
入学前から楽しみにしていた「GSG」。専攻・学科問わず学年全体で国際交渉に取り組むので、コミュニケーション力の伸びは多くの人が実感できると思います。
北内 ひかり さん
グローバル・スタディーズ専攻 3回生
グローバル・スタディーズ専攻の北内さんに、国際関係学部の2回生が全員で国際交渉を行う特色ある授業「グローバル・シミュレーション・ゲーミング」(GSG)での活躍についてお話を伺いました。
国際関係学部グローバル・スタディーズ専攻を志望した理由を教えてください。
北内立命館大学の附属高校に在籍していたので立命館大学へ進学するということは自然に考えていました。もっと英語力を高めたい、将来はグローバルに活躍したいという思いから、英語で勉強ができる環境であるかどうかという点が学部や専攻を選ぶ際の自分の軸でした。
また、高校生の時に参加した模擬国連で国際交渉や国際連携の楽しさと難しさの両方を感じていたため、そこで学んだことを活かしながら大学でも「グローバル・シミュレーション・ゲーミング」に挑戦したいと考えたのも、国際関係学部に入学を決めた大きな理由です。
入学してみて国際関係学部のイメージはどう変わりましたか。
北内入学前から国際関係学部は様々な考え方を持った人々が世界中から集まる、学生間の交流が盛んな学部であるというイメージが強かったですが、その通りでした。授業はディスカッションが組み込まれているものがほとんどで、日々いろんな学生の考えを聞きながら刺激を受けています。積極的に挙手をしたりディスカッションに参加したりすることで、授業で吸収したことに自分の考えを加えて表現することもできるので、色々な人の考え方を吸収するだけでなく、そこから学んだことをアウトプットすることで大きく成長ができる環境だと感じています。
グローバル・シミュレーション・ゲーミングではどのような役割を演じられましたか?
北内メディアが国際情勢を報道していくなかでどのような意思決定プロセスを踏むのかを日本ではないメディアの視点から学んでみたいと思い、メディアアクターの中からイギリスの「BBC」を選択し、そこでリーダーの役割を務めました。メディアアクターは交渉や会議などは行わず、グローバル・シミュレーション・ゲーミングの中で起こる様々な出来事を取材し、参加者全員に情報を届けることが役割です。
国連安全保障理事会選挙の立候補者たちの声明、ブラジルチームの環境問題への取り組み、国境なき医師団チームの活動など、様々な記事を書きました。授業の終盤に1日かけて行われるグローバル・シミュレーション・ゲーミングの本番当日が近づくにつれ、授業時間外でも会議や会談を開催する国や団体が増えた際には、いつどこでそれらが開催されるかを把握することが非常に難しい中、学部内の人脈を頼りに取材を行いました。取材先の知り合いからその知り合いへと人脈を頼りに独自の情報源を獲得することで、手の届きにくい活動までフォローすることができ、自分たち独自の報道ができたことがいちばんの成果だと思います。
北内そこで繋がった人たちとは今でも関わることができており、グローバル・シミュレーション・ゲーミングの授業の中でだけではない人の繋がりの大切さを感じています。グローバル・シミュレーション・ゲーミングは学年全体で取り組むため、学科や専攻を超えた交流・つながりができる点がいちばんのお勧めポイントだと思っています。
特に面白かったのは、どの取材を記事にして報道するかを決定するプロセスです。メディアには報道の自由があるため、他のどんな国や団体から圧力が加えられたとしても、報道の決定権はメディアにあります。取材対象にとって公開されたくない内容であったとしても、自分たちの判断で記事にし、現実の報道機関のようなリアリティのある報道をすることが可能ですが、自分たちに決定権があるからこそ、報道が不公平ではないか、偏っていないかなど、難しい判断を迫られる場面もありました。
グローバル・シミュレーション・ゲーミングを通じてどのような部分が成長したと考えていますか?
北内コミュニケーション力が高まったと感じています。1セメスターを使ってチームで取り組む、かなり力の要る授業なので、様々なレベルでのチームワークが重要となります。メディアである「BBC」として全体のコミュニケーションの活性化を図るため、たくさんの人と話し、取材をして記事を書きました。そしてBBCのリーダーとしてメンバーの得意なこと、やりたいこと、思っていることを把握しながら、チーム内のコミュニケーションを円滑にすることにも努めました。このようにグローバル・シミュレーション・ゲーミングでは、グループ単位、クラス単位、そして学年全体で団結した行動力が求められるため、コミュニケーション力の伸びはたくさんの人が実感できるのではないかと思います。
2025年にはサポートスタッフとして1学年後輩のGSGをサポートしました
ゼミではどのような研究に取り組む予定ですか?
北内「文化人類学」のゼミに入りました。このゼミでは映画、音楽、政治、食、教育など、幅広い分野に興味を持つ学生が集まっており、全く異なる分野の研究をしている人の話を聞くのは刺激的で、毎回の授業で大きな学びを得ています。私自身の研究テーマはまだ模索段階ですが、日本の高等教育における国際化に興味があります。国際関係学部生としての自身の経験が活きてくる分野だと思うので、国際関係学部を含め、これからの日本の教育に良い影響を与えられる研究ができたらいいなと考えています。
将来の目標を聞かせてください。
北内3回生になったばかりなので、まだ明確なキャリアプランはありませんが、とにかくグローバルに活躍するというのが私の目標です。国際関係学部の卒業生の進路を見れば、「グローバルに活躍」と言っても様々な道があることに気づきます。企業やコンサル、メディア、国際機関、NGO、研究者など、道は様々です。3回生で就職活動に力を入れ始める時期でもあり、今はインターンシップに参加したり、社会人の方からお話を聞いたりしながら、目標達成のためにどんな道を歩みたいかを探しています。
国際関係学部を志望する受験生に対してメッセージをお願いします。
北内国際関係学部は間違いなく様々な面で大きく成長できる環境です。多様な人と出会い、全く新しい世界に出会える場所だと思います。頑張ってください、応援しています!
2025年7月更新
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