立命館大学 経営学部

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永島 正康教授

Masayasu Nagashima

研究分野
グローバルな文脈において、どのようにしたら、開発・生産・販売といった企業の主活動をうまく繋いで(協働)成果を出すことができるかについて研究しています。
主な担当科目
国際経営戦略論、International Strategic Management
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
近年のグローバル化の進展の下で、製造企業の開発・生産・販売といった主活動はそれぞれの活動の論理で多様な国に分散、そのグローバルな運営は複雑化しています。こうした活動の緊密な協働によって、成果を創出する仕組みをグローバルベースで構築することが、現在の製造企業の最大の課題です。
 一方、従来のグローバルな協働の研究は、生産−販売、販売−開発、開発−生産という2者間の研究が展開されてきました。日本企業は部材領域での開発・生産上の強みを最終製品の販売成果に十分活かせておらず,開発・生産・販売の3者をグローバルに統合した枠組みの中で問題を捉えなければ、複雑化する国際経営の実態が掴めません。
 以上の問題意識を踏まえ,グローバル製造企業の国内外の開発・生産・販売部門への現場実態調査をもとに、開発・生産・販売の協働を3者間問題として扱い、その正確な現状・課題・マネジメントのあり方を研究しています。
Q2
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
海外で働きたいと漠然と思っていた学生時代、大学の先輩から聞いた「研修生として、未開のアマゾンの地で乾電池販売を担当し、現地の人々の暮らしに貢献した」という話に果てしないロマンを感じ、その先輩の勤めるパナソニックに入社しました。以来、30年間、パナソニックにおいて、海外ビジネスの最前線の現場に携わってきました。
30代後半までは、海外に展開する拠点を束ねてどのように担当事業の国際経営を実践すべきか常に自問自答する中、その解を求め、神戸大学大学院経営学研究科にてMBAを取得しました。50代前半では、これまで対立関係にあったフランスの大手流通との協働による活動成果をまとめるべく、ソルボンヌ大学大学院ビジネススクールにてPh.D.を取得しました。50代半ば、仕事をしながらこうして学んできた経験を少しでも社会に還元できればと思い、7年前に、研究者の道に入いりました。
Q3
高校生へメッセージをお願いします。
挫折を恐れずに、チャレンジ精神を持ち、人生を楽しんで下さい。

■おすすめの書籍や映画

松下幸之助 (1968)『道をひらく』PHP研究所


■関連リンク

研究者学術情報データベース (ritsumei.ac.jp)