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04.24

2020

TOPIC

法学部長からのメッセージ

「未来を信じ、未来に生きる」皆さんへ

 立命館大学は、新型コロナウイルス感染症が予想以上に拡大したことにより、4月8日から大学構内への立ち入りを禁止し、かつ授業に関して5月6日まで休校措置を取っています。これらの措置は、学生の皆さんと教職員の安心・安全・健康・生命を守るために講じられたものでしたが、大学設備を利用してWebを通じた講義の受講や図書館等の大学施設を利用することを予定していた皆さんに学ぶ機会を奪うこととなってしまい、多大なるご不便をおかけしました。

 立命館大学法学部は、新型コロナウイルス感染症の拡大の中においても、学生の皆さんと教職員の安心・安全・健康・生命を守ることを第一にしつつ、大学の使命である、学生の皆さんに教育を提供し、学び成長する機会を保証すること、および研究を継続し、社会貢献を果たしていくことを堅持していく所存です。

 学生の皆さんが希望をもって立命館大学法学部に入学された重みをしっかり受け止め、またこれからの学びと成長、そして進路の選択にかかわり抱かれた不安を少しでも早く解消できるように努力しています。どのような状況下にあっても、法学部が持つ教育力を強化させ、学生の皆さんに提供できるように準備を進めています。

 まず、当初予定していたような対面型講義を可能とする状況ではないため、春学期間を通じて、オンデマンド型あるいはライブ型の講義・ゼミにより、双方向型の講義を展開し、皆さんの個別的な学びのニーズにこたえられるように準備を進めています。対面授業において得られる教員との直接の対話の中での学びと成長、学生同士の学び合いを新型コロナウイルスの感染拡大状況は許してくれませんが、そうした制約の中においても、創意工夫をして、教育を提供していく所存です。

 今学期は5月6日まで休講となるため、定期試験期間も活用し、8月7日まで授業を実施することとしています。この措置により、当初計画していた学習時間を確保し、対面型講義でないと到達できない目標を除き、授業の到達目標も変更しません。ただ、国内および国外の実習科目、ゲストスピーカーを招聘する科目等、原則として対面型でしか実施できない科目や相手先の事情により実施困難な科目については、今学期は閉講とします。なお、この場合においても、秋学期での開講の追求あるいは次年度開講に際しての配慮を講じるものとし、可能な限り皆さんの学びの期待に応えるようにします。

 現在、他の学期と同様に、学生の皆さんが学びを深めることができるよう環境を整えています。学びのための図書・雑誌についても、自宅での学習が進められるように、図書館での法学・政治学関連の電子図書・雑誌の拡充を進めるとともに、法学部独自に図書・雑誌をオンラインで閲覧(一部ダウンロード可能)できるように準備しています。その中には、公務員試験や司法試験対応等の問題集も含め、皆さんの進路開拓への不安を少しでも解消すべく対策を講じています。

 なお、オンライン型教育を5月以降展開することにより、学びの継続が困難になる皆さんも数多くいると思います。学生支援のためのさまざまな制度を充実させ、manaba+Rにその概要を順次掲載する予定にしています。
 すでに皆さんに案内しておりますが、立命館大学法学部は、休講期間中も学びができるように、manaba+Rにおいていくつかの科目でライブ型配信を含め教材や学修案内を公開しています。

 2回生以上の皆さんは、これまでの学んだ科目の復習をして法学の基礎力を着実につけておきましょう。とりわけ学部基礎科目は、これからの学びの基礎となる専門科目ですので、これらの科目の復習をして自らの強みと弱みを見つけておくことは、必ずやこれからの学びに役立ちます。またオンラインで興味のある記事や論文等を読んで、知的好奇心を一層深めてみるのもよいでしょう。

 新入生の皆さんにとってみれば、大学での学びには、主体性が大事であるといわれますが、その学びの仕方を学ぶ前に、このようなこととなってしまったので、学びそのものに対して不安に駆られていることと思います。まず、基礎演習で出された課題に取り組み、またそのテキストや学びマップを読んで、大学での学びのイメージを膨らませてください。小説等を読むことも社会や人間関係のありようを知るという点では、法学を学び知る基礎となります。法学入門・政治学入門や民法の教科書を読むのもいいでしょう。わからないところに印をつけておくだけでも意味があります。また法的思考力をつけるための、教材等もmanaba+Rで公開しておりますので、ぜひ活用してください。

 不要不急の外出を控えることには、多くのストレスを伴います。そのため不要不急という言葉を自分なりの解釈で解釈し、実際には不要不急ではなかった自らの行動を正当化してしまう人もいるかもしれません。しかし、今一度立ち止まって考えてみましょう。国内において若い世代の感染による重篤化例も、諸外国からは基礎疾患の無かった若い世代の死亡例も報告されています。この度の外出自粛は、まず皆さんの生命を守るためです。皆さんのご家族を悲しませないためのものです。そして皆さんの外出自粛そのものが多くの人の生命を救うこととなります。いまだ特効薬が見つからないウイルスに打ち勝つためには、皆さん一人一人が行動を自粛するしかないのが現状なのです。未知のウイルスとの闘いの勝利は、皆さんの行動にかかっているといっても過言ではありません。くれぐれも感染しないよう、また感染を拡大させないよう、自らを律しつつ、くれぐれも行動に気を付けて生活してください。

 法は人と社会を生かすために存在します。法を学ぶ法学部の学生の皆さんには、法学徒として人と社会を生かし守るために今何をなすべきか、それが深く理解できていることと確信しています。医療現場では命がけで闘っている医療従事者の方々がいます。緊急事態宣言が出された中でも社会生活を維持するために働いてくださっている方々がいます。こうした方々の感染のリスクを減らすために私たちにできることは今行動を自粛することしかないのです。

 法学部教職員一同、一日も早く、皆さんにお会いして、皆さんの元気な顔を見ることができる日が来ることを願ってやみません。

法学部長
德川信治


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