NEWS

2020.07.30

第21回AJI研究最前線セミナー開催

 2020年7月21日、第21回AJIリサーチ・フロントライン・セミナーがオンラインで開催されました。今回は、Roni Armis氏(立命館大学政策科学研究科博士課程後期課程)が“Study on The Competitiveness of Indonesian Post-mining Cities as Tourist Destinations”と題する緻密な発表を行いました。発表では、鉱山周辺で発展した町が、鉱山閉鎖後に観光地として生き残る方法について論じられました。サワラントとベリトンという2つの町を事例として、これらの町がどのようにして観光資源を発展させてきたかについて詳細な分析がなされ、それぞれの魅力を測定したうえで、特にどのようなポイントがそれらの競争力に影響しているのかが明らかにされました。さらに、鉱山閉鎖後の特使の持続可能性に果たす心理的な愛着やコミュニティ参加の役割を理解することの重要性についても議論が及びました。

 世界中の鉱山で資源の枯渇が問題視され、地元住民の生活が脅かされている現状において、競争力のある鉱業遺産を観光事業の開発へと転換させるための知識は、きわめて重要な実践的価値があります。Roni氏のこのような分析は、有益な結果を生み出す実践に結びつきます。彼からの刺激的な報告後、参加者の間で活発な議論が交わされました。

200721_aji
発表を行うRoni Armis氏