4月18日(木)、経済学部はジャーナリスト池上彰氏を招き、びわこ・くさつキャンパス(BKC)で、新入生を対象とした特別講演会「経済学を考える日」を開催しました。
 本講演会は、メディアなどで幅広く活躍されている池上氏から、「経済学って、おもしろい」と題して、大学で経済学を学ぶことの意義、おもしろさなどについて分かりやすく講演していただき、1回生の経済学に対する興味関心を引き出すことを目的に、1回生(約800人)の「基礎演習」の授業の一環として実施。機会費用や希少性、行動経済学などの理論について身近な事例を挙げながら説明があり、経済学を学ぶうえで重要なポイントに批判的視点を持つこと、資源の最適配分を軸に考えることなどが挙げられ、学生は第一線の声に耳を傾けました。

池上彰氏

 冒頭、池上氏は新元号「令和」を例に、新元号の一連の動きを見るだけで日本社会の特徴がみえてくることを説明。平成31年度入学かつ令和元年入学の1回生らは、大学でさまざまなことを学ぶことによって社会で起こることを独自に分析し、新たに学ぶことについて新元号を題材に学びました。

 また、大学生の特権について池上氏の持論も展開。「大学はそれぞれの先生が採択したテキストによって学ぶため、本当に正しいかどうかはわからない。大学で触れる学びは、実は間違っているかもしれないというスリルとサスペンスが味わうことができる」と述べ、語られていることについて正しいかどうかを含め自ら学ぶことの重要性を学生らに伝えました。

 最後に、「どうすれば人々が自発的に働くことができるのかを考えることも経済学であり、それを政治家に提案するのが経済政策、それが採用されれば実行される。このように考えると経済学は面白い」と池上氏。「経済学には経済理論、経済政策、歴史を学ぶ経済学史、学問そのものの方法を考える経済学など色々な学問領域がある。また最先端の経済学の研究に触れることができるのもまた経済学部の楽しさです」と経済学のあらゆる可能性についてご説明いただきました。
 質疑応答において、限られた時間でたくさんの学生から手があがり、池上氏から各質問に対して学生目線でわかりやすくご回答いただきました。

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