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2020年1月22日(水)本学客員教授のアレクサンダー・V・ヴォロンツォフ博士による講演会実施

 2020122日(水)衣笠キャンパスにて、本学客員教授のアレクサンダー・V・ヴォロンツォフ博士による講演会が行われました。ヴォロンツォフ博士はロシア連邦最高研究機関であるロシア科学アカデミーの朝鮮・モンゴル部門の室長を長年に渡り務めています。「近年の北朝鮮問題」というテーマについて行われた講演会は主に参加者からの質問に答える形で進められました。

  北朝鮮核問題に関する質問に対し、ヴォロンツォフ博士は歴史的な経緯から北朝鮮核問題を議論する必要性について言及した上で朝鮮戦争期から現代に至るまでの米朝関係について丁寧に説明しました。

  またヴォロンツォフ博士は過去に北朝鮮に何度も滞在し現地の研究者と親交を深めてきた見地から核問題や近年の朝鮮半島を取り巻く状況について北朝鮮が単にここ数年ではなく長期的な歴史の中で物事を認識し、行動している点について言及しました。

  ヴォロンツォフ博士はスプートニクなどロシアのメディアの北朝鮮部門でも活躍されている他、ロシア国内のみならずアメリカや韓国、日本など各国で論文寄稿やシンポジウムでの登壇など研究活動をされており、ロシアの北朝鮮研究の第一人者です。過去には平壌にある在朝鮮民主主義人民共和国ロシア大使館での勤務の他、金日成総合大学で学んだ経験があり、近年でも年に数回現地を訪れ研究調査活動をしています。

  立命館大学大学院国際関係研究科および立命館大学時東アジア平和協力研究センターではこうした日本のみならず各国、各分野の専門家を招待し研究会を実施することでグローバルな研究の拠点として今後も東アジアに関する先端研究を発信してまいります。

 

 

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