立命館大学 経営学部

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依田 祐一教授

Yuichi Yoda

研究分野
顧客価値を創造するビジネスモデルの研究
主な担当科目
情報システム論、現代の経営
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
顧客価値を創造するビジネスシステム(ビジネスモデル)がテーマです。特に、デジタル技術を切り口としています。 ビジネスシステムは、ビジネスモデルに近い概念であり、いわゆる事業の仕組みのことです。企業あるいはNPO等が、社会・顧客に対して、どのような価値を(What)、どのように(How)持続的に創造しているかについて、しくみ(スマホやクラウドといったIT(情報技術)を活用した情報システム、オペレーション、パートナー企業間関係、マーケティングチャネル 等)の観点から事業活動を理解・分析します。戦略論、マーケティング論、組織論、経営情報論等の広義の経営学を横断しながら、事業全体を仕組みに着目して、総合的に理解していく面白さがあります。 経営学の見地から、事例研究(ケーススタディ)の研究方法にて、従来の理論を超える実践を手掛かりに新たな理論的な知見を探求します。デジタルの領域は日進月歩であり、従来の研究の前提を変えてしまうような実践が生まれつつあります。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
小学校から高校まで好きだった野球に打ち込んでおり、大学でも体育会で野球を続けました。教員兼野球部監督志望で地元の大学の教育学部に進み、大学生になってから、読書が好きになり、ふと手に取った『竜馬がゆく』に強い影響を受け、自分の中に本の竜馬像を描きながら、学生生活を送りました。旅好きにもなり、野球部引退後、カナダに2ヶ月間のバックパッカーの一人旅、船でグアムに行く集団の旅、北海道横断など、色々な経験から視野が広がっていった気がします。
当初から勤勉な大学生でなかったのですが、「情報」に興味をもち、なぜか最も大変と噂されていた教授の研究室(ゼミ)を選びました。そこでソフトウェアについて学び、プログラミングをアルバイトにするなど、インターネットが登場した時期でもあり、ITの可能性に強く魅かれていき、わくわくしていました。
学生時代、興味の赴くままに、とっても自由に過ごしていました。大学生という立場、大学という機会が大好きでした。楽しかったので大学院に進学し、修士研究ではソフトウェアを開発しました。学生時代に生まれた海外への憧れとITへの強い関心がNTTへの就職、そして現在につながっています。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
NTTにて全力で仕事に打ち込んでいる中で、時に、強い競合企業の存在がありました。なぜ差ができるのだろうと不思議に思い、経営学というものに関心を持ちはじめました。そして神戸大学大学院(MBAコース)に進学し、石井淳蔵先生のゼミで経営学の面白さや奥深さを知りました。コンサルティングの実務に携わっていたこともあり、さらに経営学を深めたいと考え、博士課程に進みます。修了後にNTTドコモでマネジメントの実務をして、実践と研究の双方の視点から、企業経営をより理解する貴重な期間となりました。その間、進む方向を自らに問い続け、新しい知見を探究する専任の研究者・教育者として立命館大学で再出発することとしました。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
あなたがわくわくすること、大好きだと感じることは何ですか。大学はとても自由な場で、好きなことを好きなだけしてもよい恵まれた機会です。ゼミ生たちをみていると、自由に楽しそうにしていて、やはり大学は自分次第で何でもできる場であると感じます。
大学では、自身の可能性を信じて、思い切り広げて、伸ばしてみてください。大学教員として、そのきっかけやサポート役になりたいと思っています。

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