立命館大学 経営学部

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日高 優一郎教授

Yuichiro Hidaka

研究分野
新しい市場が創られていくとき、社会や家族の規範はどのように関わるのか
主な担当科目
広告論・マーケティング論
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください

たとえば、調理・冷凍食品のような家事の外部化市場を調査対象に、「市場は家族規範の変容とどのように関わりあうのか」、「家族らしさに関わる言説はどのような役割を果たしているのか」といった点に関心を持っています。共働き化や技術的要因の向上といった社会的な要因だけでなく、顧客側にも文化変容が生じている可能性に注目して、その影響を検討しています。家族らしさをつくる上で「一緒にいる時間」がとても重視されるようになっていたり、家事の外部化製品に「家族との大切な時間を捻出するため」といった意味が付与されていくことが、大切な役割を果たしているのではないかと考えています。

Q2
どんな学生時代を送っていましたか

大学では、マーケティングを専攻するゼミに所属して、マーケティングリサーチのプロジェクトに取り組んだり、ケースディスカッションに取り組んだりしていました。大変ではありましたが、チームで目標を目指してひとつのことに打ち込める環境は、振り返ってみるととても貴重で贅沢な経験だったなと感じます。

 また、国内も、海外も、旅によく出かけました。国内では、普通列車だけで各地を巡ったり、海外では、バックパックを背負ってユースホステルに宿泊して、各地の市場(いちば)を見て回ったり、その土地のものを食べながら放浪したのが思い出です。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください

大学でマーケティングを勉強したいと思ったのは、高校の時でした。もともと経済や経営に興味があったのですが、たまたま見た大学のパンフレットに、ケースディスカッションに取り組むマーケティングゼミの特集記事が掲載されていて、「そうそう、こういうことをやってみたいと思っていた!」と強く感じ、行きたいゼミが決まったことがきっかけでした。とてもワクワクしたのを覚えています。

Q4
高校生へメッセージをお願いします
大学では、自由な時間がたくさんあります。是非、自分なりにいろんなことにチャレンジしてみて下さい。その中では、うまくいって自信になることも、悔しい思いをしたり悩んだりすることも、あるかもしれません。一直線に進まなかったとしても、チャレンジする中での経験を通じて、山の裾野は広がります。裾野が広いほど、山は高くなるものです。是非、自分なりの山の礎を、大学生活の中で築いて下さい。

■おすすめの書籍や映画

小坂井敏晶(2003)『異邦人のまなざし』 現代書館