オープンゼミナール2024「イケメンは正義?」

鳥山ゼミ(チーム名:イケメンラボ♡)
大久保玲奈さん、加賀谷亜子さん、新本和さん、藤澤海音さん

2024年度国際関係学部オープンゼミナールで「イケメンは正義?」と題して発表を行った鳥山ゼミ(担当教員 鳥山 純子先生)のみなさんにお話を伺いました。

鳥山ゼミについて教えてください。

「ジェンダーから考える現代社会」をテーマに、それぞれが抱くジェンダーに関する諸課題などを議論し、考えるゼミです。具体的には、LGBTQなどの性的マイノリティ、ルッキズム、男女格差、性教育といったテーマがゼミ生から上がっており、各々が興味ある分野を好きなように研究できる場所です。

授業の進め方としては、主に発表、議論が中心です。春学期は、文献輪読でそれぞれが担当する章についてレジュメを作成、発表し、文献に対する意見交換や議論を行いました。議論はかなりアットホームで、それぞれが思ったことを率直に伝えることができ、理解や考えを深めることができます。秋学期は、卒論に関するテーマを発表し、卒論作成に向けてお互いにアドバイスをし合います。基本的に、個人で取り組むことが多いゼミですが、鳥山先生の下でやりたいことをのびのびできる環境が鳥山ゼミの魅力だと思います。

オープンゼミナールの発表内容について教えてください。

近年、日本だけでなく世界でも芸能人が性的暴力を振るったり、当て逃げをしたり、といった問題が起こっていることをきっかけに、顔がどこまで許容されるのかという限界値を知りたいなと思ったことから、イケメンは正義?制することはできる?をテーマに、本当に顔が良ければ全て許されるのか、アンケートを通して皆さんに意見を伺いました。

“イケメンにのみ許される特権”という意味を持つ『イケメン無罪』という言葉や、 右下 など隅に『※ただしイケメンに限る』という普通なら許されないような言動や マイナスの属性もイケメンなら全て許されるという意味を持つ表現がこの世にはあります。

私たちは 86人の方々にアンケートを行い、私たちの日常に影響を与えていると考えられるイケメンたちを想像してもらい、『彼氏』『推し』『政治家』の3つにカテゴリー分けして、何が嫌な部分なのかを考えていただき、回答をもらいました。この3択にしたのは、選挙においてウクライナのゼレンスキー大統領や、小泉進次郎氏の投票率の内訳や意見、女性がイケメンという価値観を持って日常を過ごしているなかで、一番影響を与えられているのではないかと思ったからです。

オープンゼミナール当日に寄せられた意見や印象に残ったことはどのようなことですか?

イケメンについて研究するという踏み込んだ内容に興味を持ってくださった方が多かったのが印象的でした。実際に、今までなんとなくわかっていたことを、アンケートを通してデータ化し、イケメンの許容範囲を可視化していたのが画期的で面白かったと意見を頂きました。このようにありそうでなかった研究を行えた点がオーディエンスの方を惹きつけることに繋がったのだと感じました。

オープンゼミナールを通じて学んだことを教えてください。

アンケートの実施方法は、その後の調査分析と結論にも大きな影響を与えるため、どのような分析を通してどのような結果を得たいか詳細をしっかり決めてからアンケートフォームを作成する必要があることを学びました。この学びは、私たち自身が卒業論文を書く際にも活かせる点であるため、良い練習ができたと感じています。

次年度の参加チームへメッセージをお願いします!

オープンゼミは、自身が所属するゼミメンバーと仲を深める時間を得られると同時に、普段知ることができない他ゼミの雰囲気や研究内容を知ることができる貴重な機会です。グループワークは、メンバー内で意見交換を行いながら方向性を決めなければならないため、時間を合わせてミーティングを実施するなど大変なことも多いですが、参加することで得られることは沢山ありますし、間違いなく自分の成長に繋がると思います。グループワークが苦手な方も怯まず挑戦して、自分の成長に繋げてほしいと思います。

2024年12月更新

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