立命館大学 経営学部

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ファゼカシュ・バラージュ准教授

Balazs FAZEKAS

研究分野
国際経営、経営戦略論、組織間ネットワーク
主な担当科目
国際経営、International Strategic Management
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
私は現在、組織間ネットワーク(inter-organizational networks)や、企業がどのように協力して新しい製品やサービスを創出するかに関心を持っています。特に、ナノテクノロジーやバイオテクノロジー産業における共同特許を基盤とした研究開発ネットワークを調査してきました。また、企業が国境を越えて協力し、イノベーションを生み出すチームをどのように構築できるかについても関心を持っています。関心の対象は現代の企業だけでなく、歴史的な事例にも及びます。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。

私の教育の出発点は、ハンガリーの首都ブダペストにある8年制の高校でした。高校・大学ともに、歴史的な建物が立ち並ぶ旧市街にあり、このような環境で自然と歴史、哲学、文学への関心が育まれました。大学では英語と日本語を専攻し、修士号を取得しました。その際には、日本に留学し江戸時代の商人家族に関する研究を行いました。 その後来日し、経済学と経営学を学び、主に先端技術産業の現状を研究しました。

Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
私は昔から、社会がどのように機能しているのかに関心を持っていました。その理解を深めるために、まず歴史を学びました。歴史は、世界や経済がどのように動いているのか、経済を動かす要因は何か、そして異なる文化がどのように発展してきたのかを知るための貴重な手がかりを与えてくれます。また、他の社会に対する好奇心を育み、自分自身の文化を比較を通じてより深く理解することにもつながります。こうした社会の動きへの関心が深まる中で、私は経済学にも自然と関心を持つようになりました。現代社会において、協力・発展・変化を生み出す仕組み、インセンティブ、そしてイノベーションを理解するためには、経済学が欠かせないと感じたからです。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
私は、大学で学ぶことは特別な機会だと考えています。この時期は、好奇心を持ち、多くの本を読み、自分自身と社会をより深く理解しようとする絶好の機会です。経営学だけでなく、歴史、哲学、芸術など、多様な分野に触れてください。心を開き、驚きや感動を忘れずに。大学はスキルを身につける場であると同時に、知的な探究を深める場でもあります。

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