ゼミナール大会2010 開催を終えて

Posted on 2011.01.07

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昨年の12月21日(火)に
ゼミナール大会・第二部を以学館1号ホールで
開催いたしました。

 

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第一部は6日間の開催期間で計107団体が発表し、
そのうちの7団体が第二部に進みました。
エントリーは約50%が基礎演習クラスで、
今年は社会調査士クラスからも4団体ほど参加がありました。
少しずつですが、参加クラスの枠組みが広がっているようです。

昨年と違い、今年は平日での開催でしたが
講評してくださった先生も、聴講者にも
参加しやすいと好評だったようです。

また昨年に続き、第二部は1号ホールでの開催でした。
発表者の気合の入れ方が違うのか
スーツ姿での発表者も多かったです。
ゼミからの発表者が多い中、
基礎演習からも1組エントリーされ
他の回生に負けない好評を受けました。

質疑応答時間では、他学部の学生からの質問が出るなど
産社以外の視点、論点を話し合え
参加者は大いに刺激になったのではないでしょうか。

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10月からエントリーを開始し、2回も説明会を行うなど
主催者の学会メンバーは苦労も大変多かったと思います。
しかし、一・二部を通して言えることですが
「ゼミ大に出て、よかった」と言う参加者の声は
彼らの励みになり、さらには
来年への意欲へと続いている気がします。


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 表彰結果 ――――――――――――――――――――――――――
■研究内容賞
・・・「つながるKYOTOプロジェクト"脱"・無縁社会へ~」
/社会調査士ⅢSDクラス
■発表形式賞
 ・・・「官公庁の若者への広報活動の見直し~選挙を事例にして~」
                       /小泉ゼミ・1班
■産社学会特別賞
 ・・・「『radiko』は若者に受け入れられるか」
/基礎演習16クラ・ラジオ班
――――――――――――――――――――――――――――――――
                                                 posted by "C"

『社会福祉士課程 実習報告会』が開催されました!(人間福祉専攻)

Posted on 2010.12.22

産業社会学部人間福祉専攻の社会福祉士課程では、3回生時に厚生
労働省の定める実習施設・機関において現場実習を行います。

その実習での成果を「児童」「高齢」「障害」「地域」「行政」
「社会福祉協議会」の6分野に分かれて報告する「実習報告会」が
12月10日、17日の2回に渡って実施されました。

 
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報告会には、お世話になった各福祉機関・施設の方々や担当教員、
これから実習に行く1・2回生などたくさんの参加もあり、充実し
た報告会となりました。

この「実習報告会」は、学生主体で企画・運営されていて、実行委
員長である人間福祉専攻3回生の西岡ちひろさんにお話を伺いまし
た。

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Q.報告会はどうでしたか?
見てきたこと、伝えたいことをうまく人に伝えることの難しさが
よくわかりました。今回の発表ではまだまだ準備が不足していた
かもしれませんが、発表を通して多くのことを学びました。

Q.実習はどうでしたか?
福祉事務所に2週間、地域包括支援センターに2週間の計4週間
の実習に行きました。実習に向けてたくさんのことを学び、準備
していましたが、現場では座学や理想だけではうまくいかないこ
とや利用者の意思を尊重することなど、その場で柔軟に対応して
いくことの大事さを実感しました。

 

人間福祉専攻を目指す受験生に一言!
「福祉」の分野は、軽視されがちな分野ですが、社会にとって絶
対に必要で誰かがやらないといけません。また、自分の生活に直
結する学問でもあり、自分のタメにもなります。私は「福祉」を
学ぶまで、自分にも人にも厳しい人間でしたが、考え方を学び、
自分の見方を変えることで人に優しくなることができました。
社会福祉は、おもしろくて興味深い学問ですよ。


今回の実習報告会では、計7クラスが発表しました。
どのグループも実習を通じて学んだこと、感じたことを自分たち
の視点・言葉で熱く語ってくれました。
質疑応答では、参加者からの鋭い指摘による白熱した議論もあり、
充実した報告会となりました。


 

さんしゃの本屋さん

Posted on 2010.12.21

12月16日(木)・17日(金)の2日間
産業社会学部の建物「以学館」前広場にて
『さんしゃの本屋さん』が開催されました。

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さんしゃの本屋さんは、学会学生委員会を中心とした学生企画の一つで
毎年恒例となっている一大イベントです。
読まなくなった本、オススメの本を学生や先生から集め
50円~100円で販売する古本市です。

今年も沢山の本が集まりました。

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以学館前は産業社会学部以外の他学部生も通る道ということもあって
通学途中に立ち寄って購入している学生も多く見られました。

 

こんなコーナーも

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『学生にぜひ読んでほしいオススメの一冊』を
先生たちがコメント付きで紹介!!
・私の人生の「バイブル」
・「今」だからこそ若者に読んでほしい本

keiji.jpg事前に掲示もしていました。

 

本を読む習慣が少なくなり、活字離れといわれていますが
さんしゃの本屋さんは学生たちで大賑わいです。
このように「本に触れられる機会を作ることが大切なんだ!」と
産業社会学部の学会の学生たちは
寒さの厳しい中、朝早くから準備をし、頑張りました。

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『院生研究交流会』が開催されました!

