教員紹介

Ryo KIKUCHI

菊地 諒

菊地 諒
専門
法哲学

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

法哲学(または法理学)と呼ばれる分野を専門としています。「法とは何か」という問いをはじめとして、法に関する根本的な問題を考えるのが、法哲学という学問です。現在は、英米の法理論・法思想を中心に研究を進めています。法についての思想は、法学のみならず様々な分野の知見に支えられているため、研究を進める中で取り扱う対象が思わぬ方向へと飛躍し、驚かされることもあります。

どんな学生時代を送っていましたか。

私はどちらかと言えば不真面目な類の人間で、熱心に学業に励んでいたわけではありませんでした。自分が興味を持った分野にのめり込む一方で、興味のない分野の試験はほとんど一夜漬けでやり過ごしていたように思います。研究に取り組むうち、それまで興味のなかった分野の知見が思わぬところで役立ったという経験をしてからは、そのような態度を改めるようになりました。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

最初から法哲学の研究者を目指していたわけではなく、気がついたら法哲学の世界に足を踏み入れていたので、その動機を明確に言語化するのは苦手なのですが、強いて言えば、学生だった頃に読んだ様々な分野の著作のうち、法哲学に関する著作に最も強く心を惹かれたことです。著作の中で繰り広げられる議論に親しみを感じると同時に、「この箇所は少し違うんじゃないか」と疑問を抱くこともあり、次第に法哲学の研究へと没入していきました。

受験生のみなさんへのメッセージ

法学部の受験を検討なさっているみなさんの中には、法学という学問のイメージが湧かないという方もおられるかもしれません。法学は、六法全書や判例を丸暗記したり、華麗な弁論で相手を論破したり、といった学問ではありません。社会をより良くするための説得的な結論を、地道に考え続けることが要求される学問です。その技術を学ぶ場として、立命館大学法学部を大いに活用していただければと思います。

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