教員紹介

Midori Tanimura

谷村 緑

谷村 緑
所属学部
情報理工学部
職位
准教授
専門
英語教育学
主な担当科目
英語
過去の部活動
美術部
得意な科目
英語、社会
苦手な科目
数学
おすすめの書籍

ゲド戦記アーシュラ・K. ル=グウィン(著) 清水真砂子(訳) 岩波書店 カラマーゾフの兄弟ドストエフスキー(著) 原卓也(訳) 新潮文庫 アラビアの夜の種族吉川日出夫(著) 角川文庫

情報理工学の魅力・面白さとは、どのような点にあると思われますか?

実社会とつながっているところが情報理工学の魅力です。
情報理工学の技術的知識と実践的なスキルを身に付け、それらがどのように関連しているかという全体像を把握し、さらに行政や産業界と結びついた様々な研究を行うことで、キャリア形成に備えることができます。

卒業後、情報理工学部で学んだことはどのように役立つでしょうか?

様々な業種や職種で情報科学の知見や技術が役立っています。就職状況調査によると、情報サービス、通信、インターネットサービス、運輸(航空・鉄道等)等のITに関わるサービス関連企業をはじめ、製造、マスコミ、金融、公務員、教員などの幅広い分野、職種で、卒業生が活躍しています。

先生の代表的な研究・活動内容、現在の研究テーマについて、教えてください。

英語学習者による課題達成型会話データを構築しており、この分析を通して、会話参加者らがどのようにお互いを理解し、課題を達成していくかという基盤化のプロセスを解明しています。こうした研究は、たとえば、外国人旅行者が日本の旅行会社に問い合わせをしたり、逆に,コンピュータ上で問題が起こった際に日本語母語話者が海外のサポートセンターに英語で問い合わせたりといった、情報の非対称性を均衡にするような場面でのやり取りへの応用が可能です。
また、言語情報だけでなく非言語情報を含む対話データの構築により、対話研究を深化させることを考えています。特に、パラ言語情報(あいづち、発話の重なり、沈黙)やジェスチャーは、対話において重要な役割を持つことが認識されているにも関わらず、音声情報として出現しないために研究が遅れています。今回構築中の会話データでは、このような対話研究の不備を補完するという意義があります。
教育的応用も考えています。近年、グローバル化を背景に、共通の母語を持たない者同士が「共通語としての英語」によってコミュニケーションをする機会が増えており、「共通語としての英語」による意味交渉能力の育成が課題となってきています。なかでも、短時間で合意形成をすることが必要となるビジネスや医療現場では、こうした能力を育成することが喫緊の課題となります。課題達成に必要な対話的な要素を、理論的考察や教師の経験知からではなく、母語や習熟度の異なる英語学習者の実際の対話から抽出することにより、今後一層進展するであろうグローバル社会に対応しうる英語用語集を作成する予定です。

これから入学する学生に、どんなことを期待されますか?どう成長してもらいたいですか?

これはアメリカの詩人Robert Frost (1874 – 1963) の“The Road Not Taken”という詩の最後の部分です。

Two roads diverged in a wood, and I ---
I took the one less travelled by.
And that had made all the difference.

この詩では、「わたし」は人生の岐路に立っており、古人が歩んだ平坦な道ではなく、まだ踏みならされていない険しい道を選んだことが表わされています。同時に、タイトルの“The Road Not Taken”にあるように、「平坦な道を選んでいたら、どうなっていただろう?」「平坦な道のほうが良かったんじゃないだろうか?」と何年も経った後に懐古するかもしれないということも暗示しています。
人生は「道」に喩えられます。岐路に立った時、人は「道」の選択を迫られます。選択次第で人生が変わるわけですから、人は当然迷います。特に、踏みなされていない道を選ぶことには、勇気や覚悟が必要です。困難を伴うこともあります。決断後も、人生に迷い、葛藤することもあるかもしれません。ですが、わくわくするような未知の世界が待っているかもしれません。
重要なことは、選択を間違えた!と気づいたときにどうするかです。別の「道」を行けば良いわけです。気づかないふりをして、その「道」に固執するのではなく、別の「道」に進む勇気を持ちましょう。「道」の選択には責任を伴います。人はその新しい「道」を選択するという責任を負うことで成長するのだと思います。

経歴・業績について