立命館大学 経営学部

メニュー

今井 まりな准教授

Marina Imai

研究分野
市場が現れたり変化したりする仕組みについて考えること
主な担当科目
製品開発論
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
現在の研究テーマは、新たな市場の形成や既存の市場の変化のメカニズムについて理論的、経験的に検討を行っています。新しい市場の形成については、大きく分けて2つのタイプがあります。一つ目は、特定のプレイヤーによって市場の形成が主導されないタイプの市場形成です。既存の製品とは異なる特徴を持った製品が投入され、同様の特徴を持った製品が市場に増え、消費者を中心とする市場の参加者たちにも既存の製品群とは異なる製品のグループが知覚されたとき、新たな市場が出現するという考え方になります。これに対して二つ目は、特定のプレイヤーに主導される市場の形成です。市場は、製品・サービスを提供する企業や消費者だけではなくメディアやその製品の評価者など多様なプレイヤーが参加していますが、彼らをどのように巻き込んで新たな市場が形成され、それが維持されていくのかについて、現在は特に関心を持っています。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
 大学生時代は、ゼミ活動で忙しくしていました。他大学との合同研究発表会やディベート大会のための準備や、同じゼミの先輩や後輩と執筆するグループ論文のための調査などを行っていました。もちろん、学部生でしたので調査方法や論文の書き方なども十分に理解しているとは言えませんでしたので、当時の指導教員の先生や先輩に教えてもらいながら、ゼミ生みんなで試行錯誤していました。
 また、英語は身につけたいと考えていましたので、ゼミの活動が一段落したあと、短期間でしたが、アメリカに語学留学に行きました。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
大学生時代に所属していたゼミは、組織行動論を専門とするゼミだったのですが、大学で受けたマーケティングの授業が面白く、それをきっかけに現在の私自身の専門分野に興味を持つようになりました。特に、その授業で紹介されていた製品差別化の事例で、他社からの対抗をいかに防ぎつつ差別化を進めるのかといった解説を聞く中で、企業間の競争やその競争をうまく進める仕組みといったところに自分自身の興味関心があるのだということを気づかされました。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
高校生の段階では、自分自身が、どのようなことが好きで、何に関心を持っているのか、どのような仕事をしたいのかといったことは、まだはっきりとしていない方が多いと思います。だからといって、現在自身が持っている知識や経験だけに基づいて決めるのではなく、まずは、自分の知識や経験の幅や深さを今よりも広げることを心掛けてほしいと思います。

これまでの自分にはなかった新たな経験をし、これまで考えたこともなかったことを考え、新しい人とつながることは、自分自身の新たな一面を知ることにもつながります。自分自身への理解を深めるためにも、積極的に新しいことにチャレンジしていってください。

■おすすめの書籍や映画

クロード・レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』


■関連リンク

研究者学術情報データベース (ritsumei.ac.jp)