学部紹介

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MESSAGE 「情報」の力で未来を創造します。

現在の我々の生活は、交通・エネルギー・金融・行政などの社会インフラから、通信・家電製品・エンターテインメントなどに至るまで、身の回りの様々なサービスや製品が情報技術(IT; Information Technology)によって支えられています。ITは、めざましいスピードで進化を続けており、ITに関わる技術開発は今後も期待されています。このような社会からの要請に応えるために2004年に情報理工学部は設立され、国内でも最大規模の情報系学部としてITに関わる広範な領域をカバーしています。設立後いくつかの組織改革を経て、現在は、1学科7コースで構成されており、その中のISSE(Infomation Systems Science and Engineering)コースでは、全ての授業を英語で学習する英語基準での学びを提供しています。また、2024年4月には大阪いばらきキャンパスに拠点を移し、新しい教育・研究環境の構築に挑戦しています。

全コースの学生は、まず、情報理論、確率・統計、論理回路などの基礎的な共通科目を学習し、高度なITを学ぶ上で必要となる知識を修得した後、各コースでの専門的な科目での学習へと進みます。専門科目の学習では、コースの垣根を越えた科目を履修することによって多様な興味に基づいた学習ができるカリキュラムを提供しています。情報理工学部での学びの集大成として、3回生後半から配属される研究室において、一人一人の学生が個別の課題に取り組みながら1年半の卒業研究を行うことにより、それまでに修得した知識や技術を実践し、課題の解決を図ります。卒業後には、多くの学生が卒業研究を発展させるために大学院へと進学しています。

社会でのグローバル化が進む中では、専門知識のみならず、高い英語運用能力を身につけることは非常に重要です。情報理工学部では、最先端のITを英語で学んだり、企業でインターンシップを行ったりする学部独自の海外研修制度を設け、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、中国などへ学生を派遣しています。一方、中国の大連理工大学との共同学部の設立をはじめ、海外の多くの大学と提携し、留学生を受け入れています。多くの留学生と日本人学生が交流することによって、相互に異文化を受け入れてグローバルなマインドを育てながら、学生たちは多文化が豊かに共生する環境でITを学んでいます。

情報理工学部で行われている研究は、実社会とつながっているところが特徴です。ネットワークセキュリティや観光客防災などの研究領域で行政と連携するほか、医工連携によるロボティクスや医療に役立つ技術開発、新しいコンセプトのアプリケーションの開発など、社会と関わりながら世界にインパクトを与える研究に取り組んでいます。ITの基盤を支える知識や技術を修得した人材を育成し、これまでの世にない新しい技術や仕組みを生み出すことで、より快適な未来の社会を創っていくことが、情報理工学部の使命です。

立命館大学 情報理工学部 学部長 高田 秀志