺市立の小学校に赴任し、1年生の担任を任され、まだ教員として駆け出しであった自分自身を周りの教員のサポートを受けながら、めまぐるしい1年目の教員生活を終えたと述べられていました。2年目を迎え、学年が4年生へと変わり、比較的自立しはじめた生徒たちに囲まれながら、教員生活を過ごしていたときに、小さい頃に抱いた海外での教育活動に携わるという夢を思い出し、2年間で小学校教諭のキャリアを閉じて、青年海外協力隊の一員としてウガンダへと旅立たれました。ウガンダでの教育活動は、日本の教育環境との違いを知ることばかりだと説明され、日本では、1クラス40人に満たない生徒数が、ウガンダでは1クラス120人という環境で教育しなければならなかったことや、体育や音楽という教科を教師が軽視する傾向にある状況で、勝ち負けだけではない、スポーツの価値を文化の違いを越え、どの様に伝えればよいのか、日々、悪戦苦闘した様子を、事例を交えながら、学生に語りかけられました。

白石氏は、サッカーに明け暮れた学生時代を振り返りながら、何の疑いもなく教員になるつもりだったところ、青年海外協力隊の活動経験のある教員と巡り会い、自分自身の視野の狭さを痛感し、その教員の影響もあってか、大学卒業後、青年海外協力隊での活動を目指したということでした。白石氏は、山口氏と同様にウガンダに派遣され、体育が教科として軽視される状況を目の当たりにし、「体育」を広めることの難しさを感じたと述べられました。ウガンダでの状況を打破するために、白石氏は、まず、体育が重要な教科であることを学校長に認識してもらうため、体育という教科が子どもたちにもたらす影響などを報告書にまとめ、成績表に体育の評価を記載する欄を設けさせたり、生徒が着用するスポーツウェアなどを公費で購入することができるようにさせたりするなど、精力的に学校に働きかけたとのことでした。白石氏が青年海外協力隊の活動中に掲げた3つのミッションは、①体育の素晴らしさを「子どもたち」に伝える、②体育の素晴らしさを「教員」に伝える、③体育を継続するために必要な仕組みを創る、というものだったようです。2年間の協力隊の活動を終え、現在は、大学教員を目指し、大学院で教育の研究に励んでいるとのことでした。

授業後、学生からの質問が後を絶えず、質問待ちをする学生の列ができるほど盛況で、両氏が学生の心をしっかりと捉えた様子がうかがえました。本当にありがとうございました。


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2018.07.24 education

2018年6月21日の「スポーツ健康科学セミナーⅡ」において、佐那河内村役場の安冨圭司氏をお招きし、「公務員の仕事」というテーマでご講演いただきました。

2018621日のキャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」において、徳島県唯一の村である佐那河内村役場の安冨圭司氏をお招きし、「公務員の仕事」というテーマでご講演いただきました。

安冨氏は、「公務員の仕事」というよりは、地方都市、とりわけ、人口減少、高齢化、過疎化などの問題を抱える小規模の自治体における地方公務員の仕事に、どの様な可能性があるのか、それをご自身の経験を踏まえながら、建前ではなく、本音でいろいろと語って下さいました。佐那河内村は、人口2,378人、高齢化率45.2%という県内でも屈指の高齢地区であり、IT企業の誘致などに成功する神山町、また高齢者の生きがいづくりにつなげている「葉っぱビジネス」やゴミのゼロウエストを実現している上勝町といった地方創生ビジネスで名をはせた地域に近隣しています。安冨氏は、民間企業から転職し、佐那河内村役場の職員となった以後の産業観光課公共牧場担当、環境課・健康福祉課・産業環境課廃棄物担当、教育委員会社会教育担当、健康福祉課選挙管理委員会書記、総務企画課若手定住促進担当と歴任してきた職務を事例に取り上げながら、村の仕組みを創る、特に地域の課題解決に手掛けてきた様子について説明されました。中でも、「未来」へとつながる仕事、また村民の「記憶」に残ること、そして村民をはじめとした、多くの人々の「共感」を得ることが大切だと述べられました。国家公務員が「監理業務」に忙殺されるのに対して、地方公務員、とりわけ、小さな自治体ほど、部局の壁にとらわれることなく、住民の福祉の増進を図ることであれば、ユニークなことが実現できると述べられました。また安冨氏は、地方自治法では「できないこと」を可能にするため、一般財団法人さなごうちを設立されたことや、今後、国家公務員の副業が解禁になることについても触れられ、公務員という縛りにとらわれる過ぎることなく、主体的な関心と様々な興味、さらには、多様な体験によって、「感」を磨くことが重要であり、不確実性がより一層高くなるこれからの時代において、「適応力」と「判断力」を身につけ、これからの地方自治体を一緒に盛り上げましょうという地方公務員を志してほしいというメッセージを学生に送られました。

