国際寮で生活、留学生と共にインターナショナル幼稚園でフィールドワーク、国際的な環境でのチャレンジを楽しんでいます

瀧 彩音さん
国際関係学部 3回生

世界史が好きだったことから、自分の知らない新しい世界がのぞけそうな国際関係学部に興味を持った瀧さん。入学当初は自信がなかった英語力を高める努力、留学生との交流、学外での学びなど、積極的なチャレンジを楽しむ大学生活について話してもらいました。

GSの授業、最初は何もわからなかったが、
4週間目、突然英語が聴こえてきた

国際関係学部を志望した理由を教えてください。

世界史が好きだったので文学部に進学するつもりでしたが、国際関係学部のことを知って、国際社会のあらゆることが研究対象になるという点がとても面白そうだと感じました。公開されている卒業論文のテーマを見てもすごく多様で、高校生の自分には想像できないような未知の世界がのぞけるのではないかと思い、国際関係学部に進学しました。

入学して、国際関係学部のイメージは変わりましたか?

思っていた以上に多様なバックグラウンドを持つ人々に出会えました。留学生も多く、意志さえあれば交流の機会がたくさん持てることもいい意味で予想外でした。

国際関係学専攻(IR)に所属しながら、クロス履修制度を利用して、英語による授業が行われているグローバル・スタディーズ専攻(GS)の科目も履修しているそうですね。

はい。私は国際関係学部の中ではあまり英語力が高くないので、英語の授業なんて無理だと最初は思っていたのですが、そんな自分を変えようと思ってチャレンジしました。1回生の秋学期のことです。

留学生が多いGSの授業はどんな印象でしたか?

最初の3週間は、先生のおっしゃることが何一つわかりませんでした。それでもとりあえず毎週授業には出ようと決めたんです。学生の7割が留学生という環境。グループでの議論も最初は「どうしよう」と戸惑いましたが、何も話さないでいると意見がないと思われるので、「私は今ここがわからない」ということだけでも発言するようにしました。そうしていたら、4週間目に突然英語が聴こえてくるようになりました。

印象に残っているのは「Introduction of Cultural Anthropology」です。文化人類学はフィールドワークが必須の学問。同じ講義を受講していた友人たちとインターナショナルスクールの幼稚園へ調査に行くことを決め、園長先生に連絡をとったり、教授に許可書を書いていただいたり、すべて英語でフィールドワークができたのは貴重な経験でした。

GSの授業は、IRと同じ名称、同じ先生の科目でも講義形態が大きく異なる場合が多く、議論の機会も増えるので、積極的に受講することをおすすめします。

英語力にあまり自信がなかった瀧さんが「自分を変えよう」と思ったのはなぜですか?

入学直後、折角だからいろいろな人と交流してみたいと思って、学内にあるBBP(Beyond Borders Plaza)に立ち寄り、スタッフの方に留学生を紹介してもらったんです。とてもいい人で、たくさんのことを話してくれたのに、私は内容がよくわからなくて、言いたいことも言えず、すごく悔しい思いをしました。その時、4年間でいろいろな人と関わることのできる英語力をつけたいと強く思いました。

あれから3年がたって、ふとした時に「前より英語がわかるようになったかも!」と、自分の成長に気づくことがあります。でも自分の中ではまだまだ。さらに頑張る余地があると思っています。

国際寮でのコロナ対策やトラブル対応は苦労もあったが、
大切な思い出もたくさんできた

学部での学び以外で取り組んでいることはありますか?

2回生の春から、インターナショナルハウス・レジデントメンター(RM)として、国際寮で生活しながら留学生の生活サポートをしています。1回生の秋から留学生と交流するイベントを企画するSKPバディという団体に所属していたのですが、先輩に「私生活を共にするともっと距離が縮まるよ」と言われて面白そうだと思ったのがきっかけです。

ちょうどコロナ禍が始まったタイミングに入寮。この感染症がどのようなものか、まだまだわからなかったころでした。安心して生活できる環境を整えるため「健康な人とそうでない人でトイレを分けるべきか?」などの議論を先輩と協力しながら行ったことを憶えています。日々緊迫した状況の中で命の危険さえ感じ、もう無理だと実家に帰ったこともありました。でも、逃げても苦しいだけ、やるべきことを全うしようと考えて寮に戻り、2年が過ぎようとしています。

英語での生活には苦労しました。留学生が困っている時も、もちろん英語でサポート。問題が発生した時も英語でピシっと言わなければ聞いてもらえません。私にもっと英語力があればと何度も思いました。日常の中では、ささやかだけど大切な思い出がたくさんできました。キッチンで一緒に料理したり、生活上のことで話し合ったり。帰国した人ともつながりが続いています。国境を越え様々な人とたくさん出会えたことは私の生涯の財産になりました。

大学の外で取り組んでいることはありますか?

客員教授の藪中三十二先生が学外で開講されている「グローバル寺子屋薮中塾」に参加しています。他大学の学生、院生、社会人など、さまざまなバックグラウンドを持つ参加者と、さまざまなテーマについて議論する勉強会です。勉強会の運営は参加者自身。私もある勉強会の運営にリーダーとして関わりました。メンバーとミーティングを重ねながら、テーマや議論の形式などを決め、勉強会当日はファシリテーションもしました。社会人主体のメンバーをリーダーとしてまとめ、勉強会をつくる経験はとても貴重なものだったと思います。

この塾に参加することによって世界が広がりました。大学は、いい意味でも悪い意味でもアカデミックな場所。現実の社会で働く方々の意見や物の見方から、理論と現実との違いや自分の視野の狭さに気づくことができました。参加者は外交や国際関係に関わる人だけではありません。例えば薬学を専攻する人の意見から新しい知見やものの見方を学ぶこともできたことも、視野を大きく広げてくれたと感じています。

将来の目標を聞かせてください。

広い視野を持ち、様々な背景を持つ人々と共生する社会を築くことのできる柔軟な大人になりたいです。今は公務員試験を視野に入れています。そのため国際公務プログラムに所属して公務員試験に必要な法学部の科目を履修し、学内で専門学校の授業が受けられる公務員講座も受講中です。

国際関係学部を志望する受験生に対して応援のメッセージをお願いします。

国際関係学部への進学を決めた時、お世話になっていた先生から贈られたのが「家族が出してくれる学費で、あなたは大学での学びだけでなく、4年という時間も買ってもらったんですよ。その時間を使って、できるだけたくさんのことにチャレンジし、たくさんのいい経験ができるといいですね」という言葉。その時に、大学で学ぶということは、授業に出て、机に向かうだけじゃないということを実感し、やれることは何でもやろうと思いました。単位さえ取れば卒業はできるかもしれません。でも、積極的に新しい世界に飛び込んでいくこと、チャレンジすることは単純に楽しい経験だと伝えたいです。自分次第でたくさんのチャンスに巡り合える国際関係学部で、楽しい4年間を過ごしてほしいと思います。

2022年3月更新