立命館大学 経営学部

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寺﨑 新一郎准教授

Shinichiro Terasaki

研究分野
外国や異文化に対する先入態度が製品・サービスの評価に及ぼす影響を研究しています。
主な担当科目
Strategic Marketing, マーケティング論
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
交通手段の発達や高速通信網の普及、中産階級の増加によって、グローバル化が急速に進んでいます。こうしたなか、外国や異文化に対するバイアス(先入態度)に着目することで、多文化社会のマーケティング方略について研究しています。例えば、親日的な消費者はどのように生まれ、日本製品やサービスに対してどのような評価を下すのか、またこうした消費者に対してどのようなコミュニケーションが効果的かといった研究に取り組んでいます。また、その他の今日的な問題について様々な領域の研究者と連携し、研究を進めています。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
学部生のときは、講義の履修に加えて、留学生と交流するサークルに入っていた関係で、外国や異文化に強い関心を抱くようになり、実際に海外を旅行してみたり、発展途上国でボランティア活動をしたりしていました。そのほか、講演会で知り合った専門家(証券アナリストや公認会計士など)との交流を通して、多くの優秀なビジネス・パーソンとお話させていただく機会が得られ、自分もいつかは何らかの専門家になって活躍してみたいという思いが生まれました。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
大学卒業後、ふとしたきっかけでイギリスに大学院留学することになり、ロンドンで2年間過ごしましたが、ここでの経験が図らずも現在の研究テーマへとつながることになりました。異文化の人々と共に学修し、遊びに出かけることで、知らず知らずのうちに研究の種が蓄積されていたのでしょう。ロンドンでは経営学に加えて、社会学や政治学を学んでいましたので、こうした知識を生かして、マーケティング研究を深めてみたくなり、帰国後に大学院の博士後期課程に進学することにしました。ここからは研究者になることを明確に意識して、日々過ごすようになりました。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
大学進学の目的が就職活動を有利にするためだけというのでは少し寂しい気がします。大学には様々な分野の専門家が在籍していて、皆さんは実際にこうした方々の講義を身近に受けることができます。耳を澄まして聞いていれば、そのうち色々なことが理解できるようになり、大学が楽しくなってきます。大学が楽しくなってくると、良き師や友人に巡り合う機会にも恵まれるようになるでしょう。こうした出会いは一生ものになることも多いです。一期一会を心がけて、目の前にあるチャンスをつかんでいきましょう。

■おすすめの書籍や映画

エティエンヌ・ボノ・コンディヤック著,山口裕之訳『論理学 考える技術の初歩』(講談社学術文庫)


■関連リンク

研究者学術情報データベース (ritsumei.ac.jp)