最後に、「『型』があるから『型破り』なことができる。『型』がなければ、単なる『形無し』」という18代目中村勘三郎氏の言葉を紹介され、公務員という仕事の「型」を破っていきたいということ、そして学生にも型を破るようなチャレンジをしてほしいと述べられました。学生も大いに刺激を受けたことと思います。

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2018.07.24 education

2018年6月13日の「スポーツマネジメント論」において、高知大学地域協働学部の須藤先生をお招きし、「アイディアソンの魅力:アイディアを実現する最強の方法」というテーマでご講演いただきました。

2018613日の「スポーツマネジメント論」において、高知大学地域協働学部の須藤先生をお招きし、「アイディアソンの魅力:アイディアを実現する最強の方法」というテーマでご講演いただきました。

アイディアソンは、造語であり、「アイディア+マラソン」という言葉が示すとおり、多様な人が集まり、価値創造に向けてアイディアを共創する手法のことです。須藤先生は、アイディアメーキングの方法として、よく知られている「ブレーンストーミング」を事例にあげながら、日本人は、他者評価、特に他者からどのように見られているかということを気にしがちであるため、みんなと同じ意見や固定的な価値が生まれやすいと述べられました。とりわけ、ブレーンストーミングは、アイディアの数が重要だと思われがちですが、誰がどの様な価値観や意見を持っているのかをブレーンストーミングで披露することにより、その後、多様な人々の価値や強みを理解した上で、何かと何かをつなげる作業の方がより重要だと主張されました。

また「よいアイディア」は、「99%の人が否定する」ものから生まれることが多く、多くの人が評価するアイディアは、結果的には、平凡で刺激的なアイディアとはならないため、採用されることが少なく、多くの人が否定した、ある意味、「sexy」なアイディアを練り込み、カタチにする方がよいとされているようです。さらには、ヤングの言葉を引用し、「アイディアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と説明された上で、アイディアは、才能ではなく、「ダウンロード(過去の経験、既にある知識の活用)」「足し算(全く関連性のない2つのものを足し合わせる)」「引き算(小さくする、要素を減らす、限定する)」「掛け算(ある価値を、別の分野に適用する)」「割り算(物事を裏側から見る、対局のものを考える)」といった5つのパターンを組み合わせることが需要であると学生たちに説明されました。

授業中、実際に、アイディアソンを体験するなど、講義だけではなく、実践形式のアクティブラーニングが展開され、学生たちは、前のめりで授業を受講し、あっという間の90分間だったようでした。

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2018.07.23 education

2018/6/7スポーツ健康科学セミナーⅡの授業において、マスコミ(新聞記者)の仕事というテーマでご講演いただきました。

去る201867日のキャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」において、毎日新聞岡山支局長の辻中祐子氏にお越しいただき、「マスコミ(新聞記者)の仕事」というテーマでご講演いただきました。

辻中氏は、新聞記者としてのご自身のキャリアを振り返りながら、新聞記者の仕事、スポーツ記者の仕事の特徴、新聞記者の魅力、そして新聞記者に求められる資質について、学生に語りかけて下さいました。広島支局の記者からスタートした辻中氏は、記者としてまだ駆け出しだった頃に「特別報道部」に配属され、「隠されている事実」を追う仕事に携わり、マスコミ、とりわけ、報道に携わる記者のイロハについて学んだと述べられました。中でも、現在の報道が「真実」よりも「バズ(口コミ)」や「話題性」を優先していることを危惧し、学生たちに「リツイート」する前に、「真実を見極める」という作業をしてほしいし、そのような目をいまから養ってほしいと訴えかけられました。

