教員紹介
Chika TOHYAMA
遠山 千佳
- 専門
- 日本語
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
専門分野は第二言語習得研究、日本語教育学です。どうしたら外国語を使ってうまくコミュニケーションできたり、外国語で文章が書けるようになったりするのか、どのようなプロセスで上手になっていくのか、外国語を勉強する動機や意欲はどうやったら高められるのか、などを研究しています。また、日本語教育学では、多様な文化や社会で生きる人々が、「共に」コミュニティの中で安心して生きていくためには何をどう考えていけばよいかを「ことば」とその教育とに関連づけて考えています。
どんな学生時代を送っていましたか。
学部生時代の自分を振り返ると、自分自身の発見の連続だったように思います。学部生の時の専門は仏語・仏文学でしたが、その頃、学生寮にも住んでいましたので、さまざまな地方のいろいろな友人たちと出会って、朝から夜まで毎日いろいろなことを語り合いました。そんな寮や研究室やサークル等での仲間との出会いは、今でも宝石のように輝いています。大学院では、研究活動と仕事(日本語教育)に明け暮れ、充実した毎日でした。今もその延長線上で、日々いろいろな場面で学ぶことの連続です。
現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。
「ことば」に関わる仕事がしたい、海外でも仕事がしたい、と漠然と思っていた頃、日本社会ではインドシナ難民を受け入れ始めました。新聞で難民の子どもたちが日本語を学ぶ姿を見た時、これだ!と思ったのですが、その頃は、日本語教育という専門分野は全くといっていいほど知られていない存在で、ほとんど行われてもいない時代でした。その後、運よく日本語教育の仕事に就くことができたのですが、日本語を教えているうちに、「同じ言葉を使って、同じ意味を表しているはずなのに、文化が違うと違った意味の伝達になる」ということに気づき(「語用論」という分野です)、コミュニケーションの機微に触れ、そのままそれが専門分野に繋がっていきました。