(3-1)アンケート単純集計 グラフ

アンケートの方法について
本調査のアンケートは、昨年末のCAの懇談会時に執り行ったものである。配布、回答及び回収は懇談会会場で即日行われ、対象人数約80名に対し、回収は66件であった。以下にその単純集計の結果と簡略なコメントとをよせる。

1)本調査に協力してくれた方々とその環境について
この度の調査の対象の皆様は、本学OB/OGのキャリアアドバイザーであるが、その構成などは以下のようである。

【男女比】
右のグラフのように約8割が男性、残り2割が女性になっている。

【職種】
半数近くが営業の人であり、次いで事務職。
その他の中味としては、広報、用地、販売促進、資材、物流、研修生、営推、ベネッセの社員などというのがあった。

【持っている資格の種類】
なしという人と一種類、二種類という人を合わせると全体の3分の2近くに上る。その中味としては、語学関連ほか、労務管理士や簿記、ワープロといったところが多く見られた。

【一緒に仕事をする人数】
これは、「普段、何人くらいの人と一緒に仕事をしていますか?」という質問による。部課の人数を浮かべた人や、仕事上で接触する人数を浮かべた人など、人によって捉え方が違うであろう。ここでは5人まで、10人までと答えた人が最も多く、それ以上は3分の1程度であった。日頃意識しているのはだいたい10人までといったところだろうか。

【情報化】
これは、「貴方は仕事で電子メールやグループウェアを使っていますか」という質問による。丁度2:1くらいの比率で使用があるようだ。

【自身を高める取り組み】
質問は「ご自身を高めるために取り組んでいることがありますか?あれば教えて下さい」というものであったが、これも捉え方にややばらつきがあるようだが、全体の6割ほどの人が何かに取り組んでいるとしていた。中味としては、資格取得や通信教育といったものよりも、他人との交流に代表されるように、日々の生活から何かを吸収しようという姿勢が見て取れそうである。

【仕事の占める割合】
この質問は日頃の心の中での仕事のしめる割合をたずねたものである。5割〜8割といったところに集中していることがわかる。

【キャリア(アップ)の捉え方】
調査前の我々の議論より考えられそうな項目を選択肢として用意したのだが、「4 よりよく生きる」「6 仕事の成果・業績向上」といったところに答が集中した。

【満足要因・不満要因】
 この質問の狙いは、仕事をする上での満足や不満というものが全くの個人に起因するものではなく、むしろ自分の属する組織なりグループといったものにも大きく影響を受けるのではないか、という仮説の検討にある。
 回答の選択肢としてそれぞれ、満足要因には、「1、自分の力で仕事をやり遂げた」「2、自分のアイディアや技術が職場のチームや部課で活かされた」「3、仕事をしているメンバーやチームでひとつの成果をあげられた」「4、日々の仕事のメンバーやチームがうまくいってる」という4つの選択肢を、不満要因には、「1、自分の力が足りないと感じるとき」「2、自分の力が今の職場に合わないと感じるとき」「3、仕事をしている仲間やチーム内で自分の力が認められないとき」「4、仕事をしているメンバーやチームがうまくいってないとき」という選択肢を用意した。双方とも選択肢の1番が個人によるもので、2、3、4と組織との関連を含ませた。
 満足と不満の比較に於いて、不満の原因に自分の力によるものをあげた人が多いが、おそらくこれは社会人となって日が浅いところに要因を求められよう。さらなる考察は次章以降ににゆずることとする。


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