また記者の仕事は、大きく「発掘報道」と「分析報道」とに分かれていると説明され、運動部の記者としてプロ野球の球団や選手を追っている際に、運動部の記者の仕事は、起用した選手、結果など、圧倒的に事実がはっきりとした分析報道が多くなるため、分析力が問われることを痛感し、スポーツ記者の仕事が時間との闘いであるとともに、他紙にはない価値をどの様に伝えるのかを常に考えていたと述べられました。中でも取材を通じて、アメリカ高校野球の「ショーケース」といわれる選手の品評会におけるスカウティングの事情や、当時、未開拓であった「ドミニカ野球」の選手発掘と育成の秘訣、メジャーリーガーと日本球界の選手との比較によって日本人選手がメジャーリーグでも十分通用することを、パイオニア的存在となった野茂選手が海外移籍をする前から断言するような記事を掲載されていました。

そのような現場を重視し、記者としての経験を積み重ねた辻中氏は、新聞記者は考えてみれば、何でもできる仕事だと話され、文字や紙面で人に想いを伝える仕事であること、また分析をして、時代の先を読み、人々にいかに価値を伝えることができるかということが新聞記者の魅力だと学生に説明されました。さらに、新聞記者に求められる資質として、記者に限ったことではないが…と前置きをした上で、仕事の「ワクワク感」を生み出す「好奇心・興味」、多角的かつ複眼的にもとごとを見極める力、つまり、客観視することができなければならないと述べられました。加えて、仕事をする上では、健康と体力、とりわけ、自己管理が重要であり、現在では、語学力も必要になっていると述べられました。

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2018.06.28 education

2018/06/22の「スポーツビジネス論」の授業において、オリックス野球クラブのチケッティングとファンクラブのグループ長、 山本康司さんの特別講義でした。

山本さんの講義は、
まず初めに、
日本のスポーツ市場と世界のスポーツ市場、
とりわけプロスポーツビジネスをめぐる現状を概観した後、
マーケティングの意義、
マーケティングの4P、
エーベルの三次元枠の解説を経て、
それらを物差しに、さまざま工夫した企画チケットの開発や
多様に細分化し、ファンのニーズに細かく応えられるようにデザインされた
ファンクラブの区分などを中心に、オリックスバファローズのビジネス展開を
みるという、きわめて立体的でわかりやすい講義でした。

受講した学生たちにとって、今日の山本さんの講義は、実際にビジネスの
現場を持つ人しか話せない内容で貴重な学びの場となりました。

山本さん、ありがとうございました‼︎


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2018.06.19 education

2018/06/15 「運動処方論」の授業において、トータル・フィジカル・マネジメント代表の竹井秀和先生に「健康トレーナーという職業で起業するということ」についてご講演頂きました。


竹井先生は、都内フィットネスクラブで8年間勤務されたのち、東京都港区白金台にてトータル・フィジカル・マネジメントを設立されました。自身は大学までバレーボールに携わるアスリートだったということですが、アスリートから民間フィットネスクラブ、そして健康トレーナーの起業までに至る経緯をわかりやすくお話しいただきました。
 講義は、起業までに至る様々な経験と必要な知識や素養など幅広く解説していただきました。特に近年は、個人で中高齢者を対象とした小規模フィットネスを開業するケースが増えてきているようで、今後もさらに発展していく可能性があるということです。開業されて10年ということですが、現在までに280名の方が利用され、その多くは女性だそうです。白金台という好立地ならではのお話や収入に至るまで、詳しくお話しいただき、学生も非常に興味深く聞いていました。お忙しい中、ご講演いただき誠にありがとうございました。

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2018.06.12 education

「短距離走の科学 -ジャマイカ人選手の驚異的なスピード-」について講義いただきました。

若原先生はバイオメカニクス的なアプローチでご研究をされており、今回のテーマも、冒頭で先生が「運動生理学の話ではないですが・・・」と断りを入れられて授業がスタートしました。

しかしながら、(運動)生理学は「生きることの理(ことわり)」、つまり、生体のメカニズム、機能について理解することであり、「走る」というスポーツや運動において最も基本的な動作のひとつを科学的に理解することは、十二分に運動生理学に合致すると思い、先生にお越しいただいた次第です。 

 

短距離走のパフォーマンスは反応スピードと走スピードを高めることで向上しますが、今回の講義では走スピードにフォーカスし、その決定因子と考えられるストライドとピッチ、さらにはそれらに関与する身長や筋力、慣性モーメントなどについての講義が中心でした。

 

