2018.03.29 NEWS

経営学部・菊盛真衣准教授が「International Marketing Trends Conference 2018」にてBest Thesis Awardを受賞

 経営学部の菊盛真衣准教授が2018年1月にフランス・パリにて開催されたInternational Marketing Trends Conference 2018において、Best Thesis Awardを受賞しました。受賞対象となった研究報告タイトルは、「Impacts of Electronic Word of Mouth on Consumer Product/Brand Evaluation(消費者の製品/ブランドの評価に対するeクチコミの影響)」です。本賞は、世界各国を代表して選出されたマーケティング分野の若手研究者が博士学位論文を論文と口頭発表の形式から評価を競い合わせ、最も優れたものに対して与えられる栄誉ある賞です。

 受賞対象となった研究報告:「Impacts of Electronic Word of Mouth on Consumer Product/Brand Evaluation(消費者の製品/ブランドの評価に対するeクチコミの影響)」

菊盛真衣准教授のコメント
 大学院時代を通じて行ってきた一連の研究活動を収めた学位論文が、世界中のマーケティング学者が参加する国際学会の場において、このように高い評価をいただけたことを大変光栄に思っております。

 本論はインターネット上のクチコミ(eクチコミ)の影響をテーマにしていますが、これまでeクチコミに関する研究は、良いクチコミは消費者行動にポジティブな影響を与える一方、悪いクチコミはネガティブな影響を与えると一貫して主張してきました。しかし、その中で想定されていたのは消費者が良いクチコミと悪いクチコミを別個に見る状況であり、本来消費者がeクチコミを読む現実的な状況、すなわち良いものも悪いものも混在した複数のeクチコミを一度に見る状況は考慮されていませんでした。そこで本論は、1つのウェブページ上に存在する良いクチコミと悪いクチコミの比率(eクチコミの正負の比率)に着目しました。そして、eクチコミの比率が消費者行動にいかなる影響を与えるのかを実験法を用いて描写するとともに、悪いクチコミが逆説的に消費者の製品評価にポジティブな影響を与える状況を特定しました。

 今回高く評価していただいたのは、仮説のオリジナリティと実験室実験を繰り返すことで吟味された仮説の頑健性でした。これまで積み重ねてきた研究成果が評価された喜びを励みとして、今後も一層研鑽を積んでいきたいと決意を新たにしております。そして最後に、私の研究活動を日頃から支えてくださる多くの方々に、この場を借りて深く感謝申し上げます。

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