様々な力が身に付いた1回生時の「基礎演習」。将来の目標は「まちづくり」に関わること。地域活性化に関わる課外活動にも積極的に参加しています。

安井 悠 さん
国際関係学専攻 2回生

国際関係学専攻2回生の安井さんに、入学して1年経っての国際関係学部の印象や学生生活、1回生時に受講した「基礎演習」の授業についてお話を伺いました。

国際関係学部を志望した理由を教えてください。

安井高校の授業で発展途上国の教育格差を学んだことや、地域活性化に興味を持っていたことが志望した理由の1つです。地域の歴史や文化について学べる点や、少ない人数で教育を行っていることにも魅力を感じ、立命館大学 国際関係学部を志望しました。

入学してみて国際関係学部のイメージはどう変わりましたか。

安井国際関係やグローバルに関係する授業や学問がほとんどだと思っていましたが、想像していたよりも幅広く学ぶことができることに驚きました。一見、国際関係学部に関係なさそうに見える授業でもグローバルな視点でその学問を考えることで物事を様々な視点で考える力がついていくと感じています。

国際関係学専攻の1回生全員が受講する「基礎演習」について教えてください。

安井一番印象に残っていることは、アフリカに対する自分の見方が大きく変わったことです。基礎演習で使用している教科書『プライマリー国際関係学』のアフリカに関する章を読むまでは、アフリカは発展途上で、先進国が支援すべき地域だという固定概念を持っていました。しかし、実際には人口増加に伴い、今後大きな経済成長が期待されている地域であることを知り、驚きました。この経験を通じて、世界で現在何が起きているのかを正しく理解することの重要性を実感しましたし、アフリカのように日本にいるだけでは見えづらい地域の実情についても、自ら積極的に情報を集め、既存のイメージや先入観にとらわれない視点を持つことの必要性を強く感じました。

安井また、学生がプレゼンテーションした後に、発表内容についてクラスでディスカッションする取り組みが毎回とても楽しかったです。クラスには様々なバックグラウンドを持っている方がいるので、新たな視点を得ることができたり、他の学生と話すことで授業の理解度が高まったりと自分の考えを深めることができました。

「基礎演習」の魅力は、国際関係学の基礎になるような様々なテーマを学べることです。この授業で使用する教科書は国際関係学部の教授陣が様々なテーマを論じているため、自分の興味関心がどのようなテーマにあるのかを探すことができると思います。

また、プレゼンテーションやレポートを作成する機会も多いので、今後の大学生活で必要なスキルも身につけることができることも魅力の1つです。私は特にレポート作成のスキルが向上したと感じています。授業では過去の優秀レポートの紹介やレポートの書き方について教えていただいたので、それらを参考にしながらレポートに取り組むことができました。先生が1対1でレポートを講評してくださったことも具体的な改善点を知る貴重な機会となり、スキル向上につながったと実感しています。

授業以外ではどのような学生生活を送られていますか?

安井長期休暇の期間はアルバイトや課外活動に時間を割いたり、友人と過ごしたりしています。中でも「立命館ネクスト・リーダープログラム(NLP)」に高校生のメンターの役割で参加したことがとても思い出に残っています。他のメンターたちと高校生が楽しみながら学べるプログラムにするためにはどうすれば良いのかを模索したことは忘れられない経験になりました。

また、京都は「学生の街」と呼ばれるほど多くの学生がいるため、他大学の学生と関われることが良いところです。課外活動を通して、さまざまな学生の方と関わる中で、キャリアに関する情報を交換したり、自分の視野を広げたりと様々なメリットがあると感じています。

将来の目標を聞かせてください。

安井将来の目標は「まちづくり」に関わることです。国際的な活動にも興味がありますが、今のところ日本のまちづくりに関わりたいと考えています。目標を達成するために経験やスキルを身につけられるよう、地元の地域活性化を目指す学生団体を運営していたり、宇治市の地域課題解決プログラムの設計に関わるインターンへの参加や、宇治市の子育てにやさしいまち実現プロジェクトのチームメンバーとして活動しています。

国際関係学部を志望する受験生に対してメッセージをお願いします。

安井この学部はテストで知識を増やすというよりは、レポートや授業でのディスカッションを通して考えを深めていくスタイルの学部なので、多角的な視点を得ることができます。また、幅広い学びができるので、入学してから自分の興味関心を見つけることができます。将来、グローバルに活躍したいという方だけでなく、様々なことに興味を持っている方にもぴったりの学部だと思います。皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています。

2025年6月更新

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