特に受講生の興味を惹いたのは、先生が実際に計測に関わったボルト選手やパウエル選手の測定の様子です。NHKの特別番組で、上記選手たちの筋力や筋量の測定に実際に関わったのが若原先生です。ボルト選手の大腿部や脚の長さをメジャーで実際に計測されている映像が映し出され、臨場感に溢れていました。計測結果からみる長い脚は、非常に大きなストライドを生み出し、ストライドとピッチを支える驚異的な筋力が紹介されました。確かにこうした体格差は我々日本人と比較して存在しますが、桐生選手の9.98を皮切りに、科学的なトレーニングによってパフォーマンスの向上が期待できるかもしれません。

 

また、ご自身の研究に関わり、トレーニング動作の違いによって筋肥大効果に部位差が生じることをご紹介くださいました。上腕三頭筋にフォーカスした単関節動作でのトレーニングと、多関節動作でのトレーニングを比較した場合、単関節動作の方が筋肥大率が大きく、特に肩に近い部位でそれが顕著であったデータをお示し頂きました。メカニズムとしては、おそらく筋活動量の差ではないかということですが、今後のさらなるメカニズム検討とその実践が切望される、非常に興味深い知見をご提供くださいました。さらに興味深いことに、この部位差は脚部にもあり、競技種目によって、また同種目でも競技レベルによって特徴的な部位差があり、慣性モーメントの関係からも理にかなっているということで、生理学的な視座が広がった気がしました。

 

当該科目は3回生以上の受講ですが、それまでに学んだ様々な科目(例えば基礎機能解剖論やトレーニング科学など)、そして現在学んでいる科目(例えばスポーツバイオメカニクスや当該運動生理学など)の知識が繋がっていく、そのためのヒントを多くいただいた授業だと感じました。

 

講義後の質問も盛況で、大変有意義な講義でした。

若原先生、ありがとうございました。




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2018.01.10 education

2018/1/5 産経新聞社の佐野慎輔氏にご講演いただきました。


2020年には東京でオリンピック、パラリンピックが開催されますが、オリンピックを巡っては、開催候補地の立候補辞退や開催費用の巨額化など、肯定的ではない事態がみられます。そもそも今日、そうした問題はなぜ生じているのか。講義では、ピエール・ド・クーベルタンが提唱した1896年、アテネでの第1回近代オリンピックに遡り、オリンピックの理念、その具体化、これまでの歩み、これまでに生じた問題、乗り越えてきた危機などを紐解きながら、今、何が問題なのかが明らかにされました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを巡っても様々な問題が生起していますが、それらにどう向き合い、世界にとって、開催都市にとって、意味のあるものにするのかについての問題提起も行われ、それは、様々な問題を抱える今日の社会に期待されるスポーツの価値を示すものとなりました。受講生たちは、あらためてオリンピックについて考えることにより、社会におけるスポーツの果たす役割、貢献とは何かを深く考えることとなりました。

佐野慎輔さん、ありがとうございました。

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2018.01.10 education

2017/12/15 北海道日本ハムファイターズ チーム統括本部 GM補佐兼ベースボールオペレーション部部長、遠藤良平さん講義していただきました。


北海道日本ハムファイターズ チーム統括本部 GM補佐兼ベースボールオペレーション部部長、遠藤良平さんの講義では冒頭、プロ野球ゲームの後のヒーローインタビューでよく聞かれる締めの言葉、「応援よろしくお願いします!」のシーンを集めた選手たちの映像が流され、受講生に「この言葉にあなたはどう思いますか?」という、遠藤さんの問いかけから始まりました。お願いする営業は長続きしない。プロ野球チームが地元に無くても生活に困ることはない。どうすれば地域・コミュニティのみなさんから求められ、応援されるチームになることができるのか・・・ 2004年にフランチャイズを北海道に移転した北海道日本ハムファイターズの様々な取り組みは、北海道の活性化に貢献し、北海道民のみなさんから愛され求められるチームになるための営みであったことが明らかになりました。講義は受講生への問いかけ、受講生からの回答を繰り返し、みんなで考えながら進みました。受講生たちの感想文を読むと、彼らはまさに「目から鱗が落ちる」思いであったようで、映画の大作を観終えた後のような爽快で心地いい疲れを感じたというものもありました。

