教員紹介

Masaharu MIYAWAKI

宮脇 正晴

宮脇 正晴
専門
知的財産法

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

特許法、著作権法や商標法など、経済的な価値のある情報(知的財産)を保護する法(知的財産法)の研究をしています。最近研究している問題としては、たとえば楽天のようなインターネット・ショッピングモールの運営者が、出店者が偽ブランド品を売っていた場合にどのような責任を負うかという問題や、AI(人工知能)によって生み出された創作物(翻訳、絵画、プログラムなど)が特許権や著作権で保護されうるのかという問題などがあります。新しい技術の登場とともに次から次へと新しい問題が出現するところがこの分野の難しいところであり、面白いところでもあります。

どんな学生時代を送っていましたか。

ほとんどボーっとして過ごしていたような気がします。それ以外に特筆すべきところは、エレキギターが好きで、バンドをやっていたことでしょうか。そのほか、小説もよく読んでましたかね。フィリップ・K・ディックなどSF的なものが多かったです。

法学部のゼミでは、不正競争防止法(知的財産法の一つ)などを扱っていて、著名表示の保護や営業秘密の保護などについて勉強しました。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

あれはやりたくない、あれはめんどくさい、これは後回しにしようみたいな態度でやっていった結果、就職できず、バンドも破滅して八方ふさがりのような状況になり、気が付いたら大学院で知的財産法の勉強やるしかないみたいなことになっていました。大学院では「著名ブランドを特別に保護しなければいけないのはなぜか」みたいなことを研究していたのですが、それが大変面白かったことが知的財産法の研究者を志したきっかけだったと思います。

受験生のみなさんへのメッセージ

実在する競走馬の名前をゲームに使用する場合、ゲーム会社は馬主の許諾を得る必要があるでしょうか。この問題は現実に最高裁まで争われたものですが、このような問題に絶対的な正解はありません。法学の魅力は、絶対的に正しい答えが存在しない中で、すこしでもましな解決を求めて、情報を調べて理屈を組み立てるところにあると思います。おもしろそうだと思いませんか?

おすすめの書籍
プランク・ダイヴグレッグ・イーガン(早川書房)

経歴・業績について