研究委託を受けて私たちがコンセプトモデルを構築する教材は社会人経験がまだあまり深くない層を対象とし、その人々のひとつのキャリアアップを支援するものである。このような目的と照らし合わせた上で、本調査はこの度の商品開発及び研究のためのものとして非常に有意義であると思われる。対象とする年齢層はもちろん、業種・職種の幅も参考に値するであろうし、さらに継続的調査ができればその意義も深まると考えるからである。また、調査対象との関係を継続しながら研究を進めることができるなら、コンセプトの浸透にも幾分かのインパクトを期待することもできよう。
一方で、今回の調査対象は本学OBに限られており、そのことによって現在の就職先や職種、または仕事の内容などにある種の傾向が認められる可能性は否定できない。従ってこの点については留意する必要があると思われる。