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2021年11月のニュース

2021.11.24

本学部4回生友尾圭吾さんの研究が「Frontiers in Physiology」に原著論文として掲載されました。


本学部4回生友尾圭吾さんが、総合科学技術研究機構菅 唯志准教授、スポーツ健康科学部・同研究科塚本敏人助教、橋本健志教授、伊坂忠夫教授、北翔大学生涯スポーツ学部高田真吾講師と共同で取り組まれた研究論文が「Frontiers in Physiology」に原著論文として掲載されました。

 

本研究は、低強度レジスタンス運動であっても、運動セット間の休息時間を短縮させることで、効果的に運動後の認知実行機能を亢進させられることを明らかにしました。

近年、運動により人々が健康的な生活を送るために重要な認知機能を向上・改善できることが明らかにされています。これまで、本研究グループは、一過性のレジスタンス運動後に認知実行機能が亢進することを報告しています(Tomoo et al. Physiol Rep, 2020; Tsukamoto et al. PLoS One, 2017; Dora et al. Heliyon, 2021; Dora et al. J Physiol Sci, 2021)。また、このようなレジスタンス運動誘発性の認知実行機能の亢進程度は、低強度運動と比較して高強度運動において大きいことを報告しています(Tsukamoto et al. PLoS One, 2017)。しかしながら、高強度レジスタンス運動は、高齢者や有疾患者に施行することがしばしば困難です。したがって、本研究が明らかにしたような、低強度運動であっても認知実行機能を亢進できる知見は、脳機能の維持・改善に効果的な運動処方を開発する上で重要であると考えられます。


Tomoo, K., Suga, T., Dora, K., Sugimoto, T., Mok, E., Tsukamoto, H., Takada, S., Hashimoto, T., & Isaka, T. (2021). Impact of Inter-Set Short Rest Interval Length on Inhibitory Control Improvements Following Low-Intensity Resistance Exercise in Healthy Young Males. Fronters in Physiology, 12, 741966.


(ニュース)20211122-1

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2021.11.22

全身を用いたコオーディネーショントレーニングによる パフォーマンス向上の神経メカニズムを解明  -スポーツパフォーマンスを規定する神経要因の解明につながることが期待-

立命館大学スポーツ健康科学部の上田憲嗣准教授、杉山敬特任助教、伊坂忠夫教授、大友智教授、総合科学技術研究機構の水口暢章助教の研究グループは、全身を用いたバランストレーニング(スラックライントレーニング)を実施し、バランス能力獲得と関連する脳領域を3テスラの磁気共鳴画像装置(MRI)を用いて明らかにしました。本研究成果は、2021年11月10日、「Medicine and Science in Sports and Exercise」(オンライン版)に原著論文として公開されました。

【本件のポイント】
〇バランス能力を含むコオーディネーション能力はあらゆる運動・スポーツに重要な要素である。
〇バランストレーニングを行うと、背外側前頭前野と第一次運動野間の情報伝達が増加した。
〇バランストレーニングおよび対照条件として行った有酸素運動後には、記憶に関わる海馬、認知機能に関連す る背外側前頭前野、気分に関連する前帯状皮質の活動が変化した。
〇これまでは、機能的磁気共鳴画像法は頭部を固定する必要があることから、全身運動中の脳活動計測は困難であったが、運動前後に安静時脳活動を計測・比較する手法を用いた。
〇様々なスポーツや有酸素運動の実施が脳活動に及ぼす影響を評価できるようになった。


プレスリリース全文は、以下をご覧ください。




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2021.11.11

「第27回日本バイオメカニクス学会大会」にて 桜井洸くんが若手奨励賞(1位)を受賞しました!


2021年11月6-7日に順天堂大学さくらキャンパスにて開催された「第27回日本バイオメカニクス学会大会」にて博士前期課程M2の桜井洸くんが若手奨励賞(1位)を受賞しました!


発表演題:

「等尺性トレーニングの効果におけるトレーニング実施角度の影響 ―最大筋力発揮の至適関節角度 vs. 筋伸張位となる関節角度―」

(ニュース)20211111-1

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2021.11.10

本学部助教・前大純朗先生が「筋力と筋量の増加に効果的なトレーニングの方法」に関する講演を行います

日時

2021年12月10日(金)16:30~17:30

プログラム

16:3017:00 前大先生のライトニングトーク
17:00
17:30 参加者を交えたディスカッション

開催形式・定員

①京都リサーチパーク 東地区 KISTIC 2階「イノベーションルーム」: 5名
②オンライン(ZOOMによる開催):20名程度(増席決定)

 

詳細や申し込みはこちらから。

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2021.11.8

本学部助教・塚本敏人先生が国際セミナーを行います


Cerebral Autoregulation Research NetworkCARNet)は、脳循環代謝・認知機能研究の将来を担う若手研究者をスピーカーとして「Cerebral Blood Flow Virtual Seminar Series 2021」を毎月主催し、世界最先端の研究・トピックを発信しています。CARNetは、11月回で“Nutrition and Cerebral Blood Flow(栄養と脳血流)”を企画し、本学部助教の塚本敏人先生をスピーカーとして招待しました。実施されるセミナーの詳細は以下の通りです。

 

20211122日午後10時開始(日本時間)>

 

1. Catarina Rendeiro, MSc, PhD. (Lecturer, University of Birmingham, UK) “Food for thought: Can plant flavonoids modulate cerebral vascular function?”

「レンデイロ・カタリーナ博士,バーミンガム大学・講師(イギリス)“フラボノイドは脳血管機能を調節し得るか?”」

 

2. Hayato Tsukamoto, MSc, PhD. (Assistant Professor, Ritsumeikan University, Japan) “Cerebral blood flow regulation following breakfast”

「塚本敏人博士,立命館大学・助教(日本)“朝食後の脳循環調節”」

 

3. Gabriella Rossetti, PhD. (Research Fellow, University of Reading, UK) “Dietary nitrate supplementation and neurovascular function”

「ロゼッティ・ガブリエラ博士,レディング大学・研究員(イギリス)“硝酸サプリメント(一酸化窒素)と神経血管機能”」

 

4. Kamila Pollin, PhD. (Research Scientist, Washington DC VA Medical Center, USA) “The impact of dietary sodium on cerebral blood flow regulation in healthy adults”

「ポリン・カミラ博士,ワシントンDC退役軍人医療センター・研究員(アメリカ合衆国)“脳循環調節に対するナトリウム摂取の効果”」

 

日本時間22時開始と、遅い時間に開始されるセミナーですが、脳循環代謝・認知機能分野における将来を、栄養生理学の視座から築く世界中の研究者が集い議論する貴重なセミナーになっております。この機会に是非、ご参加ください。

 登録はこちらからできます。


(ニュース)20211108-1

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