大屋 幸輔教授
Kosuke Oya
- 研究分野
- 株価や為替レートがどのように決まるのかを、市場で観測されるデータを使って分析したり、市場のリスクを捉えて評価したりする研究をしています。
- 主な担当科目
- 基礎統計,経営統計論
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Q1現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください
- 株価や為替レートがどのように決まるのかを、実際の市場で観測されるデータを用いて詳しく分析する研究です。売買の注文量,価格の動きなどを調べ、価格がどのような仕組みで変化しているのかを明らかにします。さらに、市場に存在するさまざまな不確実性に起因する、価格の変動リスクや急激な変化の要因を捉えて評価することも重要なテーマです。このような研究は、投資家が適切な判断を行うためにも必要ですが、市場の安定性や公平性、市場経済の健全な発展を支えるうえでも必要とされています。
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Q2どんな学生時代を送っていましたか
- 何か一つに打ち込んだという実感はありませんが、音楽や映画、スポーツ、大学での勉強など、さまざまなことに広く関わりながら過ごしていました。どれかに強くこだわるというより、それぞれを無理のない範囲でこなしていたように思います。振り返ると、いわゆる普通の学生生活でしたね。
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Q3現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください
- 学生時代に、1985年の円高のように為替レートが大きく動いた出来事や、それに対して各国がどのように対応しようとしたのかを知る機会がありました。市場は自然に動くものだと思っていましたが、政策や介入を通じてその動きを一定程度コントロールしようとする試みがなされていることに関心を持つと同時に、本当にそのようなことが可能なのかという疑問も抱きました。そうした中で、計量経済学という、市場の動きをデータに基づいて理解し、さらに予測や制御につなげていく研究分野を知り、次第に研究を志すようになりました。現在の専門分野については、前任校の大阪大学で当時、急務であった金融・保険分野での高度人材育成のプロジェクトに参画したことがきっかけになります。情報、工学、数学、経済学、経営学といった様々な分野の研究者とともにプロジェクトを関わったことで、挑戦しがいのある研究テーマと出会えたことは幸運だったと思います。
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Q4高校生へメッセージをお願いします
- 自分が何を目指すべきかという問いに対して、何が良い答えなのかは誰にもわかりませんし、そもそも“良い答え”自体が絶対的なものではないように思います。そうした不安な状況の中でも、自分で意思決定をして前に進むことが求められる場面は多くあります。そんなときは、自分の考えを信じて一歩踏み出し、ときには立ち止まって先人たちのアドバイスに耳を傾けながら、自分で選んだ道を進んでいってください。
■おすすめの書籍や映画
書籍
・マイケル・ルイス『Flash Boys』文藝春秋
・ナシーム・ニコラス・タレブ『ブラック・スワン』ダイヤモンド社
・村上龍『69 sixty nine』集英社
映画
・「鑑定士と顔のない依頼人」
・「インターステラー」