大学院生の声

統計学・微分幾何学・粗幾何学:三つの学問を結ぶ
架け橋になるために
山口 夏穂里
理工学研究科 基礎理工学専攻 数理科学コース 1回生 野澤研究室所属
京都府出身。趣味は音楽を聞きながらのウォーキングや、ラジオを聞きながら家事をすること。
- 正課
- 課外活動
- 就職活動
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学部1~3回生
すぐに答えが見つからず、授業の内容も一筋縄では理解できない――高校数学とは異なる、新しい数学の世界に触れた。その中で、時間に追われがちだった受験のためだけの数学ではなく、自分の頭でじっくりと考え抜く楽しさを知った。新型コロナウイルスの蔓延で心が不安定になりがちな時期も、レポート課題に取り組む時間が私を支え、心の拠り所となった。
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学部4回生
週に一度の授業で、ゼミに参加して数学書を読み、先生方や学生たちにレクチャーを行った。筆者が書き飛ばしていた理論を埋める作業は、最初こそ難しさを感じたものの、先生方や学生のみんなと一緒に考える中で、筆者の思考回路を追体験する楽しさに気づいた。
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博士課程前期課程
1~2回生修士課程に入学して1か月、数学の奥深さに魅了され、博士課程への進学を意識し始める。授業やゼミで学びを深めると同時に、指導教員との共同研究にも取り組んだ。学びの場は教室だけにとどまらず、視野を広げるため、海外の研究集会への参加も見据えて英語力の向上にも力を注いだ。日常会話から研究集会での議論まで、あらゆる場面で通用する言葉を身につけるため、熱心に学び続けた。
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博士課程後期課程
1回生修士課程において得られた研究成果を国内外の多くの場で積極的に発表した。数学研究は思うように進まず、停滞を経験することも少なくなかったが、研究集会において多くの先生方や学生の方々と意見を交わす中で、新たな視点が得られ、少しずつ道が拓けつつある。
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- 混声合唱団
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課外活動
混声合唱団
混声合唱団に属す
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- GCLプログラムへの
参加 -
課外活動
GCLプログラムへの参加
立命館独自のGCLプログラムに参加し、会議の学生と交流する
- GCLプログラムへの
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- 学生フェロー
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課外活動
学生フェロー
学生フェローとして高校生に向けた講演などを行う
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- インターンシップ
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就職活動
インターンシップ
インターンに参加し、博士課程進学以外の道も視野に入れた上で進学を決める
混合型分布族に
幾何学の光を当てる
統計学において、混合型分布族は指数型分布族に比べて、対象をより精緻にモデル化できる強力なツールである。しかし、その複雑さゆえに、理論的な探究や応用の最前線においても、未開拓の領域が多く残されている。この挑戦的な研究分野に幾何学的視点を取り入れることで、理論の革新や応用可能性の拡大を図り、新たな一石を投じたい。