立命館大学 経営学部

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レンバーグ・デレク教授

Derek Lehmberg

研究分野
経営戦略論、国際経営学
主な担当科目
Cross Cultural Management, International Business, 国際経営論
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください

最近、私は「企業再生」について研究しています。企業再生とは、会社の存続が危ぶまれるほど深刻な危機に直面した企業が、どのようにして立て直し、再び安定した経営を取り戻すのかを考える研究です。

深刻な危機に陥った企業の中には、見事に立ち直り、持続的に成果を上げられるようになる企業があります。一方で、再生に成功できず、従業員や顧客、取引先、株主など、多くの人に悪い影響を与えてしまう企業も少なくありません。

では、企業の再生を成功に導くのは、どのような行動や戦略なのでしょうか。これを明らかにするために、私は再生に成功した企業と、成功しなかった企業をペアにして比較しています。そして、それぞれの企業が危機に直面したときにどのような行動を取ったのかを調べることで、企業が危機を乗り越え、再び成長していくためのヒントを探しています。

Q2
どんな学生時代を送っていましたか

私はシカゴ近郊にあるノースウェスタン大学で大学生活を送りました。1年生のときは、世界各地から集まった学生たちと一緒に、国際交流をテーマにした寮で暮らしていました。異なる文化や背景を持つ人たちと日々接することができ、とても楽しかったことを覚えています。

大学では、社会科学、特に経済学と社会学に強く惹かれました。経済学では、論理的・分析的な視点から社会や世界を見ることができる一方、社会学では、人々の暮らしや考え方を身近なところから考えられる面白さがありました。シカゴ周辺には、個性豊かで多様な地域がたくさんあり、実際に街を歩いていろいろな場所を訪れることで、社会学の授業で学んだことをよりリアルに感じることができました。

また、高校および大学では数年間にわたって中国語も学び、夏休みを中国の天津で過ごしたこともあります。中国語を流暢に話せるようにはなりませんでしたが、中国語の漢字を学んだ経験が、後に日本語を学ぶ際にとても役立ちました。

Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください

博士課程に進む前は、経営コンサルタントとして働いていました。仕事は大変でしたが、クライアントやプロジェクトごとに課題が異なり、毎回新しいことに挑戦できる刺激的な仕事でもありました。この経験を通して、経営学の理論をもっと深く学びたいと思うようになりました。

現在は、日本企業の戦略経営や、危機や不確実性の中で企業がどのように戦略を考え、行動するのかというテーマを中心に研究しています。

私は、企業の実例を詳しく調べるケーススタディ研究に特に興味があります。私がMBAと博士号を取得した大学院は、どちらもケーススタディを数多く授業で活用している学校でした。一つひとつのケースには、それぞれ異なる背景や課題があり、具体的な状況に理論を当てはめて考えたり、経営者の立場から問題を捉えたりする貴重な機会があります。

これまで、企業について詳しく調査し、その結果をもとにケーススタディを自ら執筆・出版してきました。私が執筆したケーススタディは数多くのビジネススクールで教材として活用され、世界各地の学生が実際の企業の課題について考え、経営者の視点から学ぶために使われています。

Q4
高校生へメッセージをお願いします

大学生活では、新しいことに挑戦したり、さまざまな人と出会ったり、自分自身について知ったりする機会がたくさんあります。ただし、そうした機会を生かすためには、自ら一歩を踏み出し、学ぶことに心を開いて積極的に取り組む姿勢が大切です。

これまで興味がないと思っていたことが、実はとても面白いと気づくこともあるでしょう。また、自分では思っていた以上に得意なことが見つかるかもしれません。

■おすすめの書籍や映画

Daniel Kahneman, Thinking Fast and Slow. New York: Farrar, straus and Giroux, 2011.