遠藤さん、学生たちのために遠方からお越しいただき、ありがとうございました。

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2017.12.25 education

2017/12/23 武庫川女子大学健康・スポーツ科学部の松本裕史先生にご講演いただきました。


 健康運動指導士の指導において大切は行動変容に関するお話しを今回 健康増進科学の授業で武庫川女子大学健康・スポーツ科学部の松本裕史先生に行っていただきました。

 この分野の先端的な研究・実践をされている先生ですので、ABC理論、SMARTの法則、WOOPの法則の理論的部分と、特定保健指導を受けている人たちへのアプローチについてお話しをいただきました。

 受講生の皆さんは、これまでの自分の行動変容の困難さを考える良い機会になったと思います。


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2017.12.18 education

2017/12/15 スポーツ指導実習A(サッカー)において、名古屋グランパスヘッドコーチの森一哉コーチにご講演いただきました。


2017年12月15日(金)3限及び4限に、スポーツ健康科学部のコーチング実習科目である「スポーツ指導実習A(サッカー)」において、名古屋グランパスヘッドコーチである森一哉コーチをゲストスピーカーとして招聘し、「ジュニア期からトップアスリート期までのサッカー指導において配慮すること」として、講演をいただきました。

森コーチは、慶應義塾大学卒業後、Jリーグ選手としてプレーされた後、川崎フロンターレスクールコーチとして指導者のキャリアををスタートされました。その後、U-13、U-14、U-15 のコーチ・監督として活躍され、2014年よりは、川崎フロンターレトップチームコーチとして、ジュニアからトップまで非常に幅広いの選手の指導を行ってこられました。現在ご指導されている名古屋グランパスでは、ヘッドコーチとして就任1年でチームをJ1復帰へ導くなど、選手、監督、コーチらと一体となって、活躍されています。

講演では、ご自身の指導者としてのキャリアを振り返られ、キッズ、ジュニアユース、ユースと多様な年齢層の選手をご指導されてきたご経験から、それぞれどのようなことに配慮して指導されているのかについて、具体的事例も紹介しながら、お話いただきました。その上で、どの年代においても、選手それぞれの「個」を強くすることが「チーム」を伸ばしていくことに繋がるといったことや、教えすぎるのではなく、あくまでも選手自らが思考力を身につける指導を心がけていることを何よりも大切にされているということをお話しいただきました。さらには、トップアスリート期の選手には、高い難度の戦術をこなすには、その基礎となる技術(ボールを止める技術)について、その完成度にこだわり習得する必要があるということについて、実際のJリーグでのプレーシーンの動画の解説及び、実際に体を動かしながらの実技指導を交えながら熱心にご説明いただきました。受講生の学生からは、「指導について深く考えることができた。これからサッカーの指導に携わった時は、今日の話を思い出したい。」などの意見・感想が多数寄せられ、将来の指導者として必要なことを教えていただき、有意義な授業となりました。

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2017.12.15 education

2017/12/06 「運動処方特論」の授業において、国立長寿医療研究センター循環器内科の平敷安希博先生に「循環器内科医からスポーツ健康科学研究科の大学院生に伝えたいこと」についてご講演頂きました。


今回の授業では、はじめに肥満、高血圧、高脂血症をテーマに、一般の認識と最近の医学研究とのギャップについて話していただきました。これらの生活習慣病は、一般的には悪いものととらえられていますが、最近の研究報告から読み解くと、必ずしも悪いものではない、いわゆるパラドックス現象が認められています。たとえば、肥満は生活習慣病発症リスクの1つですが、高齢になると逆転現象が起き、痩せているほど短命で太っているほど長生きするという、肥満パラドックスが見られます。生活習慣病リスクに対する考え方も変わってきているようですね。後半は、父親など親族の人の生活習慣病発症リスク因子について挙げてもらい、その対策についてグループディスカッションを行いました。意外にも、多くのリスクを抱えている父親が多く、運動や食事対策について平敷先生のアドバイスとともに大いに盛り上がりました。大学院生の健康づくり対策についての見識も深まったのではないかと思います。

平敷先生ありがとうございました。

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2017.12.15 education

2017/12/13 財団法人 近畿健康管理センター 木村 隆先生に産業保健と健康管理についてご講演いただきました。


産業現場での健康管理について講義して頂きました。
その内容は、「産業医、衛生管理者を含めて、労働者の衛生管理を徹底する必要がある。労働安全衛生法、労働基準法の巡視が重要である。作業環境管理、作業管理があるが、最も優先されるのは作業環境管理である。」とお話され、実際の工場のスライドなど極めて実際的でした

