立命館大学 経営学部

メニュー

NEWS

2025/07/03 イベント

2025年度 産学協同アントレプレナーシップ教育プログラム講演会を開催しました

2025年7月2日、立命館大学経営学部にて、元Google日本法人代表である村上憲郎氏をお招きし、産学協同アントレプレナーシップ教育プログラム特別講演会「生成AI時代を生き抜いていくためには」が開催されました。

村上氏は、AI技術の目覚ましい進化と社会への影響について、ビッグヒストリー(138億年の人類史)を軸にしながら、壮大かつ軽快な語り口でご講演くださいました。現在のAIが切り拓く“Society5.0”と呼ばれる超スマート社会は、これまでの産業革命とは異なり、人類の知能の限界そのものを問い直すような転換点であることを強調されました。

講演では、今の大学生が「昔の教育システムの最終ランナー」であるというユニークなたとえも飛び出し、会場の笑いを誘いました。すでにGIGAスクール構想のもとで育っている今の中学生世代が、AIを文房具のように使いこなし、本質的な課題への取り組み方を身につけつつある一方で、大学生は「どちらにも適応しきれない世代」としてAIと次世代との板挟みになる可能性がある──そんな危機的な状況を、笑いを交えながらも鋭く描き出した場面は、とても印象深いものでした。

その上で私たち自身の大きな可能性に言及され、特に大学生のうちに「絶対にやっておいてほしいこと」と、「労働からの解放」が進む中で、人間にしかできない“問いを立てる力”や“創造性”こそがこれからの価値であると力強く語られました。

生成AIの登場によって私たちの学び方・働き方が根底から変わる今、村上氏からの「ChatGPTやGeminiなどを使いこなすことは、もはや学生の必須スキル」というメッセージは、学生にとって強く響いたと感じます。


*今回の講演会は経営学部の林先生とゼミ生の皆さんで運営されました。