立命館大学 経営学部

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中村 真悟教授

Shingo Nakamura

研究分野
・製造業(特に化学産業)での機械・装置・情報技術の活用と働き方の変化
・リサイクルシステム(特にプラスチックリサイクル)の課題と展望
主な担当科目
科学・技術と社会、技術経営論、産業技術論
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
①やりがいのある事をする、②強制されて働かない、③家族・友人・知人と有意義な時間を過ごす、④次世代に負担とならない行動をする。私が大事に思っている4つのことです。新しい技術の登場が働き方や生活にどのような影響を与えているのか、また作りすぎ、使いすぎ、捨てすぎによる環境や社会への影響はどうすれば解決されるのか、について製造業を中心に考えています。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
あまり自慢できる学生時代は過ごしていませんでした。授業もそこそこ(教員の立場で振り返ると、典型的な不真面目学生でした。この点は真似しないでください)、どちらかというと大学で入った学術系サークルで読んだ文献の議論や論文執筆、FWを楽しんでいました。大学に入る前から、介護ボランティアや様々な博物館に行ったり、話を聞いたりするのは好きでした。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
「ネクタイつけて、通勤電車に揉まれる生活をしたくない」なんていう不届な思考の持ち主で、大学院進学を決めた4回生当時は志なんていえるものは特にありませんでした。むしろ、大学院に進んでから先輩・先生方、それに自分の研究活動に関わる方々との指導・交流を通じて、自分が目指している職業像の重要性を理解した感じです。偶然ではありますが、模範からは程遠い学生時代を過ごしてよかったー、と思う一方、もっと当時しっかりと勉強していればと後悔もしています。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
 自分が何になりたいのか、何になれるのか、なかなかはっきりしないのが高校時代かと思います(見つかっている人は素晴らしい!)。「未来は今日の延長」(これ、漫画「前科者」のセリフです)です。自分なりのスタンス(たとえば、決めたことは続ける、変化を楽しむ、人を大事にする)を決めて、日々を過ごしてください。それは目標の発見だけではなく、目標を「夢」(かなえばいいなー)から「ビジョン」(かなえるぞ!)にします。
いつの時代もそうですが、時代を作るのは新しい世代です。誰かが作ってくれた道ではなく、自分の納得できる道を進む。自分の道の発見、実現する手段の発見をもたらすものが「学び」の本来の意義だと思います。今皆さんが高校で学んでいることは、その「学び」のための基礎づくりになりますので、しっかりと勉強してくださいね。

■おすすめの書籍や映画

<本>
斎藤孝『なんのために本を読むのか』青春新書インテリジェンス、2020年
斎藤孝『思考中毒になる!』幻冬舎新書、2020年。
富永京子『みんなの「わがまま」入門』左右社、2019年。
新井紀子『AI vs.教科書が読めない子供たち』東洋経済新報社、2018年。
<映画>
エルヴィン・ヴァーゲンホーファー(監督)「ありあまるごちそう」2011年。
マイケル・ムーア(監督)「世界侵略のススメ」2015年。
ウォシャウスキー(監督)「マトリックス」1999年。
ポン・ジュノ(監督)「パラサイト:半地下の家族」2019年。
ギャビン・フット(監督)「アイ・イン・ザ・スカイ:世界一安全な戦場」2015年。
田中芳樹(原作)「銀河英雄伝説」(旧作の方が内容の濃さではおすすめ。小説もあり)
<漫画>
山田芳裕「望郷太郎」(モーニング連載中)
山田風太郎、勝田文「風太郎不戦日記」(モーニング連載中)
伴茶彰(原作)「徘徊先生」(ビックコミックオリジナル連載中)
香川まさひと(原作)「前科者」(ビックコミックオリジナル連載中)


■関連リンク

研究者学術情報データベース (ritsumei.ac.jp)