先生は、下記のように内容をまとめて、お話いただきました。
1. 産業保健に関わる法律には、労働安全衛生法がある。
2. 産業保健に関わる法律には、雇用契約法があるがアルバイトにも適応され、労働条件通知書は発行される。
3. 作業環境管理、作業管理のうち、最も優先されるのは、環境測定などの作業環境管理である。
4. 各企業には安全衛生委員会が設置され、労働者、労働組合の代表は参加する。
5. 労働安全及び衛生教育が重要である。
6. データの分析に基づいてPDCAサイクルで効果的効率的に実施するための事業計画が労働衛生上重要である。


木村先生、ありがとうございました。




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2017.12.14 education

2017/12/7 毎日新聞 大津支局長 濱 弘明氏に媒体での情報収集・情報発信に関する講義をしていただきました。


毎日新聞の支局長としての目線から、「モリカケ報道とジャーナリズム」「科学されないスポーツ」「食育は永遠のニュース」という3つのチャプターに沿った講義が行われました。マスコミ各社の論調の違いや、セイバーメトリクス(統計学的に分析し戦略を考える方法)が実施されない野球についての報道関係者としての意見を述べられ、様々なマスコミの情報を集めて、それに自分の知識を加えた上で、物事の良し悪しを判断していかなければならないことを学生に伝えていただきました。

また、海老教授の媒体等を使った情報発信力を例に挙げ、学生にも自分からどんどん発信(アピール)して世の中を変えていってほしいと話されました。講義後の質疑応答では、学生から「新聞記事のデジタル化についてどう考えているか」という質問が挙がり、日本の新聞産業は紙媒体として作ってから配るまでになっているが宅配制度は日本だけで、近年は記事のネット配信技術も進んできているとお答えいただきました。

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2017.12.13 education

2017年度後期 奨学金給付証書授与式を実施しました


20171212()2017年度後期立命館大学西園寺育英奨学金(成績優秀者枠)及び+R Challenge奨学金給付証書授与式を開催しました。スポーツ健康科学部では、今年度前期は、西園寺育英奨学金12名(13回生)、+R Challenge奨学金6名(1回生)の計18名が奨学生として表彰されました。


授与式では、給付証書の授与に加え、回生を交えたグループ懇談にて、【今までに取り組んできたこと】、【これから実践したいこと】、【将来の目標】などをテーマに語り合い、1人ずつ決意表明を行ってもらいました。各学生とも力強い、頼もしいスピーチで、奨学生同士、お互い刺激を与え合うことができました。

学部生のロールモデルとして、奨学生の皆さんのますますの活躍を期待します。


 

なお、学部Facebookページにて、奨学生が、自身の学びやチャレンジの内容、日々感じていることなどを綴っているブログ記事も掲載していますので、是非ご覧ください(現在は前期受給者のブログを配信中です)!

https://www.facebook.com/rits.spoken/


また、+R Challenge奨学金受給者については、20185月に報告会を実施する予定です。奨学生の活躍を励みに、是非皆さんも次年度の受給を目指して頑張ってください。

 

■奨学生の決意表明一覧

「感謝と努力 自分らしく」、「取捨選択」、「文武両道」、「子どもと共に成長できる体育教師」、「トライアスロンの発展」、「世界基準を日本の『現場』へ」、「?」、「今の自分を越える」、「視野を広げる」、「とにかく挑戦する」、「何事にも全力で」、「常に高みへ」、「幅広い知識と発展」、「将来について真剣に考える」、「根性」、「高校保健体育教員」、「研究内容を深める」

※奨学生全員の決意表明は、立命館大学びわこくさつキャンパス インテグレーションコア 2階に掲示予定です。

 

「立命館大学西園寺育英奨学金(成績優秀者枠)」

学部での正課の学習において努力し、優れた成績を修め学生を「学びの立命館モデル」の趣旨にそって褒賞し、周囲の学生の学びと成長の模範となることを奨励することを目的とした奨学金制度

「立命館大学+R Challenge奨学金」

学部において正課の成績が良好であり、学部の専門学習、全学共通教育(教職教育・教養教育・外国語教育など)、留学や国際的な学習を通して、問題意識を持ち、それを発展させて学習テーマを追求しようとする学生の学習プロセスを支援することにより、周囲の学生の学びと成長の模範となることを奨励することを目的とした奨学金制度


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