熊本・大分への長期的な支援活動のために
2016年4月19日
立命館災害復興支援室
このたびの災害の犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表し、被害に遭われた方へのお見舞い申しあげると共に、発災当初から多面的な支援にあたっている皆さまに感謝を敬意を捧げます。
最初の大規模地震から72時間が経過し、その後も度重ねて大きな揺れが襲っていることから、建物等の物理的被害はもちろん、被害に遭われた方々の身体的・精神的な影響にも心配されるところです。今後も被害の報告を目にし続けなければならないことを思うと、これを書いている私たちも、これを読んでいるあなたも、胸が締めつけられることでしょう。
「平成28年(2016年)熊本地震」にかかわる一連の災害により、立命館学園では立命館アジア太平洋大学(APU)に被害が及んだことが、同大学のホームページでも報告されているとおりです。また、高等教育機関では東海大学の南阿蘇キャンパスに学ぶ学生らと悲しみの対面を余儀なくされた場面が報じられました。
新しいセメスターを迎え、学ぶ楽しみに期待を高めていた中を襲った災害のため、特に新入生や留学生の中には継続的な学習に不安を抱いている方もいるでしょう。また、実家等の被災で家計急変により就学そのものに対して危惧を抱いている学生もいるのではないかと想像しています。
立命館学園では、このたびの災害で被災した在学生・校友を支えることはもちろん、立命館憲章に示された「人類の未来を切り拓くために、学問研究の自由に基づき普遍的な価値の創造と人類的諸課題の解明に邁進する」ことを拠り所として活動する災害復興支援室により、今次の災害に対しても各種の支援活動に取り組みます。また、学内では施設の保守・安全などにより、安心して学ぶことができる環境の維持・発展にも努めます。
4月15日の「災害現場での支援に駆けつけたい皆さんへ」の発表以来、災害復興支援室には各種の相談が寄せられました。それらに共通する願いは「今すぐ自分に出来る何かをしたい」ということでした。
先般も、そして冒頭にも示したとおり、経験を有する方々は独自の知恵と工夫により現地で直接的な支援にあたっていますが、支援に駆けつけるボランティアが二次災害の被害を拡大する可能性が指摘されています。頻発する有感地震、道路や鉄路や空路の寸断、ライフラインへの深刻な被害の中では、支えたいという善意が支えて欲しい方から見て善行とならない場合が多いためです。
駆けつける以外にできることとして、祈ることが挙げられます。祈るだけでは落ち着かないという人は、思いを共にする人とつながりあい、一緒に食事などをして語り合いながら、ささやかであっても直ぐにできる活動で連携・協力が始まることも少なくありません。
実際、APUで立ち上がった「Move for Kumamoto(後にMove for Kyushuに名称変更)」の活動は、京都・滋賀・大阪の立命館大学生らの心に響き、それぞれの地域で募金活動が展開されています。ボランティア元年と呼ばれてから21年、活動の様子はSNSにて広く告知されていますので、ご参照、ご支援ください。
今後、長きにわたる避難生活や生活再建に向けたいくつもの困難に対し、地域内外の多彩な支援が必要とされるでしょう。物資の整理や家財道具の整理の他、多言語化などによる情報格差の解消、聞き取りによるアレルギーへの対応、盗難防止などのパトロール、時々刻々と変わる状況の記録係など、挙げていけばきりがありません。
あわせて、大変な被害が出ている今こそ、次の災害に備えることも忘れてはなりません。加えて、過去の災害を忘れずに教訓を語り継ぐことも大切でしょう。
以下、学校法人立命館内で関連する部署のリンクを示します。未だ駆けつけて支えることができないもどかしさを抱える人たちが多いとは思いますが、立命館災害復興支援室では「心を寄せて、距離を越えて」と掲げるとおり、物理的な距離の遠近にかかわらず、全ての人が安らぐときが早く迎えられるよう、精神的な距離を近づけて参ります。
(被害状況など)
<立命館アジア太平洋大学>
<立命館アジア太平洋大学>
(緊急災害対応ハンドブック、防災カードのダウンロード)
<学校法人立命館安全管理室>
<学校法人立命館安全管理室>
(安否のご連絡のお願い)
<立命館大学校友会>
<立命館大学校友会>
(災害ボランティア活動について)
<立命館大学サービスラーニングセンター>
<立命館大学サービスラーニングセンター>
(経済支援型奨学金について):緊急入学時給付奨学金等の通常募集は終了しています
<立命館大学学生オフィス>
(全国大学生協連による義援金募金活動への協力)
<立命館生活協同組合>
<立命館生活協同組合>