Posted on 2010.12.20

12月15日(月)~12月17日(金)に社会学研究科による
「院生研究交流会」が開催されました。
この交流会は、社会学研究科に所属する院生同士だけでなく、
院生と学部生・教職員との学術的な交流を図ることで産業社
会学部全体の学びへの貢献を目的として企画されました。


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今年度は、「社会学の理論的研究」「国際比較研究」「調査研究」
「家族社会学研究」「地域社会学研究」「スポーツ社会学研究」
「ジェンダーや若者の社会学研究」の7つの分科会で構成され、
多彩なテーマが揃いました。


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発表は、2010年度に活動を行っている25の院生共同研究会が、
研究活動の紹介および現時点までの成果報告を行いました。

 

是枝裕和客員教授 特別講義(第2回)

Posted on 2010.12.17

12月2日(木)に是枝裕和客員教授による特別講義
「対論:是枝裕和監督と4人のクリエーター~表現の可能性を求めて~」
第2回目が開催されました。(第1回目の模様はコチラ

今回はゲストに作家の川上弘美氏をお招きし
「言葉でしか表現できないもの」をテーマに
作家になった経緯や私生活の話、文学・文章ならではの魅力について
また映像と文章、制作方法の違うお二人の共通点などを対談していただきました。

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作品はどのようにうまれるのか?
生み出すきっかけとして
『日常の中に異物が"フッ"と入ってくると何かがみえてくる』という話になり
川上氏は「自分の中にある言葉やストーリーだけで制作すると限りがある。
自分が普段使わない言葉や考えつかない単語、面白そうなフレーズなどを
使用する(=「異物が入ってくる」)といいものができる」と語られました。

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こういった制作法から川上氏の文章には独特な雰囲気がうまれていると是枝監督。
「川上氏の小説は作者と作品の距離感が心地よい」と述べられ、
川上氏は「自分が思っているほど他人は自分のことを意識していない。自分にとっては
すごい事でも他人にとってはそれほどでもない。そう気付いて、双方から物事を
捉えるようになり両方の価値観から書く。だから距離感をもってストーリーが描ける。」
と答えられました。
その人間観が川上氏の書く小説の登場人物に反映されており
そこが一番ワタシの出る部分だそうです。

また、制作において川上氏が心掛けていることは
「生きていくのはくだらない、生きていくことがつまらない。といった事は
 絶対にかかないこと。私は自分を肯定する、そういう価値観で作品をつくっている」
と語りました。

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そして質疑応答では、集まった参加者から多くの質問があがり
中には執筆をしている学生のとても本質的な質問もありました。

「文章にできて映像にできないこと/映像にできて文章にできないことは?」
という質問を受けて
是枝監督は「文章は人物の繊細な気持ちや内面を言葉にして描くことができる。
カメラは人間の外側からしか撮れない、内面を撮ることができない。
だからこそ『外側(物体)に焦点をあて、内面を創造させる』そういう撮り方をしたいと思っている」
と自身の映像制作に対する想いを伝えました。
また、ドキュメンタリーなどの映像は二人称(私とあなた)の関係を描いているが
一人称や三人称は小説で描いたほうがいいのでは、と語っておられました。

 

また、「行間」について
川上氏は
『自分の作った物語の役割分担に登場人物をあてはめた時に発生する、
 描かれていない作者の突っ込みや、作者の気持ち』であるという。

是枝監督は
『映像のフレームを切り取った時、そのフレームの外側で
 登場人物が生きているのをどれだけ実感させられるか
』。
例えば、映画の映像は終わるけれど家族は続く、その先をどう過ごしていくのか・・
映画が始まる前にも、この家族はどう過ごしてきたのか・・
それを創造させるのが映画の行間と述べました。

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現代の映像は、受身的で楽に見られるものや、感情移入のしやすい映像が増えてきて
「行間」を想像する受け手も減少しているといいます。

「行間」を読めるようになるには、普段の生活の何気ない場面でも、
他人の関係性を観察し創造することで身に付くと教えてくださいました。
例えば、レストランや電車の中で隣に座っている人達には、どんな関係性があって、
どんな生活をして、そこにどんな物語があるのか・・。
お二人は常に人間観察・行動観察を行っていると自身のエピソードも交え
『色んなことを、色んな可能性を想像してほしい。』と講義の最後を締めくくりました。

文章と映像、表現方法は違いますが、お二人とも読者・視聴者に考えさせるもの、想像させるもの
といった読ませ方をもって作品を生み出していることを知りました。
今回の講義では、お二人の世界観に引き込まれ、とても貴重な時間となりました。


 

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次回の特別講義は・・・
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2010年12月23日(木)14:40~16:10
ゲスト...コミュニケーションディレクター/アートディレクター
     森本千絵氏

 

 

 

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