NEWS

2019.06.06

第2回AJI Frontier Seminar開催:現代情報社会への身体‐記号論的なアプローチ

 第2回AJI Frontier Seminar が2019年5月21日に開催されました。Dr. 松井信之が「An Embodied Semiotic Approach to Communication Space in the Contemporary Information Society and the Importance of Rediscovering Physicality—— For Reconstructing Universality out of Embodied Sensitivity」と題して、身体論と記号論と架橋する視座から、現代の情報社会のコミュニケーション空間において急速なデジタル化やSNSの普及などで仮想空間が広がり、身体性を取り巻く社会環境が変容していく中で、どのようにして身体性を回復し、普遍性を再獲得できるのかという大きな課題について熱く語りました。普遍性をめぐる哲学史的な解釈と『新記号論』(石田英敬・東浩紀、2019年、ゲンロン)で提示された情報空間でやりとりされる記号と身体との結びつきという論点などを交えた刺激的な議論に対して、フロアとの質疑も熱心におこなわれました。


報告中のDr. 松井(AJIリサーチ・フェロー)