教員紹介
Misako ODA
小田 美佐子

- 専門
- アジア法
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
アジア法(中国法)を専門としており、特に日本法等との比較から研究を進めています。大学の講義やゼミでは日本の民事裁判、刑事裁判で中国法が問題となるケースを扱いますが、日本の裁判所が日本法ではなく中国法を適用することがあること自体にまず学生は驚きます。そして、当然のことながら中国法の規定が日本法と違っていたり、日本法になかったりします。日本法と中国法がどのように違うのかということだけでなく、その違いからどのような問題が生じ、それをどのように解決するのかについて検討することで、多様な考え方や解決法がありうることに気づき、物事を多角的にみる目を養うことができます。
どんな学生時代を送っていましたか。
充実した学生生活を送ることができたと思います。講義にはきちんと出席していましたが、サークル活動にも参加していましたし、普通に大学生活をエンジョイしていました(笑)。卒業時には父母教育後援会・法学部長より最優秀賞の表彰をしていただきました。楽しく学生生活を送っていた4年間を振り返ると、いろいろな思い出がよみがえります。
現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。
教授の勧めが大きかったと思いますが、学部生の時から日本だけでなく、中国等の大学や研究所の先生、弁護士や裁判官といった実務家に接する機会に恵まれたこともあり、日中間の法学分野の交流に通訳、翻訳等の形で携わったこともきっかけの一つです。そして、当時まだ中国法を専門とする研究者が少なかったこともあり、将来性も考えた上で志すことになったと思います。また、大学院に入ってからは法廷通訳人(北京語)もさせていただくことになりましたので、実際の裁判に接することで、裁判実務にも関心をもつようになり、それがのちの判例研究や模擬裁判等にもつながっています。