教員紹介
Satoshi HATAE
波多江 悟史
- 専門
- 憲法
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
憲法学、とくに比較憲法学を専門としています。これまでは、ドイツ、フランス、イタリアの放送法制を比較することを通して、ヨーロッパにおける放送の自由の特質を明らかにすることを研究テーマとしてきました。最近では、今日のインターネット社会を踏まえたメディアの多元性の再構築という観点から、公共メディアとしてのNHKの独立性の問題やEUにおけるメディアの独立性と多元性の保障について研究しています。
どんな学生時代を送っていましたか。
基本的に図書館で本を読む生活を送っていました。大学入学当初は、法律学の世界に面白みを感じなかったので、カントの三批判書やロールズの正義論などを読んでいました。また、高校生のときにソシュールに触れてから、言語と思考の関係に興味を持っていたので、様々な外国語の勉強をしていました。こうした学習の中から、言語や社会が異なれば、法律学のあり方も異なることに気づき、比較法を勉強したいと思うようになりました。
現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。
中学生のときにイラク戦争を目の当たりにしてから、不条理な世界に抵抗するため、日本国憲法を勉強したいと思うようになりました。大学2年生の秋学期から憲法ゼミに入り、市川正人『表現の自由の法理』(日本評論社、2003年)や奥平康弘『なぜ「表現の自由」か』(東京大学出版会、1988年)などの表現の自由に関する文献を講読しました。とくにエリック・バレント(比較言論法研究会訳)『言論の自由』(雄松堂出版、2010年)を読んでからは、表現の自由に関する考え方が欧米では異なることに気づき、先ずはドイツの放送の自由を研究したいと思うようになりました。
