国際寮のレジデントメンターとして多様な留学生と共に過ごした経験は、今後の人生においても大きな財産になると確信しています。
田畑 琴子 さん
国際関係学専攻 4回生
4回生の田畑さんに、学部での学生生活の様子や、国際寮でのレジメントメンターとしての活動についてお話を伺いました
国際関係学部を志望した理由を教えてください。
田畑世界に目を向けてグローバルに学びたいと考えていたからです。国際関係学部はグローバル・スタディーズ専攻に留学生も多く、英語で履修できる科目も豊富にあるなど、グローバルな学びの環境が整っている点が魅力的でした。また、貧困問題に関心があったため、先進国に住む私たちができる経済格差を埋めるための施策を学びたいと考えていました。
入学してみて国際関係学部のイメージはどう変わりましたか。
田畑日本人の学生でも国際的な環境で育った人が多く、個性が尊重され、多様性にあふれた学部だと感じています。それぞれが自分なりの考えや価値観をしっかり持ちながら、同時に相手の意見も尊重できる人が多いのが印象的でした。
クロス履修をしてグローバル・スタディーズ専攻の英語開講の科目を受講すると、受講生のほとんどが留学生で、まるで自分が留学しているような気分で学ぶことができます。また、日本語開講の授業にも一定数の留学生がいるため、入学時に想像していた以上に外国人の友人ができました。

学部ではどのようなことに関心を持たれて学ばれていますか?
田畑嶋田 晴行先生のゼミに所属し、貧困や開発について学んでいます。昨年はゼミのフィールドワークでラオスを訪れ、現地のJICAやNGOを訪問しました。

アジア最貧国といわれているラオスですが、ラオスの人々は日本人よりも豊かに幸せそうに暮らしているように見えたのが印象的でした。現地での貧困問題を解決すべく最前線で活躍する日本人の方と話す機会があり、改めて開発の意義を尋ねたところ、医療体制の脆弱さや高い児童死亡率といった深刻な課題があるというお話を伺い、日本では当たり前に守られる命が、現地では守れないこともあると知り、大きな衝撃を受けました。
こうした経験を通じて、「途上国にとって本当に必要な援助とは何か」を考え、グループディスカッションを重ねながら学んでいます。

授業以外ではどのような活動をされてこられましたか?
田畑国際寮でのレジデントメンター(RM)としての活動に最も力を入れて取り組みました。
RMとは、日本人学生が留学生と同じ寮で生活しながら、留学生の学習・生活支援や国際交流イベントの企画運営を行う活動です。外国語を習得したいと考えていたため、日常的に多文化に触れられる環境の方が語学力向上につながるのではないかと思い、RMとしての入寮を決意しました。
田畑共同生活では、文化や価値観の違いからトラブルが発生することも多々ありました。例えば、ごみの分別ができずに粗大ごみが放置されていたり、キッチン清掃を巡る不公平を訴えるクレームが相次ぎました。その都度、RM同士で連携し、寮の管理人の方や国際課の職員の方と協力して対応策を練り、寮生共通のグループチャットで改善策を提示するなど迅速な問題解決に努めました。
また、留学生の入退寮の時期には各国の料理を持ち寄るポットラックパーティーを企画しました。今年の夏には中庭で流しそうめんを実施し、日本文化に触れてもらう機会も提供しました。こうした活動を通じて、世界各国から来た留学生と仲を深めることができ、数か国語の挨拶も自然にできるようになりました。特に韓国語は、第二外国語として学んでいましたが、朝から夜まで韓国人の友人と過ごしていたこともあり、今では日常的に使えるほどに自信がつきました。
この活動を通して得られたのは、語学力や異文化理解力だけでなく、責任感・主体性を持って行動する力、そして国境や年代を越えて信頼関係を築くコミュニケーション能力です。これらの経験は、今後の人生においても大きな財産になると確信しています。
寮生活の中で、家族のように親しくなれた韓国人留学生がいます。先日、家族旅行で韓国を訪れた際に再会し、一緒に食事を楽しみました。海外に家族ぐるみで会える友人ができたのは、国際寮に住んだからこそのご縁です。かけがえのない時間を共に過ごせる友人を得られたことをとても嬉しく思っています。

将来の目標を聞かせてください。
田畑希望していたコンサル系の企業から内定をいただいたので、卒業後は就職する予定です。海外に支社もあり、グローバルビジネスに特化している点に惹かれ志望しました。入社後は、語学力テストに合格するとグローバル社員として英語でビジネスができるそうです。まだまだ英語に苦手意識がある私ですがスキルアップのために頑張って勉強しようと思います。
国際関係学部を志望する受験生に対してメッセージをお願いします。
田畑国際関係学部で出会った人、学んだことは私の人生においても大きな財産になっています。座学だけでない学びがたくさんある学部です。学生にしかできない挑戦をたくさんして自分だけの充実したキャンパスライフを過ごしてください!
2025年11月更新
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