在学生の声

2021

法政展開

法学部だからこそ身につけられる力をつけ、それを活かす「何か」を見つけてほしい

生活・環境プログラム
4回生

徳島県・徳島県立城南高等学校

 「法律」には多種多様な性質や特徴があり、個々の法律によってその目的や考え方が大きく異なります。そしてその差は判例や学説に現れています。
 例えば民法では、ある事例に対する判例や学説の結論に大きな違いはありませんが、その結論に至る過程(要件)に大きな違いがあります。これに対し刑法の判例や学説は、もちろん結論に至る過程にも違いがありますが、結論はどの説を採用するかにより大きく異なります。よって、同じ「法律」を学ぶにしても、その法律に応じて考え方や学び方を柔軟に変える必要があります。
 つまり「法律」を学ぶことで柔軟な思考力を身につけることができます。そして訴訟という二者対立関係において、客観的立場である「法律」を用いて判断することで、客観的な論理的思考力、多角的な法的思考力を身につけることができます。このような力は法律を学ぶことでしか身に付けることができないものであると考えます。
 主観的な感情や価値観ではなく、根拠と証拠に基づく客観的な考え方、そしてそれを言葉にすることができる力というのは社会において必要とされる力であり、不可欠なものです。
 私はこの力を使い、社会に貢献することができる裁判所事務官になりたいと考え、国家公務員試験に挑戦し、合格することができました。是非、法学部に入り、ここでしか身に付けることができない力を付け、そしてそれを活かすことのできる「何か」を見つけてください。

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取材:2021年

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