高校生まで暮らした地元のために働きたい、熊本地震からの復興と発展に貢献したいという思いから、県職員を志望しました。現在は道路関係の交付金に関する業務を担当しており、交付金の申請や執行状況の報告に加え、管内市町村へ文書による指導監督を行っています。文書を出す際には、理解しやすいか、矛盾はないか、依頼内容が負担になっていないかなど、受け取る側のことを強く意識します。それは大学のゼミナールで、自分の考えを押し通すだけではうまくいかないことを学んだから。相手の立場から自分の理論展開を見直すことによって、相手の主張や反論にも論理的に対応できることを、討論を重ねる中で経験しました。さまざまな人たちと関わりながら業務を円滑に進める上で、この考え方はとても役に立っています。熊本の復興と発展を目に見える形で残せるよう、これからも取り組んでいきたいです。

取材：2022年