お恥ずかしい話ですが、当初、私は何の目的も将来の夢も持たずに法学部に入学しました。ただ卒業さえ出来れば良いと考えていたのです。

しかし、今、私には弁護士になるという夢があります。そして、そのために、早期卒業をして立命館大学法科大学院に進学する予定です。

やる気も根気もなかった私が法曹を目指したきっかけは、１回生の春から所属していた法学会学生委員会編集部で法学会誌『ほうゆう』の作成に携わったことでした。約１年間、冤罪事件について調べに調べて、一緒に活動している班員たちの熱意に押され、時には引きずられながら再審法の問題について議論を重ねました。そして、再審法改正についての論文を班で１本執筆し、弁護士にインタビューも行いました。それを機縁として、京都弁護士会が主催する再審法改正についてのイベントにも参加しました。

これらの経験から、私は弁護士になりたいと強く思いました。そして、現在、私は時間があれば図書館に通い、勉強をしています。今でも勉強はあまり好きではないし、友人たちに生活や学習面で助けてもらうことも多々あります。しかし、やっとできた自分の夢を叶えるために、周囲の助けを借りながら、少しずつでも前進していきたいと思っています。

大学で「卒業をする」以外の成果を見つけたいのなら、何かしら行動をすることが大切です。そして、立命館大学には行動を起こすための様々なきっかけがそこかしこに転がっています。これから入学する皆さんが、夢を掴むため、あるいは見つけるためにそのきっかけを捕まえられることを願っています。

取材：2023年