「広い視野で世界を見る」という目標を
心に、京都の地で世界を学ぶ
山口 優花さん
国際関係学部 2回生
衣笠キャンパスの雰囲気にひかれ、得意な英語を活かせる国際関係学部を志望するようになった山口さん。受験生の皆さんへ、国際関係学部での学びや衣笠キャンパスでの大学生活について話してもらいました。
絶対に自分の成長につながる
GSGの授業に期待していてほしい!
国際関係学部を志望した理由を教えてください。
山口高校3年生の夏休み、父に連れられて衣笠キャンパスを訪れたことがきっかけです。開放的な造りのキャンパスや、高校生だった私にとってはびっくりするほどきれいでかっこいい図書館。「ここで4年間学びたい!」と思いました。私は英語が一番得意だったので、自分の長所を伸ばせる国際関係学部を志望しました。
入学して、国際関係学部のイメージは変わりましたか?
山口想像していたよりも留学生が多いことが印象的でした。英語が主体のグローバル・スタディーズ専攻(GS)でなくても、少人数クラスの授業では必ず数人の留学生がいました。英語での授業を履修しないと留学生と接点が持てないのではと思っていたのですが、入学してからは「どの授業でもグローバルな視点からの意見を聞くことができる」というイメージに変わりました。留学生の友達を作る機会は、入学前の想像よりも多くあります。私にも韓国出身の友達が数人できました。
現在、学部で学んでいる内容を教えてください。
山口現在、国際文化理解プログラムに所属しています。このプログラムでは、「文化」とは一体何なのかを大きなテーマとし、世界各地域の経済や政治体制、歴史といった多角的な視点からその地域の「文化」を学ぶものです。
最も印象に残っている授業は?
山口GSG(グローバル・シミュレーション・ゲーミング)です。各々が世界の各アクターになりきり、他アクターと協力して、GSG全体の目標や各アクターが定めた独自の目標の達成を目指すもので、私はNGOアクターであるアムネスティ・インターナショナルの一員として参加しました。
GSGに参加して良かった点は2つあります。1つ目は、英語を使った交渉を実際に体験できたことです。英語で自分たちの意見を主張し、しかも相手を納得させるというのは想像以上に難しいものでした。しかし、将来世界を舞台に働きたいと考えている私にとってはとても貴重な体験となりました。海外留学を考えている人にとってもよい機会になると思います。
2つ目は、交渉の場において「妥協する」ことの大切さを学べた点です。ここで言う「妥協する」とは「手を抜く」「なれ合いで事態を収める」ことではありません。「自分たちの意見を相手にただ押し付けるのではなく、相手の意見も尊重した上で両者が納得のいく着地点を見つける」ということです。実際に他のアクターと交渉をしてみると、互いに主張を譲らず交渉が平行線をたどることが多々ありました。しかし、そこで我を通すのではなく、「妥協をする」ことによって、結果的に両者の意見を上手く取り入れた結果を生み出すことができました。
そのかいあって、ある国際会議では、私たちアムネスティが主導して作成した条約を、多くの国家アクターに賛同、署名してもらうことができました。現実の世界でNGOが条約作成を主導するのはあり得ないことですが、それが達成できるのもGSGの良さだと思います。国際関係学部に入学する人にはぜひ期待していてほしい授業です。絶対に成長につながると思います。
物事を、いろいろなフレームの窓から、
いろいろな角度で眺められる人になりたい
学部での学び以外に力を入れたことはありますか?
山口この2年間で、MOS検定、秘書検定、簿記検定の勉強をしました。入学時には資格取得にあまり興味がなかったのですが、2回生になった時「このまま4年間を過ごしていいのだろうか」という思いからチャレンジしてみたんです。特に簿記検定は事前知識が全くない状態でしたが、約半年間の勉強で無事合格できました。
こうした資格取得によって得られる知識やスキルは、社会に出れば必ず役に立つもの。私はそれを早い段階で身につけられただけでなく、資格試験に合格できたことによって自分に自信を持つこともできました。資格取得にはその分野の知識を得るだけではない恩恵がたくさんあります。積極的に取り組むことをおすすめします。
京都での大学生活の魅力は?
山口なんといっても世界遺産が近いことです! 授業の空き時間に金閣寺や龍安寺を訪れることもでき、午前中に講義がすべて終わった日には友達と清水寺へ遊びに行ったこともあります。大学の帰りに北野天満宮に立ち寄れるのも、衣笠キャンパスに通う学生の特権です。こんなに世界遺産がたくさんある街で学び、生活することができるのは京都の大学ならではです!
将来の目標を聞かせてください。
山口いわゆる「将来の夢」はまだ決まっていません。しかし「広い視野で世界を見ることを忘れない」という目標は心に掲げています。そのため、常に多角的な視点を持つことを意識しています。なぜなら、偏った視点で見る世界は、SNSのように偏っていたり、自分の都合の良いものにしか見えなくなるからです。それではあまりにも面白味がないと思いませんか? 1つの物事を1つの窓から眺めるのではなく、いろいろなフレームの窓から、いろいろな角度で眺める方が、自分自身も豊かになると私は感じます。
そのためにも、普段から、例えば大学の講義を聴いている時、テレビ番組を観ている時、友達とおしゃべりをしている時などにも、自分の意見に固執せずに、異なる意見に積極的に耳を傾けてみるよう心がけています。
国際関係学部を志望する受験生に、応援のメッセージをお願いします。
山口私から皆さんに伝えたい言葉は1つです。“Determine that the thing can and shall be done, and then we shall find the way(できると決断しなさい。方法はそれからだ)”。これは、第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンの名言であり、私の座右の銘でもあります。立命館大学衣笠キャンパスで、皆さんとお会いできることを心からお待ちしています!
2022年3月更新
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