授業内容

講義概要

本専攻は、中国文学研究において日本有数の伝統と実績を誇っています。橋本循・白川静両先生の学風を受け継ぎ、実事求是を旨とする学問研究に励んでいます。

中国文学・思想専攻では、「漢字」「古典文学」「語学」「歴史・文化」「近世文学」「思想」といった分野を多彩な講義の下に学ぶことができます。また、新しい分野の開拓も皆さんの研究意欲によって可能となっています。

本専攻で学べる領域
漢字
白川文字学に触れながら、甲骨文字や金文の世界について学ぶ。
中国文学・思想研究の展開と課題 など
歴史・文化
個人の思想や感情の背景にある中国の歴史や文化を知る。
中国思想概論 中国の文化 中国文学・思想研究の展開と課題 など
語学
古典文学から近世文学まで幅広い作品に親しむことで古代~現代中国語の読解力を身に付ける。
漢文入門 漢文文献読解 中国文学・思想講読演習 など 
思想
儒家・道家・仏教などさまざまな思想に目を配りつつ、中国哲学の流れと特徴をつかむ。
中国思想概論 中国文学・思想研究の展開と課題 など
古典文学
詩や歌謡などの韻文、隨筆や小説などの散文を包括的に検討することで中国文学の多様性を学び、個別の作品を実際に読み解くことで表現の豊かさを理解する。
中国文学概論 中国文学史 中国文学・思想研究の展開と課題 など
近世文学
白話小説や戯曲など俗文学の基礎的知識について学び、その読解を通じて現代中国へとつながる中国近世文化の多彩な様相を探る。
中国文学・思想講読演習 など

卒業論文例
  • 曹操の生涯と文学
  • 漢字と日本語の相性
  • 李商隠の恋愛詩
  • 西王母像の変遷
  • 列子の夢世界
  • 董仲舒の天人相関説について
  • 莫言の農村文学について
  • 『廃都』における女性描写
  • 水滸伝における扈三娘像
  • 玄奘三蔵像―史実から虚構へ―

四年間の講義スケジュール(2020年度以降入学生)

必修/履修指定(要受講)科目
1回生(東アジア研究学域)
  • 研究入門 Ⅰ・Ⅱ(履修指定)
  • 東アジア研究入門講義(履修指定)
  • リテラシー入門(履修指定) 
  • 東アジアを知るための読解と表現(履修指定) 
  • 東洋学のための言語入門(履修指定)
  • 中国文学概論Ⅰ(履修指定)
  • 中国思想概論Ⅰ(履修指定)
  • 漢文入門(履修指定)
2回生
  • 漢文文献読解 (履修指定)
  • 基礎講読Ⅰ・Ⅱ(履修指定) 
  • 中国文学・思想講読演習(合計8単位以上必修)
  • 中国文学概論Ⅱ(履修指定)
  • 中国思想概論Ⅱ(履修指定)
  • 中国文献学(履修指定)
3回生
  • 専門演習Ⅰ・Ⅱ(履修指定)
  • 中国文学・思想講読演習
4回生
  • 専門演習Ⅲ・Ⅳ(4単位必修)
  • 卒業論文 (必修)
専攻科目
2回生〜4回生
  • 中国文学史Ⅰ・Ⅱ
  • 東洋学のための情報処理 
  • 中国文学・思想研究の展開と課題
  • 中国の文化Ⅰ・Ⅱ
  • アジアの文学

※専攻科目は2回生以降に受講することができます。