立命館大学 経営学部

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森 尊文助教

Takafumi Mori

研究分野
多国籍企業の知識獲得戦略
主な担当科目
経営戦略論、企業と経営
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

多国籍企業の知識獲得戦略、とくに大学との共同研究における成果の公開・非公開に関する戦略を研究しています。研究開発はバリューチェーンの上流に位置し、競争優位の源泉となる最も重要な活動の一つです。近年はAIによる予測精度の向上により、企業にとって研究開発における情報管理の戦略的重要性が高まっています。企業は自社内で創造できない知識を獲得するために、大学など外部組織との共同研究を通じて情報探索を行います。その際、企業は研究成果をどのように公開するか、あるいは非公開にするかという選択を迫られます。こうした選択の背景にある戦略的要因を明らかにすることが、私の研究テーマです。

Q2
どんな学生時代を送っていましたか。

学生起業を行い、起業家や投資家と沢山交流していました。法人を2社設立し、事業を行っていましたが、当時は経営経験も浅く、コロナ渦もあり、思うような成果を上げることはできませんでした。またチャレンジしたいと思っています。

Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。

学生時代に多国籍企業や国際ビジネスをテーマとするゼミに所属し、海外研修や留学を通じて、異文化の中で企業活動がどのように展開されているのかを学びました。大学院生のときには、自身の論文内容がメディアに取り上げられ、取材を受けるという経験をしました。自分の研究が社会に少しでも貢献できたという実感を得たことで、「自分の力で新たな知を創り出す」研究の魅力を強く感じ、研究者の道を志すようになりました。

Q4
高校生へメッセージをお願いします。

大学では、新しい出会いや挑戦がたくさん待っています。自分の興味や可能性を広げる絶好の場です。皆さんと大学でお会いできるのを楽しみにしています。

■おすすめの書籍や映画

井上達彦著(2014)『ブラックスワンの経営学 通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ』日経BP