立命館大学 経営学部

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菊盛 真衣准教授

Mai Kikumori

研究分野
インターネット上のコミュニケーションと消費者行動
主な担当科目
消費者行動論・マーケティング論
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
大きく言えば、マーケティングと消費者行動が専門になります。もう少し詳しく言うと、インターネット上のクチコミ・レビューやソーシャルメディア上の投稿が消費者の心理や購買行動にどのような影響を及ぼすのかに関心があります。また、そうしたクチコミ・レビューやソーシャルメディアの投稿をなぜ消費者が発信するのかということにも関心を持っています。
私の担当するゼミでは、学生たちが、マーケティングと消費者行動という枠の中で、様々な研究トピックに取り組んでいます。最近は、広告やソーシャルメディアに関心のある学生が多いように感じます。例えば、企業アカウントが発信するSNSの投稿内容とその企業のブランイメージの関係性について研究したり、ユニフォームを着用したアスリートの広告効果について研究したりしています。他にも、アパレルショップのECサイトで洋服を着用するモデルの身長情報の提示効果を研究した学生たちもいます。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
ここで語れるような模範的な学生生活を送ってはいませんでした(笑) 大学4年間を通して、真面目に講義に出ていた記憶があまりありません。ただ要領は良いほうだったので成績はそこそこ良かったです。大学1,2年では、遊んでばかりいたのですが、そんな自分を変えようと、大学3年のときに学部一活動量が多いという評判のマーケティング論のゼミに入りました。そこからは、まさに寝食を忘れて、仲間とともにマーケティングの研究に没頭しました。それまで大学に入った意味を見出せずにいましたが、同期のゼミ生と朝から晩まで議論し、研究した時間は、驚くほどに有意義で、知的好奇心が揺さぶられました。卒業するまで、ゼミ漬けの日々を過ごしました。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
Q2で書いたように、マーケティングのゼミに入会したことが大きなきっかけだったと思います。とにかく、そのゼミで仲間とともにグループ研究に取り組みました。
その研究は、インターネット上のクチコミがテーマでした。当時大ヒットしていたアニメ映画のクチコミには、賛否両論が寄せられていました。否定的なクチコミが多いのにも関わらずヒットしているのはなぜだろう?という疑問を解くために、研究をスタートさせました。そして、指導教授の勧めにより、英語で論文を作成し、国際学会で発表するという経験もしました。学生ながら世界の研究者たちの前で発表し、「面白い」と評価されたことには、大きな達成感と研究の楽しさを感じました。
この経験が原動力となり、研究者の道を志すようになりました。ゼミで仲間とともに没頭した研究を仕事に出来たら、これからもきっと楽しいだろうと直感しました。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
勉強も大切だけど、部活に打ち込んだり、友達と何気ないおしゃべりをしたり、高校生の今の自分にしか出来ないことを大切にしてほしいです。それと、自分の夢を具体的に描いてほしいと思います。自分は将来どんな仕事をしたいのか、何を成し遂げたいのかを考え抜くことで、そこから逆算して、自分は大学で何を学ぶべきかという進路が分かってくるはずです。
ただ、ブランドや名声だけで志望大学を決めたり、心から学びたいとは思っていない学部を志望したりすることは、とてもアンハッピーです。長期的に世の中が予測できない時代だからこそ、自分はどんな人間で、何を成し遂げたいのかという芯を持つことがこれからを生き抜くうえで大切だと思います。

■おすすめの書籍や映画

戸田山和久『新版 論文の教室 レポートから卒論まで』(NHKブックス)
社会科学を志す皆さんには、論理的な文章を書ける力が求められます。本書はその力を培うために役立つはずです。


■関連リンク

研究者学術情報データベース (ritsumei.ac.jp)