コ ガイイ助教
HU KAIYI
- 研究分野
- デジタルマーケティング、インフルエンサーマーケティング、ライブコマース
- 主な担当科目
- マーケティングリサーチ、マーケティング論
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Q1現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください
- 技術の進歩およびCOVID-19の影響により、世界的にデジタル社会への移行が急速に進展しています。デジタルトランスフォーメーション(DX)およびデジタルマーケティングの重要な一環としてのインフルエンサーマーケティング(IM)は、ソーシャルメディアの普及とインフルエンサー(例:YouTuberやTikToker)の出現に伴い、広告およびブランドプロモーションの主要な手法として確立されています。しかし、理論的な知見の多くは欧米諸国から発信されており、この西洋中心主義に基づく知識構造は、他文化市場に対する誤った一般化を招く可能性があります。現在の研究は、異文化比較および消費文化理論の視点を採用し、東アジア文化圏の市場におけるIMの影響メカニズムを比較分析します。
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Q2どんな学生時代を送っていましたか
中国出身で、学部時代は上海で過ごしました。法律翻訳(日本語)を専攻し、大学2年生から経営学に興味を持ち、第二専攻として学び始めました。2019年に日本に留学し、経営学に専念し、修士(MBA/専門職学位課程(経営管理専攻)、京都大学)と博士課程(博士後期課程(経済学専攻)、京都大学)に進学しました。2024年に博士課程を修了し、経済学博士号を取得しました。
振り返ると、学生時代は、二つの段階に分かれます。前半は大学時代で、自分の興味点と道を見つけることに注目し、読書や旅行に多くの時間を費やしました。大学卒業時には、全校図書館の借閲量で第7位になり、中国各地をほぼ周遊しました。後半の大学院時代には、より真剣に学問に取り組むようになりました。専門を転換したため、自学で知識を深めることが多くなりました。研究を楽しみながらも、目的のない自由な探索ができた大学時代を時折懐かしく思い出します。
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Q3現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください
- 学部時代から旅行が大好きで、その経験をTikTokでシェアしていました。その後、TikTokの母会社であるByteDanceで2年間の長期インターンを経て、SNSマーケティングに興味を持つようになりました。
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Q4高校生へメッセージをお願いします
- 高校生活は、選択肢が多くて自分の進むべき道が見えにくい時期です。いわゆる正しい道は、探索しながら見つかるものです。将来に不安や迷いを感じたら、自分の直感に従って進んでください。選択を重ね、フィードバックを受けながら自分の道を築いていくことが大切です。未来への期待と探求心を持ち続けることが、高校生活の真価を発揮する鍵です。
■おすすめの書籍や映画
フィクションの物語よりも、実際に起こった出来事を描いたドキュメンタリーをおすすめします。
例えば:Planet Earth: Complete BBC Series
■関連リンク
研究者学術情報データベース (ritsumei.ac.jp)