立命館大学 経営学部

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中村 志保准教授

Shiho Nakamura

研究分野
日本企業の国際人的資源管理 -グローバル人材の育成
主な担当科目
International Human Resource Management
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
皆さんが、ヨドバシカメラなど家電量販店で手に取る商品に中国製と書かれたものがありませんか?これらの製品はなぜ中国で生産されているのでしょうか?多くの製品を海外で生産する日本のメーカーは近年増えています。このような日本メーカーでは、日本国内で働く人(本国人材)、海外へ派遣される人(現地人材)、海外拠点からさらにまた別の海外拠点へ派遣される人(第三国籍人材)など、様々な人々が働いています。これらの人々に対し、会社はどのように、採用し、教育訓練し、配置し、評価し、賃金を支払うのでしょうか。このようなことを研究するのが国際人的資源管理と呼ばれる学問分野です。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
受験勉強の苦しさを経たからか、テニスに明け暮れる毎日でした。2回生のある時、このままではいけないと思い、マンチェスター大学の語学研修に参加しました。この時のホストファミリーとの出会いがきっかけとなり、交換留学の試験にチャレンジしました。論述、面接、成績などの試験を運よくクリアし、ニューヨーク州立大学(希望したマンチェスターではありませんでした)に1年間留学しました。
留学がきっかけでボランティア活動(バングラディッシュと手をつなぐ会)に参加しました。また、International Schoolで、ボランティアで子供たちをサポートすることを条件に、英語を学びました。当時通っていた大学に留学していた留学生と仲良くなり、色々な行事に参加しました(その後、彼らに再会するため、フランスやドイツを訪問)。図書館でアルバイトをし、教員免許の資格を取り(教育実習)、大変充実した大学生活を送りました。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
アメリカ留学中に、人的資源管理(Human Resource Management)を受講しました。その授業は中堅の女性の先生が担当されていました。先生は、たまに、幼い娘さんを授業に連れて来られ、一番前の席に座らせて講義をされていました(娘さんはお母さんの授業を聴きながら本を読んでいました)。当時、20歳そこそこの私からすると、そのお母さんの姿はとても格好よく映ったものです。いつか私もそのような格好良い素敵な先生(&お母さん)になりたいと憧れたものです。
その後、個人研究という授業で、その先生からマンツーマンでの論文指導を受けました。三陽商会の現地法人でインタビュー調査を行い、論文を仕上げました。その際の研究テーマが今の専門分野につながっています。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
高校生ではまだ進路に迷う方が多いのではないでしょうか。失敗を恐れずに行動して下さい。失敗は何度しても良いですが、同じ失敗は繰り返さないことです。失敗をすると経験が増えます。その経験がまた人生を豊かにしてくれます。
留学(だけではありませんが・・・)でたくさん失敗を経験しましたが、その時の経験が今の私の人生を救ってくれています。

■おすすめの書籍や映画

本:塩狩峠(三浦綾子)、さぶ(山本周五郎)
映画:ニューシネマパラダイス


■関連リンク

研究者学術情報データベース (ritsumei.ac.jp)