国際関係学は、様々な学問分野の知識や理論を集約して国際社会を紐解いていく、学問の幅と深みを併せ持つ非常に魅力的な学問です。

片山 純雪 さん
国際関係学専攻 3回生

国際関係学専攻の片山さんに学部の学びやキャンパス外での活動についてお話を伺いました。

国際関係学部を志望した理由を教えてください。

片山小学生の頃に英語に興味を持ったことがきっかけで、世界についてもっと知りたいと考えていました。また大学進学にあたって、ある程度完成された学問というよりは、まだ発展途上で可能性の幅が広い学問を探求したいと考えていたため、比較的新しい学問である国際系の学部で学んでみたいと思いました。国際系の学部を探しているときに立命館大学の国際関係学部を見つけ、国際的な事象をあらゆる側面から総合的に学べる点や、憧れの京都に住めるという点に惹かれ、志望しました。

入学してみて国際関係学部のイメージはどう変わりましたか。

片山学部で実際に勉強してみると、経済学や政治学をはじめ、法律、環境、ジェンダー、平和、言語など、国際関係学はあらゆる学問分野を横断的に学ぶ必要があり、そうした知識や理論を総合的に集約して国際社会を紐解いていく、学問の幅と深みを併せ持つ非常に魅力的な学問だと気が付きました。

国際関係学部は日ごろから言語や国際情勢に関心を寄せている学生が多く、授業内でも積極的に議論をするので、まわりの学生にも日々刺激をもらいながら学問に励むことができています。

国際関係学部でどのようなことを学ばれていますか?

片山途上国の現状や国際協力・援助など、国際的な社会・経済発展の条件や貧富の格差の問題を実践的に学修できる「国際協力開発」の分野を専攻しています。開発経済学、国際協力論、国際政治学、国際法などの講義で体系的な知識を身につけつつ、ヨーロッパや中東などの地域研究を通して世界の諸地域についてより細かく学んでいます。

最も印象に残っているのは、学生がそれぞれグループに分かれて、各国の政府や国際団体など、国際社会を形成する主体(アクター)に扮して実際の外交をシミュレーションする「グローバル・シミュレーション・ゲーミング」という学部の2回生全員が受講する国際関係学部ならではの特殊な授業です。

私はICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のグループで参加し、核保有国や現代の戦争の実情等をもとに、どの国に対してどのような交渉をしたら核兵器廃絶に繋がるかなどを考えながら政策を練りました。(授業内で進めてきた全ての外交交渉を取りまとめる最終交渉の場としての)本番当日は、たくさんのアクターを回って直に交渉をし、合意文書を作成することで、これまで遠い話にすぎなかった「外交」をとても身近に感じることができました。

GSGはシミュレーションという名前でありながら用意されたシナリオ等は一切なく、全てを学生主導で行うのですが、各アクターが現実世界の国際情勢を的確に捉えて行動しており、国際関係学部生の日々の学びの深さが表れていると思いましたし、このようなレベルの高い学生たちの中で勉強できていることにとても大きな喜びを感じました。

学部で学ぶ中でどのような部分が成長したと考えていますか?

片山国際社会の諸問題について自分自身の意見を持てるようになったことは成長を感じる点です。これまではニュースを見ていても特に感想も意見も出てこなかったのですが、学部での学びを通して様々な「世界の見方」を知ったおかげで、自然に物事を細分化して捉える力がつき、自分なりの意見や見解を持てるようになりました。日々の課題やレポートの中で表現した自分の考えを授業内で取り上げていただけた時は、自分の分析が的外れなものではなく理に適っていると教授に認めていただけた気がして、とても勉強のやりがいを感じます。

授業以外ではどのような活動をされていますか?

片山ボランティアガイドのサークルに所属し、京都に来る外国人観光客をガイドしています。ネイティブスピーカー相手に1日、英語でガイドをするので、英語でのコミュニケーション能力が鍛えられます。国際関係学部は英語の授業が他学部より多く、力を入れているのですが、ガイドを始めてから友達や教授に英語力を褒めてもらうことが多くなりました。また、外国人の方と意見を交わす中で、授業で得た知識をアウトプットできるところも面白いところです。授業で学んだことや自分の意見は、実際にその国の人と話してみて初めて認識の差に気づかされることも多く、授業でのインプットと課外でのアウトプットができている感じがして、日々の学びを裏付けたり、より深めたりできる点は国際関係学部×ガイドの強みだと思います。世界中に友達ができるので、より世界のことを身近に感じられるのも嬉しい点です。

「京都」での大学生活の魅力を教えてください。

片山京都は至る所に古都の風格があって街を歩くだけでも楽しいですし、教科書でみた有名なお寺や神社がふらっと行ける距離にあることが魅力です。外国人観光客が非常に多いので、どこでアルバイトをしても外国人の方と話せますし、私のようにもっと話して仲良くなりたいという人はガイドのような仕事もできるところが京都ならではの魅力だと思います。

将来の目標を聞かせてください。

片山外国人の方と接することは気づきや学びが多くて楽しいですし、言語を学んで使うのが好きなので、日本にある外資系企業で外国の方と一緒に働くか、外国にある日本企業で働いてみたいです。また幼いころから航空会社にも憧れがあるので、本当にしたいことは何なのかを今探っているところです。

そうした仕事に就けるように、ガイドやTOEICに向けた勉強を通して英語力を磨いています。また中国語の勉強にも励んでいて、試験を受けたり、中国人の友達を作って毎週中国語を教えてもらったりしています。立命館大学のプログラムで、外国語を学びたい日本人学生と日本語を学びたい留学生をマッチングするプログラムがあり、これまでは英語話者のパートナーと1学期間組んでいましたが、今学期は中国語話者のパートナーと組んで学んでいます。

国際関係学部を志望する受験生に対してメッセージをお願いします。

片山国際関係学部は個性豊かなメンバーが集まる活気にあふれた学部です。この学部に限らず、どの大学・学部を受験するとしても最後まで諦めずに全力を尽くせば不思議と最善と思える結果になるので、ご自身の想いを強く持って頑張ってください。努力の先にはキラキラのキャンパスライフがあなたを待っていますよ!

2025年4月更新

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