Tea Boyから考えるインド人女性の社会進出について

先日のブログで、ティーボーイの話題がでましたが、「ティーガールはいないの?」という質問がでましたので、本日はインドにおける女性の仕事について書きたいと思います。

インドでは色々な事務所に行くと、必ずと言っていいほどお茶かコーヒーが出てきますが、給仕は殆ど男性です。

インド・オフィス職員に紅茶を出すティーボーイ

警備員とドライバーと一緒に

因みに、当事務所のあるビルで働いているサービススタッフは、全員人材派遣会社とセキュリティ会社からの派遣社員ですが、警備員は勿論のこと、清掃員、事務手伝い、電気係(電気関係のトラブルが日常茶飯事ですので)、そしてもちろんティーボーイも全て男、男、男。女性はレセプショニスト(受付)のみです。

元は、回教(イスラム教)の伝統だと思いますが、パルダー(カーテンの意)という習慣がインドにはあり、女性は顔を覆ったり、家にお客が来てもその家の女性は出てこなかったりというのが、ヒンドゥー教徒も含め、近年までは一般的でした。

政治家、医者、弁護士、教員、フライトアテンダントなどの職業は例外として、一般女性が社会に出て働くこと自体が、普通ではなかったんですね。特に、女性がレストラン等で給仕をすることには抵抗があったようで、それが見られるようになったのはごく最近のことです。

ただ、今インド社会も急速に変わってきていますので、当事務所にもティーガールが出現する日が来るかも知れません。それとも、お茶を配る習慣そのものがなくなって日本のように自分のお茶はセルフ・サービスでどうぞ、ということになるかもしれませんね。


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